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恋を死なせない|シロクマ文芸部

    待つ時間が、つらくないんですか?

    僕の質問は、なんて馬鹿げていたんだろう。

    だって、彼女は言ったのだ。

    「私が待っているあいだは、まだ恋が生きているから」


    彼女の待っている相手は、もう何年も連絡すら寄越さない。

    それでも彼女は待っている。

    その相手との約束を信じている。

    そこには意地もあるのかもしれない。

    あとに引けなくなっているのかもしれない。

    だけど、やはり待っているのだ。

    何度目かの「僕じゃだめなんですか」がまた出てきそうになって、黙った。


    彼女の言い方を借りれば、僕の恋はまだ生まれてもいない。

    彼女が僕を選んだときに、それは生まれる。

    そして、彼女の恋は僕から見れば、すでに死んでいる。

    過去に取り憑かれているのだ。

    「僕にすればいいのに」

    現在と、未来を見ればいいのに。

    新しい恋が、生まれるのに。

    では、今も僕のなかにある彼女への思いは、何なのだろう。



    シロクマ文芸部さんのお題に挑戦させていただきました。
    ありがとうございました。

    #シロクマ文芸部



    恋愛ものって難しいですねぇ。

    恋はいつ生まれるのか?

    いつ死ぬのか?

    色々考えてたら「僕」がかなり拗らせた人みたいになってしまいました。

    「彼女」の理屈はシンプルです。

    私が待っている間は恋が続いている。片思いだとしても。

    「僕」のほうはちょっと変です。

    叶わない恋は恋ではない、と言いながら、恋の苦しみを味わっている。

    誰かを待つ彼女の恋が終わるのを、「僕」もまた待っている。

    それが恋じゃなかったら何なんでしょうか?

    ……なんて、ぐるぐる考えました。

    ああ難しい。

    恋はいつ生まれて、いつ死ぬんでしょうね。

     
     
    🐇📚️🍓 日常や思い出を詠んだり書いたりします。 俳句、川柳。エッセイ。 (初心者です) スキ、コメント、多め。

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