
対偶
ふらりと立ち寄った書店で
視界の端に見えた参考書
正確な答えを導く
君を思い出す
君が声を掛けてきたのは
書店だった
君との始まりを
運命だとか、必然だとか
そんなふうに思った
スラスラと問題を解く
その手が滑らかに見えた
君と月日を重ねるにつれ
違和感が拭えなくて
ぼやけたズレが嵩んでいた
君が見る私が真ならば それは偽りの私
逆と裏は 偽
君は一緒こちらを見て
肩で笑うだけだった
そんなに好きじゃなかったんだ
数学も
君のことも
記憶には残るけれど
思い返すことはなくなっていく
きっと、君もそうだと思う
すぐに解ける問題より
難問の方が
魅力的でしょう
きっと。
君、私、
男性だと思いましたか?
女性だと思いましたか?
同じ場合も然り
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。