
【短歌エッセイ】北海道旅行・小樽編
2022年11月3~5日の日程で、パートナーと北海道旅行を行った。今回の記事は前回の函館編に引き続き、写真と短歌を交えて内容・所感を紹介するものだ。
函館→小樽
函館から特急列車で札幌へ、札幌から快速列車で小樽へと移動。と言うと簡単に聞こえてしまうが、乗り継ぎを含めて4時間41分。結構な時間で、それだけ距離があるということだ。
北海道は便宜上、道央、道北、道南、道東の4つに区分されている。道南に位置する函館から道央に位置する小樽まで移動するのだ。ちょっと隣りの市に行くというのとはわけが違う。
津軽海峡近くから太平洋沿いを通り、内陸を突っ切って日本海沿いまで行くルートだ。それは隣りの隣りの県に行くくらいの感覚がある。当然道内にはそれよりも遠い場所もある。どれくらい北海道が広いか思い知らされる。
列車が駅に停車する度に、スマホの地図アプリでどの辺りかを確認し、こんなに移動して来たんだな、とパートナーと話して楽しんだ。
函館のホテル朝食ブッフェで満腹になっていたので、なかなか昼食を取る気分にならないでいたが、札幌に到着・降車する時間も考え、午後1時を過ぎて乗車前に買っておいたお弁当を食べた。
パートナーの希望で、函館名物となっている焼き鳥弁当だ。なかなか美味しくいただいた。
特急に乗っていると時々観光案内的なアナウンスが流れる。乗車からだいぶ札幌に近づいた頃、建設中である日本ハムファイターズの新球場を知らせるアナウンスが流れ、進行方向左手に巨大建造物が見えた。完成後はきっと賑わうことだろう。
列車はJR札幌駅に到着し、降車してしばらくの待ち時間後、小樽行きの快速列車に乗車。やがて進行方向右手に日本海を眺めながら進んだ先に、ようやく小樽へと到着した。
小樽午後・夜
函館も寒かったが、小樽はもっと寒かった。コートを着ていても震えた。
JR小樽駅を出てしばらく進み、アーケード街を抜けてから港方向へと進む。
街路樹のプラタナスがちらほら落葉しており、その葉の大きさに驚かされる。熊本では銀杏を見ることが多いが、葉の大きさは銀杏の4~6倍はある。
やがて、4車線の道路とその脇の歩道を垂直に横切る単線の線路が現れた。今はもう使われていないもののようだ。


今は使われなくなった路線が、歴史の遺物として保存され、市民の生活に溶け合って存在しているのを感じた。今よりも古い時代に、この路線が北海道の開拓に使われたのだろう。
今日の 景色の奥に 重ね見る 北の大地の 開拓者達

少し歩いた先に歴史を感じさせる建造物があった。

かつてのこの辺りは金融街だったんだな、と思いながら先へと進む。
やがていくつかの交差点を過ぎ、他の街道へと入り込む。そして目的地の1つ、小樽硝子を扱っている「大正硝子館 宇宙」に到着した。

旅行前の下調べで、小樽で古くからガラス制作している大正硝子館という店の、いくつかの店舗の中に、宇宙関連のガラス製品を扱っている「宇宙」という店があるのを知った。ペンネームに月を持つ私にとっては、ぜひ行ってみたいと思われる場所だった。
店内は、色々宇宙を感じさせるガラスに溢れていた。アクセサリーや食器、室内を飾るインテリアや絵画的なものも。色々欲しくなったが、ぐっと我慢してグラスを1つのみ購入した。

含まれる気泡が、海の泡のようにも、明け方の空に消え行く星のようにも見える。
囁きの ごとき泡粒 孕みつつ 小樽硝子は 蒼く佇む
その後は、同系列店でステンドグラスのガラス製品を扱う「大正硝子館 MAHALO」に移動した。

ここでは、ステンドグラスを用いたアクセサリーや小物、インテリアなどが展示販売されており、妹と姪にお土産を買った。
その後、少し来た道を戻り運河方向へ。4車線の大きな車道を横切る交差点を渡った先に小樽運河が見えて来た。


運河手前には観光案内所があった。後方の大きな倉庫街を前に、ちんまりと小さく見える。時計の下の気温計は6.5℃を示していた。それは寒いはずだ。しかしもしかしたら、小樽の人にとっては6.5℃は寒い内には入らないのかもしれない。
ここから運河の写真を撮っている人も多くいた。この記事の見出し画像も、ここから撮った風景だ。
運河の脇を、海の方へと歩く。

次の橋の近くにクルーズ船が停まっていた。河風に吹かれ殊更に寒いだろう。それでも体験しようと思う人を単純に凄いと思う。

横断歩道を渡って宿泊するホテルへ入りチェックイン。

ホテルのエントランスホールからは玄関上部のステンドグラスが見られた。朝になったらまた違う表情を見せてくれるのだろうと思い、夜の状態を撮っておいた。

ディナーはこのホテルではなく、提携しているのだろうか、隣接する別のホテルを案内され、そちらへ向かった。1品ずつ運ばれて来る料理を撮影すると写真も多くなるし、お品書きのみで。とても美味しくいただいた。
その後、ホテル最上階のバーへ移動。

ホテル外観のドーム状になっている部分とその下部が、夜はバーになる。昼間は展望デッキなのだそうだ。

普段酒を飲まない私は、こんな時もソフトドリンクで。それでも2人で雰囲気を楽しむ。テーブルのキャンドルの灯りも、窓から見える小樽の夜景も幻想的だ。
テーブルの 揺らめく炎に 照らされて 運河の町の 夜は更け行く
私達は乾杯して、ドリンクとおつまみをいただいた。チーズの濃厚さに北海道らしさを感じた。
部屋に戻りテレビをつけると、ニュースでは北海道で初雪が降ったと言っていた。それは本当に寒いはずだ。
小樽朝
翌日、朝早くから起床。
ここでも、ホテルのビュッフェスタイルの朝食を食べに行った。前日つい欲張ってあれもこれもと取ってしまい、満腹になり過ぎて後悔したので、この日は控えめに。


とても美味しくいただいた。

出発の準備をしてホテルのエントランスホールへ。ステンドグラスの、やはり夜とは違う表情を楽しむ。どちらも趣深いが、どちらかと言うと、より青を青らしく楽しめる夜の方が好きだな、と思う。
ホテルをチェックアウトし、JR小樽駅方向へ歩く。この日は、小樽から西に位置する余市に行く予定だ。
小樽駅の外、バス待合にあるロッカーに荷物を預け、小樽駅前のバス停で余市行きのバスを待つ。余市に行った後はまたバスで小樽に戻って来て、小樽からJRで帰路に就く予定だった。
到着したバスに乗り込む私達を、40分間のバスの旅が待っていた。
余市編へ続く。


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