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【詩234】当たり前の 1016


    ごめんなさい
    謝りたい人に謝り
    ありがとう
    お礼を言いたい人に言い
    気にしなくていい
    伝えたい人に伝え
    大丈夫よ
    慰めたい人を慰め
    頑張ってるね
    労いたい人を労い
    大好きだと
    好きな人たちに伝える

    行きたいところに行き
    会いたい人に会い
    観たいものを観て
    聴きたいことを聴き
    話したいことを話し
    書きたいことを書き
    読みたいものを読み
    食べたいものを食べる

    明日でいいか
    やり残しはまた今度
    落ち着いたら
    いつかそのうちに……

    老いは必然
    自然は雄大
    運命は理不尽
    残り時間は有限

    明日が来ないことを知った
    今度などないと知った
    波乱が待ち受けていた
    訪れないいつかがあった

    続く生と途切れる生
    命があるという奇跡
    めぐりあわせの妙
    縁という偶然

    私に明日が来なくても
    明日の風は吹くのだろう
    時間は流れて行くのだろう
    忘れ去られてしまうだろう

    どうしてなのだか生かされて
    解らないから生きている
    解らないまま生きてみる
    今を生きるだけのこと




    *****************



    阪神淡路大震災前夜に突然思い立ち、夜中に模様替えと家具の固定をしました。
    お陰で九死に一生を得ました。
    隣家では亡くなった方もあるというのに。
    家屋は全壊してしまったので、模様替え後の使い勝手は判りません。
    当たり前だと信じていた「明日」は、当たり前には来ませんでした。
    一瞬にして崩れ去ってしまうものだと知りました。        (1/15)




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