メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

9-7 お前からあの女を奪うやり方なんぞ決たっおおる 小説「女䞻人ず䞋僕」

    敗戊奎隷に堕ちた若者の出䞖艶譚

    前話


    女䞻人ず䞋僕 ツタ


    「わしが盎接マヌダを抱く気などない。おい、たさか、ただ解らんのかんんわしが盎接マヌダを抱くこずなどよりもっずもっず面癜い遊戯があるだろうが」


    ぀い先刻、あの、凊女のマヌダを、あの生真面目なマヌダを、髪の毛䞀本舐め回すだけで、雌の声で泣かせた、ザレン爺。


    チヌクの艶々ずした倧きな曞き物机、その怅子から、ザレン爺はゆっくりず立ち䞊がった。老いたずはいえ、骚栌からしおがっしりしお厚みのある胞板の堂々たる䜓躯の爺いだ。


    あれだけやっおおいお、マヌダにちょっかい出す気は毛頭ねえだずうす汚ねえ嘘぀き爺いめ、俺は絶察隙されねぇ


    ディミトリは真っ盎ぐにザレンを睚んだ。


    「わしがお前からマヌダを盗む遊びをするなら、わしがやる や り 方 は た だ ひ ず ぀ 」


    ザレン爺は残酷な喜びに目をぎらぎらさせお続けた。


    「お前よりもっず、もっず頭のいい、もっず身分も䞊等な、しかも滎るような男前の、玠晎らしい色男を䜕人も䜕人も芋繕うそしおその色男共にわしのありずあらゆる手緎手管をマスタヌさせるさっき、わしが指䞀本で、やすやすずマヌダを雌の声で泣かせたのを 芋ただろう芋繕った玠晎らしい色男共には、あんな小手先ではなくお、もっずもっず、ずお぀もない技をありったけ仕蟌んでやろうではないか。そしおその色男を、マヌダの元に次々ず送り蟌むお前の目の前で、マヌダずその男達を気が狂うほどの恋をさせるのだ マヌダはその男達に倢䞭になっお そしおマヌダはお前をこっぎどく棄おるだろう お前が本圓に心配しなきゃならん盞手ずは、わしなどではなく、その、い぀、どこから、やっおくるかわからない、次から次ぞず送り蟌たれお来る、その䜕人もの色男どもに決たっおおるだろうが」


    「なっ....」


    女䞻人ず䞋僕 タコ挿絵3


    「 そうだいいぞ...いいぞ いい衚情になっおきた そしお棄おられたお前、若い頃のわしにそっくりな顔のお前が、最高の女も、䞀床埗た倧金も、街䞀番の店二軒の総本店の店長の座も、生たれお初めおのずお぀もない莅沢も、䞀床埗た玠晎らしい身分も、すべおを倱っお冷たい路地に攟り出されおがろ雑巟のようになっお気が狂ったように嘆き悲しみ狂うのだ その様子は最高にそそる酒の肎になるだろう わしは遠い昔のやけ぀くような悲恋を、若き日の胞が掻きむしられるような挫折を、鮮明に思い出すだろうよ...」


    ザレン爺は、いきり立぀逞しいディミトリを舐め回すように眺めおいたが、そのたた感極たったようにわずかに目を现めお顎を䞊げ、ディミトリなど県䞭にないように遠い目をしお、甘くおぞたしい官胜のため息を぀いた。
    ディミトリはぞっずした。


    この爺...怒る俺を肎にしお、恍惚を味わっお、舌舐めずりしお、愉んでいやがる 


    はじめおの感芚だった。


    ディミトリは普段は、気が匱い穏やかな性栌で通っおいるが、それは実は、自分が十分すぎるほど逞しい男であるからこその、䜙裕でもあった。嚁圧感を䞎えないための方䟿でもあった。


    どんな男だっお、本圓に頭に来れば、こっそりふたりきりの堎所に連れお行っお、ひずたび吠えお芋せればいいだけだった。どの男もびっくりしお震え䞊がり、二床ず歯向かわなくなった。


    (この爺い...二人っきりのこの密宀で、どれだけ睚み぀けおやっおも、砂䞀粒も、怯えおいねえ...)


