メインコンテンツへスキップ
見出し画像

#025 「一致」って何の一致?ホランドの「5つの概念」から「面談で使える2つの視点」を整理する【ホランド編 #4】


    こんにちは!
    キャリアコンサルタントのヤマトです。



    ホランドの「職業選択理論(RIASEC)」シリーズ
    第4回となる今回は、理論の中に登場する
    「5つの概念」についてお話ししていきます!

    参考書を開くと、「計測性」「一貫性」「分化」
    「アイデンティティ」「一致」といった
    難しい言葉が並んでいますよね。

    資格試験の勉強で丸暗記した方も多いと思いますが
    今回は「これって実務でどういう意味を持つの?」
    という実践的な視点で整理してみます。


    ★キャリコンが混乱しやすい
     「一致」の正体


    まず注目したいのが
    「一致(Congruence)」という概念です。



    言葉だけで「一致」と聞くと
    カウンセリングの勉強で出てくるロジャーズの
    「自己一致(誠実さ・純粋性)」を
    思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

    しかし、5つの概念が言う「一致」は
    まったく別物です。



    これは、「その人のタイプ」と
    「働いている環境のタイプ」が
    どれくらい合っているか(マッチング度)
    を
    指しています。



    たとえば、静かに一人で読書したい人が
    BGMが爆音で鳴り響くEDMフェスの会場で
    読書をしようとしたら…
    どう考えても無理がありますよね(笑)。


    仕事も同じで
    じっくり手順通りに進めたい人(慣習的:C)が
    ノリと勢いだけで毎日イケイケな職場(企業的:E)
    に投げ込まれると、本人の能力以前に
    「環境とのミスマッチ」で
    ヘトヘトになってしまいます。

    「なぜ今の仕事でこんなに疲れてしまうんだろう?」と悩む相談者に対して
    「あなたがダメなんじゃなくて
    場所との一致(相性)の問題かもね
    」
    という視点を持つことで
    悩みの構造を客観的に紐解くことができるわけです。


    ★「分化」も現場のヒントになる


    もう一つ取り上げたいのが
    「分化(Differentiation)」です。



    これは簡単に言うと
    自分の「好き・嫌いのメリハリ」が
    どれくらいハッキリしているかということ。



    分化が高い人は「ラーメンが食べたい!」
    と即決できる状態ですが
    分化が低い人は「何でもいいよ…
    ファミレスの全メニューが同じくらい
    魅力的に見える(あるいは全部ピンとこない)」
    という迷子状態です。


    自己理解が進んでいない相談者や
    「何がやりたいのかサッパリ分からない」
    という方に出会ったときは、まさにこの
    「分化がまだ低い状態なんだな」と
    見立てることができます。



    診断結果の数字を見るだけでなく
    「興味の輪郭がどれくらいハッキリしているか」
    を感じ取ることも、大切な視点になります。


    ★おわりに


    キャリアコンサルティングの原点は
    パーソンズの時代から一貫して
    「人と環境の一致」を目指すことにあります。


    だからこそ、それを現代で使える形に発展させた
    ホランドの理論や5つの概念は
    今でも就労支援の現場やプログラムで
    重宝されているのですね。

    さて、次回は
    「『人と環境のマッチング』の本質とは?」
    というテーマで、キャリア支援の
    基礎となる考え方を深掘りしていきます!


    ---

    最後まで読んでいただき
    ありがとうございました!

    🌻 ヤマト|キャリコンって、何だろう?
    (国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士)

    「キャリアコンサルタントを、もっとわかりやすく!」をモットーに、日々の学びを言語化しています。
    普段は就労支援機関で相談員・ファシリテーターとして活動中。

    💡 キャリコンのことが誰でも簡単に理解できる記事を【週3回】お届けしています。

    「いいな」と思ったら、ぜひ「スキ(ハート)」やフォローをいただけると嬉しいです!


     
     
    ヤマト(国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士) 「キャリアコンサルタントを、もっとわかりやすく!」 キャリコンについて私自身が学び直しながら 参考書には載っていないような形で 面白く、わかりやすく言語化していきます。

    あなたへのおすすめ