
子どもが自分から動く、「朝のクイズ」
Q.小4男子の母です。
息子に毎朝「早く着替えなさい」「歯を磨きなさい」「ランドセルの準備をしなさい」と言っても、なかなかやりません。
いつまで私が手伝えば良いのでしょうか?
A.お母さんとしては、息子さんが何も言われなくても、自分で支度ができるようになってほしいですよね。
しかし、急には難しいかもしれません。
これもいくつか工夫が必要です。
まず、できるだけ自分で支度させることが大事です。
そのためには、「学校を遅刻しても良い」「欠席しても良い」くらいの覚悟が必要です。
「遅刻や欠席をしないように、お母さんが手伝ってあげる1日」は、今日までの1日と同じです。
「遅刻や欠席をしても、自分で支度した1日」は、革命です。
何かを得る時は、ほかの何かを一時的に失うこともあります。
「あれは変えたいけど、これは変えたくない」と欲張らないことが大切です。
行動分析に、「目標の自己選択と言行一致」という概念があります。
「やることを自分で選び、『やる』と宣言したことは、行動が実現しやすい」というものです。
一言で言うと「有言実行」です。
その概念を活用するため、まずお母さんが息子さんにクイズを出します。
「え、朝からクイズ? 時間ないのに?」と思うでしょうから、一瞬で終わるようにします。
内容は「今からやること」です。
初級:「歯磨くんだっけ? お風呂入るんだっけ?」
中級:「どの服着るんだっけ?」
上級:「今から何やるんだっけ?」
「レベル低っ!」と思うかもしれませんが、自分で支度するためには、まずはここからです。
息子さんが、
初級:「そりゃ、歯でしょ」
中級:「これ着る」(できれば前日夜にワンセット出しておいたほうが良い)
上級:「ランドセル」(これも前日夜が理想的だが、最初は当日朝でも構わない)
と答えたら、おめでとうございます。
正解です。
簡単過ぎても、正解を言うことが大事です。
これが「やることを自分で選び、宣言する」ということになっているからです。
息子さんが言ったことは、行動が実現しやすくなります。
逆に、人から言われたことは、行動が実現しにくくなります。
自分で「やろうかな」と思っていることを、人に「やりなさい」と言われると、やる気が失せます。
これを「心理的リアクタンス」といいます。
親「宿題やりなさい!」
子「今やろうとしてたのに! ハ、もうやる気なくした」
という、毎晩日本中で繰り広げられているアレです(笑)。
「ウチの子は、『やれ』と言わないとやらない」という親もいるでしょう。
たしかに「やれ」と言えばやるのでしょうが、言わなければやらないんですよね。
それを工夫して、やるように誘い、最終的には自分からやることを目指すのが、今夜の記事です。
今夜はここまでにします。
明日以降、
「やるべきことをやるマインドや、その伝え方」
「学校での支度の例」
などをお話しします。