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ボトルショック

    「ボトルショック」という映画がある。

    1976年のパリスの審判をテーマにした映画だが、出演俳優も力が入っていて話も面白い。ワイン映画にしては珍しい名作なのでおすすめだ。

    そんなパリスの審判の主役の一人は、Chateau Montelenaだろう。名だたるフランスの銘醸ワインとのブラインド勝負を制して、シャルドネ部門で一位となった生産者だ。ちなみに、上記映画もこのワイナリーの創設者であるJim Barrett氏を主人公にしている。

    当時の熱狂から50年が経ち、今年のCalifornia wine Alive Tasting 2026では「パリスの審判」特集が組まれていたが、国内でChateau Montelenaの人気が高いとは言えない。古めかしい生産者というイメージがあるのだろう。

    そこで、Napa Valley Cabernet Sauvignonを飲んで現在地を確かめてみることにした。なお、ワイナリーにはもう一段高級なEstateのCabernet Sauvignonも存在する。

    ブラックベリー、ブルーベリー、カシス、ブラッドオレンジ、リコリス、カカオ、イチジク、シダーの香り。ふくよかで充実した果実味がある。しかし、酸が相応に強いのでファットな印象はなく、むしろ飲みやすい。アルコールの熱や過剰なタンニンもなく、気が付けばグラスを重ねてしまう魅力がある。これぞ王道のNapa Valleyのワインだ。

    現在も、映画に登場したBo Barrett氏は健在で、黙々とワイナリー経営に精を出しているようだ。ひっそりと、質実剛健に良いワインを作るワイナリーだけに、国内で注目される機会が増えて欲しいと思うが、そのためにはもう一度くらい「パリスの審判」が必要かもしれない。

    追記:
    パリスの審判の立役者の一人であるSteven Spurrier氏とJancis Robinson氏、Fred Dame氏の対談動画があるので掲載しておく。Steven氏の軽妙な語り口が楽しめる。

    本日のワイン:
    Chateau Montelena Napa Valley Cabernet Sauvignon 2021
    93pts
    https://montelena.com

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