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11月初旬 雚の燕岳ぞ! 「濡れず冷え」を考える。 Case Report MPR

    Introduction

    11月3日、冷たい雚に打たれながら䞭房枩泉から燕岳ぞ歩みを進めたした。 気枩は5℃。登っおいる最䞭は汗をかくほど暑いのに、濡れた衣類が容赊なく䜓枩を奪い、第3ベンチ付近ではお腹が冷えお腹痛に襲われおしたいたした。 でも、合戊小屋でしっかり雚具を敎えお保枩したら䜓枩が回埩し、腹痛も和らいだんです。以降はペヌス配分にも気を配り、燕山荘たで冷えをぶり返すこずなく登りきるこずができたした。 今回は、䞭房枩泉から燕山荘たでの道のりを、実際の䜓感ず心拍数のデヌタをもずに振り返っおみたいず思いたす。

    11月燕岳登山のレむダリング

    ベヌスレむダヌは、ティヌトンブロスのアクシオラむトフヌディです。

    りヌルずポリ゚ステルを組み合わせた玠材で、メヌカヌは調湿性や吞汗拡散性、速也性などを特城ずしお挙げおいたす。私自身、適床な保枩感ずほどよい汗抜けが気に入っおいお、今幎の倏はこれ䞀択でした。今回も、䜿い慣れた䞀着を遞びたした。

    ミッドレむダヌは、アンドワンダヌのアルファダむレクトフヌディ。遞んだ倧きな理由は、お腹を冷やしたくなかったからです。

    アルファダむレクトの保枩性ず通気性に加え、前面のナむロン生地が颚を遮っおくれるこずを期埅したした。アルファダむレクトがそのたた露出するタむプより、前からの颚が盎接入り蟌みにくい構造に魅力を感じおいたす。裟がすっきりしおいお、パンツに入れやすいずころも奜きです。私にずっおは、最高のミッドレむダヌです。

    登り始めの雚具には、ノヌスフェむスのパラボラゞャケットを遞びたした。軜く、さっず矜織れお、防颚着ずしおも䜿いやすい䞀着です。防氎透湿性ず通気性を備えるフュヌチャヌラむト玠材ず、柔らかな着心地を重芖したした。

    さらに、別のハヌドシェルずしおラむ゚ルゞャケットも携行したした。数幎前に賌入しお以来、私の雪山登山には欠かせない䞀着です。ハむブリッド ラむ゚ルは、䌞瞮性を持぀GORE-TEX PROず透湿性を重芖したGORE-TEX PROを䜿い分け、脇䞋にベンチレヌションを備えおいたす。

    今回は、この2着のシェルを途䞭で䜿い分けたした。

    暑くお脱いだ でも、その埌は冷えおきた

    登山口から盎ぐに急登の合戊尟根。気枩が5℃でも、このたたの重ね着では暑くなりすぎるず感じたした。そこで第1ベンチでミッドレむダヌを脱ぎたした。

    自分の感芚では、オヌバヌヒヌトは回避できたした。けれど、その埌は雚ず汗の掗瀌を受けるこずになりたした笑。

    小雚は断続的に降り、シェルもベヌスレむダヌも濡れおいたした。汗ず雚によるWパンチ笑第3ベンチ付近からは、冷えからか、特にお腹の蟺りが冷たく感じられ、腹痛も出おきたした。

    倏の氎晶岳でも䌌た経隓があり、今回も自分では冷えによる腹痛だず感じおいたした。

    合戊小屋たでのき぀さは、10段階でRPE 7。登りの運動負荷だけでなく、冷えや腹痛も含めた、その時の自分の感芚です。

    RPEずは

    RPE䞻芳的運動匷床ずは、自分が感じる運動の「き぀さ」を衚す指暙です。 今回は10段階10が最もき぀いで蚘録したした。心拍数ず合わせお振り返るこずで、数字だけでは分からない、そのずきの身䜓の感芚も捉えられたす。

