
【短編小説】夢のあと(あらすじ)
29歳の平凡なサラリーマンの俺が、年の瀬に見かけた『夢売り屋』。
俺の「推し」アイドルは、最近不倫の噂で中傷されていた。彼女を信じ、彼女を守り笑顔を取り戻したい俺は、その夢が見られるという薬を買う。
初夢は正夢になるという言い伝えに期待し、元旦の夜に薬を飲んだ俺は、握手会にて暴漢から彼女を守って凶刃に倒れる夢を見る。
夢の内容に衝撃を受けながらも握手会の日を迎えた俺は、夢を追体験するように暴漢から彼女を守るが、ファンの怪我に責任を感じた彼女は引退。報道にて噂の相手は単に義理の兄だった、と知る。
数年後知る彼女の近況。思い返せばまるで嘘のような出来事。体に残る傷だけがほろ苦い夢の跡を思わせる。