    「た、遞手亀代はたずはしばらくは勘匁しおやる。 ただしお前があんたりぐずぐずずしょうもない仕事ばかり芋せ぀けるなら、快進撃の出䞖劇から、残酷極たる倱恋劇に、わしの芳劇の内容を 即 座 に倉曎する これからはマヌダの近くに寄っおくる男達は、ひずりひずり、よくよく顔を芚えおせいぜい気を぀けた方がよいなあ...。 芚えおおけ」


    「 」


    「んんんんなんだどうしたピペピペ鳎いお歯向かう気かえ本圓にいいのか本圓にマヌダをわしに盗られたくなければ、そしお今のザレン茶舗の店長ずいう敗戊奎隷ずしおは砎栌の境遇もすっかり取り䞊げられおたた冷たい牢屋だか雪の凍お぀く冬の路䞊に転がされたく無ければ、それこそ、いた、わしから教えおもらえるものはな、䜕でもかんでもありがたく玠盎に受け取っお、金を皌ぎたくり必死で男を磚き続けるより他には方法はないのでないかえ んん わしがこの手で最っ高に仕立お䞊げた、氎も滎るような色男どもに、自分の女のあそこの奥の奥、○宮の入り口たで撫でくり回された挙句に女を掻っ攫われたくなければなぁ ふ、ふ、ふはは」


    女䞻人ず䞋僕 タコ赀


    ディミトリは抌し黙ったたた、俯いお、しかしその県は芋開き、磚き抜かれたチヌクの床を、刺すように睚んでいる。


    「忘れおいただろう。お前はわしの郚䞋ではない。たしおや孫でも息子でもない。お前はわしの奎隷なのだお前は囜が取り付けた銖茪のせいで奎隷なのはない。圧倒的な力の差によっおわしの奎隷なのだ。お前自身の所有者も、お前の女の所有者も、いたはこのわしだ。ほうれひれ䌏せわしに跪け」


    ザレン爺も、杖を぀きながらも、すっくず背筋を䌞ばしお、ディミトリに負けぬほどのガッチリした骚栌の長身で立ちはだかり、ディミトリが次にどう出るか、ギラギラした県で芋぀めおいる。


    ようやく、ディミトリは顔を䞊げお、今床は、ザレンを県光だけで射殺そうずいうほど瞳を光らし、しっかず芋぀め、そうやっお、ザレンの䞡の県を睚み぀けたたた、たずは立ったたた䞀歩あずずさった。そしおやはり睚み぀けたたた、ゆっくりず跪き、床に䞡手を぀いお、土䞋座に近いような平䌏する姿勢をずり、しかし顔は䞊げたたたで立ったザレンをぎらぎらず睚み぀け぀぀、䜎い声で蚀った。



    「 ザレン様 承知したしたした。必ず ザレン様のご期埅にそっお、必ずザレン様をご満足させお芋せたしょうぞこのザレン茶舗をお望みのように倧きくしお芋せたすですから、ですからたずは たずは他の男ではなく、どうか、どうかこの俺に、商売ず、色事の䞡方のお導きを䞋さいたせ。 どうか 完敗ずしか蚀いようがねえ」


    ディミトリは蚀葉をきったが、立ったザレン爺ず跪くディミトリはただ無蚀で睚みあったたた動かない。


    そしおザレンが口を開こうずした瞬間、ディミトリが搟り出すような声で唞った。


    「 ただしザレンよ、この、ど倉態のク゜爺よようっく聞け。もし俺のマヌダをどうかしたらただじゃおかねえ俺ァこの通り、貎様のような財産も、地䜍も、店も、なにひず぀持たねえ、身䞀぀の奎隷よ。だがな。䜕も持たねえからこそ、その気になりゃあ、どんな事だっお出来るんだぜ。もし、貎様がマヌダをどうかしたらな。そんな歳になるたでチンタラ長生きしおいた事をよ。心の底から埌悔させおやるなぁにが蚘憶だ、昔の思い出だ。くッだらねえにも皋があるもしそうなったら、新しく極䞊の思い出を俺が貎様に呉れおやる墓の䞭で腐り果おおも憎しみでひいひい悶え苊しむような、あじわい深い、最ッ高の思い出をな」


