メインコンテンツへスキップ
見出し画像

生きる勇気を与えてくれる作品 -カラフル-

    うーん、これは、観て、ホントに良かった劇場アニメだな。私のこれまで観たアニメの十傑には入るかなあ。

    観てない人、必見。

    アニメ作品で、ここまで豪速球で、「生きる勇気を与えてくれる作品」などという、こっ恥ずかしい言い方をしたくなる作品は、これまで出会ったことはない気がする。

    *****

    主人公の「ぼく」は、冥界行きの駅のホームにいる。

    そこに突如、プラプラと名乗る、天使のような、小学生の姿の少年が現れ、

    「おめでとうございます。あなたは生前重い罪を犯しましたが、死ぬことになっている少年の中に生まれ変わり、修行に出ることを許されました」

    と告げる。

    少年、中学3年の小林誠が自殺したこと以外、当初何の情報も与えられない。

    ブラブラは、お目付け役として時々姿を現すが、他の人には見えない。

    真の家族は、当初たいへん温かい家族のように見えたが、次第にその「影」の部分が明らかとなる。

    母はフラメンコの講師と浮気しているのを真に見られていた。

    父は残業の多い毎日で、母のことに気づいていない様子だった。

    クラスでは、真はずっとハブられていたようだ。

    そうした中で唯一、明るく話かけてくる桑原ひろかが、ラブホの玄関口から男と中に入るのを真は目撃していたとの情報をプラプラから得る。

    真と同じ美術部の佐野唄子は、「真」の変化に戸惑いながらもおずおずと接してくる。

    最初は場に順応することを優先していた「真」だったが、次第に自分の思うがままにふるまうようになり、イメチェンしたりする。

    「真」は街中で見かけた、大人びた服装の桑原の後を追い、桑原がラブホに入ろうとする光景に実際に直面したが・・・

    その後、真と同じように成績最下位の、五十嵐との出会いがある。

    果たして「僕」が生前犯した「罪」とは?・・・・

    *******

    非常に緻密な背景描写。キャラクターのデサインもリアルである。

    全体として色調が茶色とくすんだ緑に統一されていることも興味深い。

    結構生々しい描写もあり、人間の見たくない部分もあからさまに描き出される作品で、そうしたものの見方が浄化されて、世界が違って見え始める展開は、当然予想できることなのだが、そんなに教訓垂れるような描き方にはなっていないと思う。

    オチのつけ方も、はっとさせられるものがある。

    *******

    同じ原恵一監督作品である「河童のクゥと夏休み」つながりで観たわけだが、クオリティはこの作品の方がすっと上回る印象。

    ・・・という言い方は「クゥ」の方に失礼かもしれないが、「クゥ」は子供と一緒に楽しむ作品、「カラフル」はまさに中学生に観て欲しい作品といいますか。

    エンディング、miwaの唄う「青空」は歌詞もすごくよく、名曲だと思います。

    途中に、アンジェラ・アキの「手紙」も挿入されていますが、これも効果的ですね。


     
     
    臨床心理士 The International Focusing Institute Focusing Professional 入門フォーカシング 鳥影社 若き臨床家のために Amazon エヴァンゲリオンの深層心理 幻冬舎 ウマ娘の精神分析 同人誌 サガン鳥栖サポーター

    あなたへのおすすめ