
【詩】気まぐれな猫 #拝啓文芸部
夜の公園で 遊び方を忘れた心を携えて
ブランコに腰かけ 朧月を見上げた
曇天に隠れては顔を出し の繰り返し
漕ぐ度に髪をなびかせる風が 心地良い
足元からは にゃーの呼びかけが小さく響く
ゆらり ふわり 揺れる尻尾
定まらない進路に悩む私みたい
そっと隣に来てくれたから
調子に乗り 撫でようと
でも 警戒心の強いキミはなかなか手強い
にゃーの代わりにシャーッが2倍の音量で轟く
それなら、と胸ポケットに忍ばせた煮干しスナック
ご機嫌な顔で頬張るキミはやっぱり憎めない
たまには野良猫のネコを被って
ちょうどキミみたいに
軽やかに ふらっとに 赴くままに
帰り道を辿ろうかな
気まぐれな猫に憧れた自画像を
ワタシはもう一度 宙に解き放つ