    ずころが、ザレン爺は、ギラギラした瞳のたた、皺だらけの顔をクシャクシャずさせお満面の笑みを浮かべた。


    「ようしやっず蚀ったやっず蚀ったか」


    ディミトリの肩がびくっずする。


    その時ザレン爺の顔に浮かんでいたのは、歓喜であった。ザレン爺は歓喜しおいた。冷えた䜓でマヌダをこねくり回した時などずは比べ物にならないような、奇劙な誇りず喜びに打ち震えおいた。

    女䞻人ず䞋僕 タコ赀


    「可愛や 可愛や お前 ひよっこなりに久し振りに吠えお芋せたのう ほんに、お前を煜るのには骚が折れたわいうむ、ぎりぎりの、情けないほど少ない切り札しかない割には、いちおう駆け匕きをしお芋せたか。でもしわしが本圓にお前に手を䞋したならば、お前が党おを棄おおわしに埩讐する、ずいうのは倧嘘だないきりたった銬鹿のフリをしお、そんな颚にわしを油断させおおき、もし本圓にわしに捚おられた暁には、わしに教えおもらった党おを手土産に、わしの商売がたきに取り入っお寝返っおそい぀の懐刀ずなり、そこでおもむろにわしに培底的な埩讐を仕掛けるずいう、そういう算段だ うむ、茶商 ではないな、新興の珈琲商の知り合いかなにかだろう。既にお前ず仲がいい珈琲商ずいえば うむ。あい぀か。あい぀に深く取り入っお珈琲の店を立お続けに開店したくっお、汚い手をも䜿っお、わしの店を培底的に朰しながらわしに埩讐を仕掛けようずでも思っおいるんだな。 よし。65点。たあ、ギリギリ及第点だ

    ディミトリそろそろ思い出しお来たかな 


    この10幎間の生ぬるい埅遇ですっかり忘れおいたろうが このわしはお前ず血が繋がった優しいお爺さんでもなんでもないのだぞ そしお冷たい牢屋で転がっおいたお前をわざわざ遞んで拟っお来たのは慈善事業が奜きだからでもなんでもないのだぞ 


    わしは奎隷垂堎の䞭でたず、お前の、ランスの兵隊に捕たるたでの逃走劇、少幎兵ずは思えぬ沈着冷静な策士じみた暎れっぷりを䌝え聞いおお前に非垞に興味を持ったのだ 。そしおわしに瓜二぀の顔ず䜓栌を芋たずき、わしの頭に劖しい蚈画が閃いたので、詊しにお前を拟っお芋ようず思った。たぁお前が圹立たずならたた即座に売り飛ばせばいいだけだったしな。そしお詊しにお前を茶舗で働かせおみたら、わしは驚いたぞ お前のなかなかの仕事ぶりに。愚鈍そうな顔しおなかなか商才を芋せるよる。


    そうなのだ、わしはこれで10幎も20幎も、長い、長い間、探しおいたのだよ、お前のような可愛い可愛い操り人圢を。


    お前ずいう操り人圢を䜿っお、わしは死ぬ前にもう䞀床この街䞭の男達を蹎萜ずす成り䞊がり劇を再び挔じる。そしおこの街の男どもにわしの力をたざたざず芋せ぀けお平䌏させおやるのだ 

    今床のわしは平民から成りあがるのではなく、敗戊奎隷から出発だ。

    敗戊奎隷の赀く錆びた鉄の銖茪を぀けた奎隷䞊がりのお前になり替わっお、元奎隷ずいうハンデ付きの姿で出䞖劇を挔じ、もう䞀床このランスの男どもをざわ぀かせおやるのさ

     ほんに可愛や、 やはりお前のその顔、燃えるような黒い瞳、やはりわしの若い頃に瓜二぀  ふ、ふ、ふ 今日はい぀もの間抜けなアホ面よりも数段は男前ではないか  今日の凛々しい衚情は䞭々気に入ったじ぀に、じ぀に可愛ゆい」

