
「使える英文法365」#341: 先行詞を呑み込む関係詞what
復習シリーズ、第15回は「関係代名詞 what」および「複合関係詞(whatever, whoever など)」です。
通常の関係代名詞(which や who)は直前の名詞(先行詞)を修飾する「形容詞節」を作りますが、what や -ever は文法的に全く異なる働きをします。
「先行詞を含んでいる」とはどういうことか、簡潔に整理します。
1. 関係代名詞「what」の本質(先行詞+関係代名詞の合体)
関係代名詞 what の最大の特徴は、「先行詞(名詞)と関係代名詞が最初から合体している」点です。
通常の関係代名詞(which など)= 形容詞節(直前の名詞を修飾する)
関係代名詞 what = 名詞節(文の中で S, O, C になる)
書き換えロジック
what は文法上 the thing(s) which ...(〜すること/もの)と等価です。
⭕ What he said is true. (彼が言ったことは正しい)
文法解析:
What he said 全体が主語(S)として機能する名詞節になっています。
he said [ ] だけだと目的語が欠けている(不完全な文)一方で、whatを含めた文全体においては What he said という大きな「名詞のカタマリ」を形成しています。
直前に修飾すべき名詞(先行詞)を置くと、名詞が二重に並んで文法的に破綻するため、what の前に先行詞を置いてはならないというルールが導かれます。
2. 複合関係詞(-ever)の2つの文法機能
whoever や whatever などの「複合関係詞」も、what と同様に先行詞を含んだ表現ですが、文脈によって「名詞節」を作る場合と「副詞節」を作る場合の2パターンに分かれます。
① 名詞節を作る場合(「〜する人は誰でも / 〜するものは何でも」)
文の主語(S)や目的語(O)になるパターンです。
⭕ You can eat whatever you like. (好きなものを何でも食べていいですよ)
whatever you like(= anything that you like)全体が、他動詞 eat の目的語(O)として機能しています。
② 副詞節(譲歩)を作る場合(「誰が〜しようとも / 何が〜しようとも」)
主節から独立した修飾語(M)となり、「たとえ〜であっても」という譲歩の条件を表すパターンです。
⭕ Whatever happens, I will support you. (何が起きようとも、私はあなたをサポートします)
Whatever happens(= No matter what happens)は副詞節であり、これを取り除いても主節 I will support you の文構造は完全に成立します。
まとめ
関係代名詞 what
the thing which(先行詞+関係代名詞)と同じ。
直前に先行詞を持たず、節全体で名詞節(S, O, C)を作る。
複合関係詞(-ever)
名詞節:「〜するものは何でも/誰でも」(SやOになる)。
副詞節(譲歩):「たとえ何が/誰が〜しようとも」(文構造から独立した修飾語)。
節全体を取り除いたときに「文が成り立たなくなる(S, O, C が欠ける)」なら名詞節(what / -ever)、「取り除いても文型が成り立つ」なら副詞節(-ever の譲歩構文)となります。