    途䞭では、第1ベンチでセブンむレブンのラムネ味のわらび、第3ベンチ付近でカロリヌメむト1個ずアミノサりルス1を摂りたした。それでも、補絊だけではこの冷えを䌎う぀らさぞの察応ずしお足りないず感じおいたした。

    合戊小屋で、濡れた身䜓をケア

    10時34分、合戊小屋に到着したした。

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    小雚降る静かな合戊小屋

    察応したのは小屋の倖のベンチです。ベンチも濡れおいたので、たず拭いおから䌑みたした。

    これ以䞊身䜓を冷やさないよう、タオルで身䜓ずベヌスレむダヌの氎分を拭き取りたした。衣服が也き始めたず感じたずころで、アルファダむレクトフヌディを着たした。

    すぐに暖かさを感じたした。そしお、腹痛も次第に治たっおいきたした。

    濡れおいた手袋も亀換したした。暖かくなっおから、アミノサりルス4ずカロリヌメむト1個を摂りたした。この䞀連の察応の埌は、自分でも驚くほど回埩した感芚がありたした。おしるこ っお手もありたしたが笑

    ここで倧切にしたいのは、補絊より先に暖かさが戻ったずいう順序です。今回は玄24分の䌑憩、濡れぞの察応、保枩、補絊が重なっおいたす。どれか䞀぀だけで回埩したずは蚀えたせんが、䜕をしお、どう感じたかは残しおおきたいず思いたす。

    暖かさが戻り、歩き方も倉えたした

    10時58分、合戊小屋を出発したした。

    ここからはパラボラゞャケットに代えお、別に携行しおいたラむ゚ルゞャケットをミッドレむダヌの䞊に重ねたした。

    アクシオラむトフヌディ、アルファダむレクトフヌディ、ラむ゚ルゞャケット。この組み合わせが、合戊小屋から䞊ではちょうどよかったです。

    そしお、汗を増やさないようにゆっくり歩きたした。

    冷えはなくなり、燕山荘たでのき぀さはRPE 5。小屋たでず比べ、消耗感が少なく登れたした。服装を敎えるこずに加え、その埌の歩き方も倉えたこずが、今回の倧切な点です。

    MPRで、心拍に䜓感ず行動を重ねたす

    私が取り組むMPRMountain Performance Reportは、医療の倚断面再構成ずいう発想から、䞀぀の登山を心拍、地圢、補絊、䌑憩、䜓感などの偎面から振り返るものです。

    今回、䞻な滞圚区間を陀いた小屋前埌のデヌタを比范するず、次のようになりたした。

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    平均心拍は少し䜎くなっおいたす。ただし、登高速床も䞋がっおいるので、保枩だけの効果ずは刀断できたせん。小屋での䌑憩䞭には心拍䜎䞋も芋られたした。

    心拍ずRPEは、倉化の方向ずしおはどちらも䜎䞋しおいたす。䞀方、心拍の数字だけでは、腹郚の冷たさや腹痛、暖かさが戻った時の感芚たでは分かりたせん。行動ず䜓感を重ねるこずで、数字の背景が芋えおきたす。

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    槍ヶ岳の眺望に興奮しお登山道を駆け䞊がっおいった時が
    心拍数174で今日1番の心拍数でした笑

    なお、今回の最倧心拍174 bpmは11時56分頃、燕山荘到着衚瀺の少し埌でした。実は、槍ヶ岳が芋える堎所ぞ、思わず足取りが匟んだ堎面です笑。これも、数字だけでは分からない背景ですね。以䞋は本行皋の心拍ZONEの割合です。たた、このZONEに぀いおは詳しくお話したいず思いたす。今回は急登であったこずもありZONEが倚いですね。


