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介護で“味方”を増やすコツ──行政・専門職・近所づきあい2025年版

    「助けてって、言っていいんですよ」と教えてくれたのは

    うちの近所に、60代の“おせっかい名人”がいます。
    「よく気がつく」というレベルを軽く超えて、雨の日にベランダの洗濯物を代わりに取り込もうとしたり、ご近所の別の方の通院日をなぜか把握していたり(笑)。最初は戸惑いました。でも、その人がぽつりとくれた言葉が、今でも心に残ってます。

    「介護ってさ、家族のことだから“他人に頼っちゃいけない”って思うけど、ほんとは逆。頼ったほうが、みんな楽になるよ。」

    そのとき、目からウロコが落ちました。
    私は、介護福祉士としていろんな家庭を見てきたけど、“助けてって言えない介護者”の方が圧倒的に多い。でも、助けてって言った瞬間から、味方が現れるんですよ。

    味方は、行政にも近所にも専門職にもいる


    ◼︎ 地域包括支援センターは“介護の司令塔”

    まず頼ってほしいのが、「地域包括支援センター」。全国の市町村に設置されていて、ケアマネや保健師、社会福祉士などが常駐しています。相談は無料。
    「こんなことで電話していいのかな…」という内容でも、遠慮なく相談してOK。むしろ、早めに話してくれるほど対応しやすいのです。

    ◼︎ 近所づきあいの復権!?民生委員は意外と心強い

    昔ながらの“民生委員さん”も侮れません。家族の状況を見守ってくれたり、行政との橋渡し役をしてくれたりする存在です。自治体によっては「認知症サポーター講座」などを一緒に主催してくれる場合も。

    ◼︎ ケアマネジャーは“頼れる味方”に変わる存在

    ケアプラン作成のプロであるケアマネさん。
    うまくつきあえば、「家族の事情」と「制度のすき間」を埋めてくれるキーパーソンです。人柄や相性も大切なので、「ちょっと違うな」と感じたら交代も可能。遠慮は不要です。


    2025年改正「重度訪問介護の拡大」で、在宅支援がパワーアップ


    2025年の制度改正では、障害福祉サービスである「重度訪問介護」の対象が拡大されました。これまで、ほぼ寝たきりの方に限られていたのが、認知症や精神障害のある高齢者にも適用可能に。これにより、複雑な介護ニーズにも、在宅での対応力が高まることが期待されています。

    ポイントは、「介護保険と障害福祉の併用」が可能になったこと。うまく使えば、家族の負担がかなり軽くなります。
    ただし、調整には専門的な知識が必要なので、ここは“制度に強いケアマネ”や“地域包括”の力を借りてください。

    「地域共生社会の実証モデル」が全国で拡大中!


    2024年から本格化した「地域共生社会」の具体施策として、『重層的支援体制整備事業』という取組が全国の自治体で広がっています。

    簡単に言えば、「介護」「子育て」「引きこもり」「生活困窮」などの相談窓口を一本化し、“ごちゃまぜ”の支援を一体で受けられる体制のこと。

    たとえば、介護で限界を感じている人が、実は収入や孤独、家族問題も抱えていた…というケースはよくあります。
    そうした“複合的な困りごと”を、「断らずにつなげる」仕組みが整い始めているのです。


    “味方”をつくるのは、制度だけじゃない

    介護は、「何を使えるか」だけじゃなく、「誰とつながるか」がカギです。
    ご近所づきあいや同じ立場のケアラー仲間。最近ではLINEグループやオンラインコミュニティでつながる事例も増えています。

    「制度+人情」が合わさったとき、初めて“自分の暮らしに合った介護”が実現します。
    制度の枠に、自分たちの暮らしを無理やり合わせなくていいんです。


    「ひとりでやらなくていい」って、自分に言ってあげてください

    私は、情にもろくて、利用者さんの何気ない一言に泣きそうになるタイプです。
    でも、そんな私だからこそ、現場で見えてくる“リアル”があります。
    それは─

    家族のために頑張る人ほど、限界まで頑張ってしまう。
    でも、限界を越える前に「味方」がいれば、もっと楽になれる。

    介護でいちばん大切なのは、“誰を頼るか”です。
    制度でも、専門職でも、近所でもいい。
    まずは、「自分ひとりじゃない」って信じてみることから始めませんか?

    あなたの周りにも、気づいてないだけで、きっと味方がいます。

    次回は、
    急いで介護を始めたい時、どうすればいい?〜高校生にもわかる介護の第一歩〜をお届けします。

     
     
    グループホーム、訪問介護、病棟勤務、特養の経験とビジネスケアラー当事者の現役介護福祉士・ケアマネ資格保有者と仲間達が介護をAI活用し誰でもわかるように伝えていきます。 親や配偶者の介護に直面する方へ介護で困っている方の不安に寄り添い、安心につながる情報発信を心がけていきます。

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