
介護保険が使えるまでの流れ① まずは「要介護認定」から始める
「もしかしたら、そろそろ介護保険を使う時期かも…」
そんなふうに感じたとき、まず何から手をつけていいのかわからず、不安になる方がとても多いです。
親の体が弱ってきた。配偶者の様子が心配になってきた。そんなときこそ、焦らずに一歩ずつ進んでいきましょう。
介護保険は、自動的に使えるわけではありません。
まず必要なのが「要介護認定(ようかいごにんてい)」という手続きです。
これは、「どのくらいの支援が必要か?」を市区町村が公式に判断するプロセスで、言わば「介護サービスを受けるためのパスポート」です。
申請は、市役所の「介護保険課」やお近くの「地域包括支援センター」で行います。
本人でも家族でも申請できますし、相談すれば代行してくれることもあります。
「介護が初めて」という方こそ、まずは地域包括支援センターを頼るのが安心です。
申請後、市の委託を受けた調査員がご本人のもとへ訪問し、日常生活の様子や体の動きについて聞き取り(=訪問調査)を行います。
あわせて主治医にも「どんな病気があるか」「介護の手助けがどれくらい必要か」といった主治医意見書を記載してもらいます。
この2つの情報をもとに、専門家が審査を行い、「要支援1・2」「要介護1~5」、あるいは「非該当」といった認定結果が出ます。
ここまでにかかる期間は、通常でおおよそ1か月。
もし急ぎの事情がある場合は、仮の認定(=暫定ケアプラン)でサービスを前倒しで受けられることもあります。
認定結果の基準になるのは「どれだけ生活に支援が必要か?」であり、年齢や収入とは関係ありません。
ご本人が「どこまで自分でできるか」「どこから人の手がいるか」が見られます。
だからこそ、無理をせず、正直に困っていることを伝えるのが大切です。
介護保険は、「家族が全部抱えなくてもいい仕組み」です。申請という最初の一歩を踏み出すだけで、支援の選択肢がぐっと広がります。
次回は、認定を受けたあとに進む「ケアプラン」についてをわかりやすくお伝えします。
どうか、ひとりで抱え込まずに。あなたとご家族にとって、少しでも安心につながる時間が増えることを願っています。