    堎違いなタむミングで愉悊する薄気味の悪いザレンを芋お、虚を突かれ、ディミトリの顔は、埐々に嚁嚇から、怯えず圓惑の衚情に倉わっおいった。するずザレンは、ディミトリが戊意喪倱しそうになるのをむしろたしなめるように、突然、老人ずは思えない、床に穎が開きそうな、物凄い力で、


    ダン


    ず杖で床を打ち鳎らし、自分はチヌクの床に仁王立ちしたたた、床に䞡膝぀いお跪くディミトリを芋䞋ろし、続けた。


    「いいか、ディミトリ。さっきの気持ちを忘れるな。自分の芪だろうが兄匟だろうが子だろうが、過去にどんなに良くしおくれた盞手だろうが、なんぎずたりずも信甚するな。男たるもの、誰をも信甚せずに、しかしこの䞖のすべおの人間の懐に深く深く飛び蟌たねばならんのだ。 もちろん垞にキャンキャン吠えろずいう気はない。それこそ愚の骚頂よ。それ䜍ならただいっそい぀ものお前のように、ひたすらぞらぞらしながら培底的に牙を隠す策を取る方がよほどたしだ。 わしが蚀いたいのは、あらゆる盞手ずい぀でも闘えるように必芁な瞬間に即座に意味のある圢で牙を出せるよう、牙は日々こっそりず磚いおおけずいうこずよ。 盞手ず戊う時、自分はどう出るか、どうやれば枡り合えるか、平和なうちから、垞に、垞に、策を緎っお眮くのだ」


    平䌏の姿勢のたたザレンを䞋から睚みあげおいたディミトリから、いたさらぶわっず汗が噎き出し、こめかみに熱い氎滎が、ひずすじ䌝った。


    「たぁ、仕方がないのう、お前を叩き朰すのも、マヌダに間男達を送り蟌むのも、たずはもうしばらくだけ埅っおやる もうしばらくはな んんいい働きを、期埅しおいるぞ ようし。ディミトリ。もう今日はこれで䞋がれ。わしはこれからひずりでさっきのお前のかわゆいかわゆい衚情をな、ひず぀ひず぀、ゆっくりず思い出しお、それを肎に酒を舐めるのだ 。う、ふ、はははははは」


    そしお、ディミトリにはずおも掚し量るこずなどできなかったが、ザレン爺は決しおくだらない功名心などでディミトリを出䞖させようずたくらんでいるのではなかったのだった。

    そもそも、ザレン爺にはヌヌヌ衚面䞊はい぀もわざずこうやっお俗物ぶっおいるがヌヌヌじ぀はたいした功名心も金銭欲も無い。

    だが、こうやっお裞䞀貫から倧きな店の経営者になっおいる。

    老人なのに、劻も、子䟛も、芪戚も、居ない。

    確かに数幎前たでは無口な劻がたった䞀人だけいたが よくよく考えるず街の誰もザレンの出自を正確に遡るこずができない。

    ディミトリは気づいおいないが、ザレン爺を突き動かしおいる煮えたぎる動機ずは、けっしお幌皚な功名心などではなくヌヌヌヌおそらく、それは、䜕かわけのわからないものに察する、埩讐心、だ。

    だがそんな事は、今のディミトリに、解る蚳も無いのであった。



    女䞻人ず䞋僕 ツタ


    次の話



     
     
    むケナむ小説゚ッセむ曞いおる無駄に貞節な工口奥様🍒ただ自分のために、誇り高く楜しく健康に生きるこずを远求したら、倫も倧感動しおくれ、自分の人生のQOLが最高に䞊がったわ。アブナむ男子達ず平気でメヌル察談しおるけど脱線なんかしたせんの🍒倫だけでガチ腰抜けそうな日々ですもの 🍒

    あなたぞのおすすめ