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ドル円が1円動くと、いくら変わる?|会社員のFX準備室 #01

    「今日はドル円が1円動いた」。ニュースではよく聞く表現ですが、それだけでは自分の損益はわかりません。もう1つ必要なのが、何ドル分の取引をしているかです。

    連載の第1回は、チャートを読む前の計算から。この記事を読み終えたら、ドル円の値動きを「自分の数量なら何円か」に直せるようになることを目指します。

    1,000ドルと1万ドルでは、影響が10倍違う

    ここからの為替レートは説明用の仮定です。現在の相場や売買の推奨水準ではありません。まず、スプレッド・手数料・スワップポイントを除いて考えます。

    1ドル=150円で米ドルを買い、151円で売った場合、差は1ドルあたり1円。1,000ドル分なら1,000円、1万ドル分なら1万円の利益です。反対に149円で売ると、同じ数量でそれぞれ1,000円、1万円の損失になります。

    ドル円の買いの値動きによる損益=(決済レート-新規レート)×米ドルの数量

    買いでは円安・ドル高方向で利益、円高・ドル安方向で損失が生じます。売りから始める場合は方向が逆になり、式は「新規レート-決済レート」です。実際の損益には取引コストなども関わります。

    「0.3円くらい」が、数量で変わる

    仮に、150円で買ったドル円が149.70円で決済されたら、逆方向の値幅は0.30円です。

    • 1,000ドル:0.30円×1,000=300円の損失

    • 5,000ドル:0.30円×5,000=1,500円の損失

    • 1万ドル:0.30円×10,000=3,000円の損失

    同じチャートを見ていても、受ける影響は違います。値動きが小さく見えるかどうかより、数量を含めて計算できるかが重要です。

    pipsとロットを、いったん翻訳する

    ドル円では1pip=0.01円、1円=100pipsとする表記がよく使われます。ただし、pipsの定義や「1ロット」が表す通貨数量は業者・サービスで異なります。たとえばDMM FXの用語集は対円通貨で1pip=0.01円、外為どっとコムの説明は同社の場合1pip=0.001円と案内しています。

    「0.1ロットだから小さい」と判断せず、注文画面や取引ルールで何通貨かを確認してください。この連載では、誤解を減らすために「1,000ドル」「1万ドル」のように数量を明記します。

    ユーロドルなど円を含まない通貨ペアでは、まず決済通貨で計算し、日本円で把握するには円換算が必要です。ドル円の式をそのまま全通貨ペアへ当てはめないようにしましょう。

    「予定の損失」と「最大損失」は違う

    損切り予定まで0.30円、1万ドルなので3,000円。この数字は、予定どおりのレートで約定した場合の計算です。急な値動きなどで想定した価格と実際の約定価格がずれると、損失は大きくなり得ます。

    証券会社のリスク説明でも、流動性の低下や相場の急変などによる取引上のリスクが案内されています。予定した金額を「ここで必ず止まる金額」と扱わず、実際の約定条件を確かめる必要があります。参考:SMBC日興証券「FXのリスク」

    今日の3分ワーク

    練習用に、ドル円を150円で2,000ドル買い、149.60円で決済したとします。値動きによる損益はいくらでしょうか。スプレッドなどは考えません。

    答えは、(149.60-150.00)×2,000=-800円。同じ条件で1万ドルなら-4,000円です。

    手元のノートに「通貨ペア/数量/逆方向へ動くと仮定した値幅/そのときの損益」を1行で書いてみましょう。実際の注文を出す必要はありません。

    今回の持ち帰りは、値幅だけでなく、数量と掛け合わせて考えること。次回は、ここに口座資金を加えて「レバレッジ」を整理します。

    計算例は学習用です。投資成果や損失の上限を保証するものではありません。FXは証拠金を超える損失が生じることがあります。金融庁のリスク説明もご確認ください。

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