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今更だけど…親子って何?②

    以前に、母との関係を巡って『親子って何?』と自問自答したという話をしました。

    今回は息子との関係についてです。
    特殊な事情があってこれまで書くことが憚られていたのですが、自分の気持ちを整理するためにも一度書いておきたいと思うに至りました。

    じつは失業してから――息子に一度も連絡を入れていないことに気が付いてしまったのです。

    コンタクトを取るのが躊躇われた理由は、今の私の情けない姿を息子に知られたくなかったからでした。

    息子とは言っても、彼が6歳の時に離婚してから父方の籍に入っているので、戸籍上は他人です。
    しかも彼が10歳~20歳の10年間はまったく会っていないということもあり、息子というより年の離れた友達みたいな感覚といった方が正しいかもしれません。

    実際、元夫が再婚してから息子と再会した機会は数えるほどです。

    一回目は父方で下の子が他界した時のお葬式。彼が10歳の時でした。
    次は彼が20歳の時。彼が引っ越しトラブルを起こしたため、父親の代わりに私が簡易裁判所に出頭するよう頼まれた時です。

    その次は、今から4年前に起こった、まさに青天の霹靂。
    息子がトラブル示談沙汰に巻き込まれ、父親ひとりでは対処できないと私の元に連れて来られました。
    そして事情により息子は一時的に我が家に身を寄せることに。

    ところが、よりによってこの時期に私が手首を怪我してしまい、お金が必要にも関わらず介護福祉士の仕事を休業させられる事態に陥ります。

    そこで私が取った行動は――

    友達の伝手で訪問介護とグループホームの仕事を紹介してもらいバイトを始めた他、登録派遣で倉庫や工場などの案件も入れ、週6日ペースで働きます。

    同時に空いた1日で「視覚障害者ガイドヘルパー」の資格取得のため講座に通い、さらにネットビジネスのリサーチをするなど、本業より遙かに忙しい毎日を送ることとなりました。

    金銭的には職場健保から後日「傷病手当」が降りるとは言え、それでは示談金のデッドラインに間に合わない。
    そのため自身の損害保険の手続きも治療が終わるのを待たずに、保険金が口座に着金する日付を逆算して申請。
    もう数字が苦手などと言っている場合ではなかった。

    思い出すとあの時の行動力は「火事場の馬鹿力」以外の何物でもありませんでした。

    これこそまさに「子供を守りたい」という本能そのもの。
    私にも母性があったんだなぁ、と遅まきながら気付かされたのです。

    というのも実は、子供が幼かった頃の私は何を置いても仕事仕事、それでうまく行かないと深酒しては醜態を曝す。
    恥ずかしながら自己中の極みで、この時程には子供のことを思ってやれていなかった。

    それがこの変わり様です。人間何で目覚めるか判らない。

    正直、仮にあのトラブル示談が企まれた詐欺だったとしても、たぶん私は息子を演じてくれた詐欺師に感謝したと思います(笑)

    こう見えて私も人の子の親の端くれだったってことですね。


    この件があったから、息子はきっと私のことを
    「若い頃はだらしなかったけど実は肝っ玉母さん」
    「男以上に仕事人間」
    と思っているに違いない。

    だから、とてもじゃないけど仕事を失って呆然としている姿なんて息子には見せられない。そう思ってしまった訳です。


    でも、そろそろ連絡してみようかなとも、思えてきました。
    まだ収入こそ無いけど就職が決まり、Webライター業を始めたこともあって自分の進むべき道が見え、気持ちが据わってきたからです。

    6月には彼の誕生日がやってきます。
    その時には自分にもっと確たる自信を持って、彼に「おめでとう」って言ってあげたい。

    彼の父親みたいに模範的な社会人には為れないかもしれないけど、どんな状況からでも何度でも、人生はやり直せるってことだけは証明して見せたい。

    もしまた息子が何かに躓いたとしても、今度は親としてお金じゃなく道標を示せるような人間になっていたいのです。


    Webライター業をスタートしたなんて息子に言ったら、
    「お母さんまたなんか始めたんだ…」
    って呆れられるかもしれないけどね(笑)









     
     
    50代で23年勤めた介護福祉士を辞めWebライターに。「働く」の意味を再定義しデジタル音痴を克服、生涯現役を目指す🖋宅地建物取引士、不動産終活士取得に向け学習中📚️ポートフォリオ以外は他愛ない呟きです🖥好きな作家:新田次郎

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