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囲碁打ってる場合なの?浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展

    先日、京都に行く用事があったので、空き時間に京都市京セラ美術館の「浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展」を観てきました。

    東山駅から美術館までの道には川が流れていて、昔ながらの味のある建物と新しい建物が混ざっています。なんとも言えない懐かしさ。京都に来たなぁ、という感じがしました。そして、京セラ美術館は建物がとてもきれい。エントランスは全面ガラス張りで、椅子に座って庭園をのんびり眺めていると優雅な気分になれました。

    大ボリュームの展覧会

    200点近くの作品を見ることができ、大ボリュームの展覧会となっていました。

    《母大虫顧大嫂》は、柱のような巨大な何かを肩に乗せて、今にも投げつけようとしています。マンガっぽさを感じました。女豪傑というのもかっこいい。

    《百色面相》はどの表情もおもしろすぎます。特に酔いの表情は「これ、お酒以外にも何か良くないものが含まれていますよね?」という感じの顔でした。

    色んな作品にさりげなく猫がいて、猫がメインの作品も多い。さすがは浮世絵界一の猫好きと言われる国芳です。猫作品がこれでもかというほど見れて楽しかったです。猫の当て字は「かつを」と「ふぐ」が観れました。

    囲碁打ち四天王

    《源頼光公舘土蜘作妖怪図》は、妖怪大集合でした。ちょっと怖そうな妖怪からどこか可愛らしい妖怪まで。なんなら普通のおじさんも混じっているように見えました。閻魔っぽい格好の妖怪の頭に乗っているのは、フクロウなのか猫なのか。かわいい。

    いちばんおもしろかったのは《主馬佐酒田公時 靭屓尉碓井貞光 瀧口内舎人源次綱と妖怪》です。最初に目に入ったのは、子どもの妖怪が上唇を掴まれて「おんげぇ」という表情になっているところでした。近づいてじっくり眺めてみます。

    子ども妖怪は、お茶を落としてしまっていました。真ん中の一つ目妖怪は、肩叩きをさせられています。武士たちにこき使われているのだと、ここで気づきました。妖怪に同情してしまいます。

    妖怪図のキャプションにはこの武士たちは頼光の家来の四天王とありました。あと一人は、頼光のそばにいるのでしょうか。四天王たちは妖怪のことを気にせず、囲碁を打ち続けています。ギャグマンガのようでおもしろかった。囲碁に対して真剣な四天王の顔と、「こんなはずでは...」と言いたげな妖怪たちの顔のギャップが良い。

    そもそも、なんで囲碁を打ち続けているのか。囲碁を打ちながらでも妖怪の相手はできる、という四天王の強さを表しているのだとは思います。でも、病に伏せている頼光のために警護しているはずです。囲碁打ってる場合なの?放置されている頼光のことも、ちょっとは気にしてあげてほしい。

    平安神宮さんぽ

    図録を買って美術館をあとにしました。そのあと、すぐ近くの平安神宮にお参り。今回は行けなかったのですが、京セラ美術館のすぐ隣には京都国立近代美術館もあり、文化施設が一箇所にまとまっていていいですね。

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    平安神宮の大鳥居

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