[頑張る介護福祉士のみなさんへ]入浴拒否・徘徊・帰宅願望 現役介護福祉士が思う『ケアがうまくいかない時』の考え方
◾️正直に言います。
介護職って…うまくいかないことばっかりです。笑
「お風呂?入りたくない!あんた誰よ!」
「この家じゃない!早く帰らなきゃ…」
「もう施設なんか嫌!出してよ!」
そんな嵐のような日々を、私は何度もくぐり抜けてきました。
心が折れて、家に帰って脱力する日なんて数えきれません。
でも、そんな「うまくいかない」時間のなかに、
ほんの一瞬、「あ、通じた…」と感じる奇跡のような瞬間があるんです。
それがね、もう、たまらなくうれしくて。
そこに介護職のやりがいが、ぎゅっと詰まってると私は思うのです。
私はグループホーム、訪問介護、病棟、特養…と渡り歩いてきました。
“教科書どおりにはいかない現場”で、
もがきながら、笑いながら、ぶつかりながら、少しずつ学んできました。
この記事は、「うまくいかない時の“自分の立て直し方”」を
あなたと一緒に考えるための“心の道しるべ”であってくれたら嬉しく思います。
◾️そもそも…「うまくいかない」って、何だろう?
介護現場で「うまくいかない」と感じるのは、
多くの場合、“こちらが意図した対応に相手が乗ってこない”とき。
たとえば、こんな時です
入浴を促しても怒鳴られる
排泄誘導に不快な反応をされる
認知症の方が「帰る!」と靴を履き出す
夜間に徘徊して何度も声かけしても無視される
…などなど。
でも実は、これらって「うまくいってないように見えるだけ」かもしれないんです。
「拒否」という表現の裏には、「不安」「混乱」「恐れ」「羞恥」など、
さまざまな感情が隠れていることがほとんど。
だから“うまくいかせる”のではなく、“今その人が何を感じているか”に
気持ちを添わせることが大事なのかもしれません。
現場では、こういう風な取り組みが良い結果を生んでいます。
ケース①:「“今日はやめようか”の一言で、入浴率アップ」
最近私の職場では、職員が“やめ時”を意識して声かけを変えたところ、逆に入浴を受け入れる人が増えました。
「無理強いしない安心感」が、“自分のタイミング”で入る決断を後押ししていたのです。
ケース②:「徘徊に“目的カード”を導入し、職員連携がスムーズに」
認知症の方の徘徊に対し、「〇〇さんは今“娘さんを探している状態です”」という
簡易情報カードを導入し、フロア全体での対応が統一されるように。
結果、介入タイミングや声かけのズレが減り、安心して歩ける環境づくりにつながりました。
◾️困った場面に遭遇した時の私なりの“考え方の整え方”
①「拒否は拒絶ではなく、SOS」
入浴拒否は、拒絶ではなく、“何かしらの不快サイン”です。
たとえば「寒い」「恥ずかしい」「怖い」「急がされてる」など。
だから私は、「今は無理でも、またタイミング見て声かけよう」と思うようにしています。
②「徘徊は、意味ある行動」
意味なく歩いてる方なんて、いません。
“目的”があるんです。「誰かを探してる」「家を思い出してる」「落ち着かない」など。
その背景を知ろうとすることが、関わり方をガラリと変えます。
③「“帰宅願望”は、“心の拠り所”を探す声」
“帰りたい”は、単に家を恋しがっているだけではなく、
「安心したい」「昔の自分に戻りたい」「今の状況が不安」というメッセージかもしれません。
私は「帰りたくなるほど、ここに“馴染めてない”んだな」と思うようにしています。
④「“無理に”正さなくていい」
ときどき、正論が人を苦しめます。
認知症の方に現実を突きつけても、傷つけるだけのこともあります。
“その人の見ている世界”に寄り添う方が、楽になることも多いんです。
⑤「自分が満タンでないと、優しくなれない」
これは私のいちばんの教訓。
夜勤明けや疲れてたり、焦ってたりすると、どんな声かけもトゲトゲしくなります。
まず、自分が“自分に優しく”あること。休む勇気も、介護の一部です。
◾️終わりに、『うまくいかない』時こそ、介護の宝箱
介護って、決して「正解」がある世界じゃない。
でも、どんなにややこしい場面でも、
“その人の気持ち”を想像して、立ち止まって、また向き合う。
その繰り返しの中に、
きっとあなたなりの“うまくいく関係”が生まれていくはずです。
令和ならではなら、生成AIに相談するのもありですよ!
私も、まだまだ「脇汗の日々」です。笑
でも、あのときの自分がいてくれたから、
今、あなたにこんなふうに言葉を届けられています。
どうか、今日も“あなたのやさしさ”が報われますように。
応援しています。