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Photo bytarohanamana

定時制3年生の総合型・推薦型受験指導無理なく『受験モード』に切り替える実例

    僕が今年担任している定時制3年生の多くも、
    最初はそんな状態でした。

    大学に行けるとは思っていない。
    家ではほとんど勉強しない。
    楽しいことが優先で、やるべきことは後回し。

    口では「やるよ」と言うけれど、
    実際は手が止まる。

    これは決して珍しいことではありません。
    いわゆる「受験モードに入れない」状態です。


    生徒が勘違いしがちなポイント

    こうした生徒たちが陥りやすいのは、

    「やらなきゃいけないこと」と
    「やりたいこと」の区別が、まだ整理できていないことです。

    「受験勉強」と聞くと、
    なんとなく大変そうで、重たくて、先が見えない。

    だから、始める前から心が折れてしまう。
    机に向かうこと自体が、大きなハードルになります。


    なぜそうなるのか(教員の視点)

    教員として見ていて感じるのは、
    多くの場合、勉強を継続する習慣がまだ身についていないことです。

    これまで、短時間でも
    「やったら少し前に進めた」という経験が少ない。

    家庭環境や金銭的な事情で、
    塾や教材を使った学習が難しい生徒もいます。

    そうすると、

    「受験準備=一人で頑張る、つらい作業」

    というイメージだけが先に立ってしまいます。


    実際にうまくいった指導・考え方

    僕が意識しているのは、
    無理のない**「最初の一歩」を一緒につくること**です。

    例えば、ある生徒にはこう声をかけました。

    「30秒とか1分でいいから、課題を開いて1問だけ見てみよう。
    終わらなくていい。僕も隣で見ているから。」

    たった30秒や1分ですが、
    気づけば机に向かう時間は少しずつ伸びていきます。

    ポイントは、
    「一人でやらせない」感覚を持ってもらうこと。

    誰かがそばで見てくれているだけで、
    心理的なハードルはぐっと下がります。


    実際に行っていたステップ

    ・課題を小さく区切る
     → 数学なら1問、国語なら段落1つだけ

    ・できたことを短く認める
     →「1問できたね。じゃあ時間が余っているし次も見てみよう」

    ・できなかった理由を一緒に整理する
     →「どこで止まった? 次はどうしたらよさそう?」

    この積み重ねで、生徒の中に

    「やらなきゃ…」ではなく
    「やれば、少しできるかも」

    という感覚が生まれてきます。


    今日からできる一歩 💡

    まずは、机の上に課題を置くだけでも十分です。

    ・開くだけ
    ・問題を1問読むだけ

    それだけで、心理的な壁はかなり下がります。

    1分でも机に向かえたら、
    それは立派な前進です✨


    定時制・やり直しでも、未来は変えられる

    全員が同じペースで進む必要はありません。

    落ち込みやすい生徒もいるし、
    途中で止まってしまう日もあります。

    でも、定時制の強みは
    焦らなくていいことです。

    少しずつでも、自分のペースで進めばいい。
    途中からでも、受験モードは切り替えられます。


    担任として、ひとこと

    勉強の量よりも、
    まずは**「机に向かった自分」を認めてほしい**と思っています。

    30秒でもいい。
    1分でもいい。

    その積み重ねが、
    受験を現実のものにしていきます。

    もし、
    「どう声をかけたらいいかわからない」
    「家庭での関わり方に迷っている」

    そんなときは、
    無理のない範囲で相談してください。

    同じような状況を、
    これまでたくさん見てきました。


    次回予告

    次回は、

    ・定時制3年生をどうやって「受験モード」に切り替えたのか
    ・学力に不安がある中で、どんな順番で対策を進めたのか
    ・総合型・推薦を、どう「現実的な選択肢」にしたのか
    ・家庭とどう連携し、どこまで学校が支援できたのか

    「特別な生徒だからできた」ではなく、
    「このやり方なら、無理なく進められる」

    そんな実例を書いていく予定です。

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    理科(生物)教員/3校掛け持ち勤務。 全日制では学力面の受験指導、定時制では担任として推薦・一般の進路指導を担当。 営業・エンジニアなど一般企業を経て教員に。 勉強が苦手な生徒と、その家族が「現実的な進路」を考えるためのヒントを記録しています。

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