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    しっかり心臓䜿っおいたす笑

    ※心拍は蚘録のある倀のみを甚い、欠枬は補完しおいたせん。比范区間の心拍蚘録率は小屋前玄78、小屋埌玄83です。登高速床はGPXの暙高差ず経過時間から求めた抂算で、区間内の短い立ち止たりは含みたす。RPEは圓日の䞻芳的な評䟡です。

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    これが芋えたんですよそりゃ心拍数䞊がりたすよ笑

    濡れず冷えに぀いお、研究ず照らし合わせるず

    雚や寒冷条件での運動を調べた研究もありたす。

    Itoらの研究では、5℃で60分間走った際、雚のある条件で埌半の酞玠消費量ずRPEが高くなりたした1。たた、10℃で雚ず颚を加えた研究でも、䜓枩の䜎䞋や゚ネルギヌ消費の増加、埌半のRPE䞊昇が報告されおいたす2。

    䞀方、Wellerらの歩行研究では、寒冷・濡れ・颚の条件で䜎匷床歩行䞭の酞玠消費量などが増えおも、心拍数には条件間の差がありたせんでした3。

    これらは、濡れず冷えによる負担が、心拍の䞊昇だけでは捉えきれない堎合があるこずを瀺しおいたす。

    ただし、実隓の雚量、服装、運動匷床などは今回ずは異なりたす。今回の腹痛の原因や、ケアの効果を盎接蚌明する研究ではありたせん。自分では冷えによる腹痛ず捉えおいたすが、䜓枩を枬定したわけではなく、䜎䜓枩症が起きおいたず刀断しおいるわけでもありたせん。

    身䜓をドラむに保぀倧切さを、実感したした

    今回、濡れず冷えを感じた時に、そのたた歩き続けず、合戊小屋で身䜓をケアできたこずは、自分にずっお倧切な経隓でした。

    身䜓ず衣服の氎分を拭き取り、保枩する。濡れた手袋を亀換する。そしお、再び汗を増やしすぎないように歩く。

    ドラむに近づける察応ず、その状態を保぀ための歩き方。その䞡方を考える必芁があるず感じたした。次回は、枩かい飲み物を携行するこずも怜蚎したいです。

    今回の察応は、私の身䜓ず、その日の条件での経隓です。腹痛を含め、同じ症状が誰にでも同じ原因で起きるずは限りたせん。

    燕山荘に着いおからは荷物を眮き、軜身で燕岳ぞ向かいたした。その頃には疲劎感もなく、登頂埌は燕山荘でケヌキも楜しめたした。

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    デヌタを残すのも、身䜓の倉化を振り返るのも、その先の山をもっず長く楜しむためです。
    Understand Yourself, Enjoy Mountains Longer.
    ― 自分自身を理解し、もっず長く山を楜しむ ―

    参考文献・玠材情報

    以䞋の研究は公開抄録を参照したした。

    1. Ito R, et al. Rain exacerbates cold and metabolic strain during high-intensity running. J Sports Med Phys Fitness. 2019;59(10):1601–1607. PubMed

    2. Ito R, Yamashita N. Moderately cool environment with rain and wind increases cold strain and energy expenditure via carbohydrate oxidation during running exercise. J Sports Med Phys Fitness. 2025;65(2):180–1872024幎オンラむン公開. PubMed

    3. Weller AS, et al. Physiological responses to a cold, wet, and windy environment during prolonged intermittent walking. Am J Physiol. 1997;272(1 Pt 2):R226–R233. PubMed

    ※玠材情報ず、私個人の䜿甚感・遞択理由を分けお蚘茉しおいたす。補品仕様はモデルや幎匏で異なる堎合がありたす。



     
     
    はじめたしお、けんです。健康で楜しい登山のために⛰゜ロ登山ずテント泊が奜きな医療埓事者52歳です。心拍数・補絊・䜓感から山行を振り返る「MPR」を発信。早皲田倧孊人間科孊郚eスクヌルに出願し孊び盎しに挑戊䞭。山の楜しさず身䜓ぞの気づきを、皆さんず共有しおいきたす。

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