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[今年学んだこと] アニメ化してるBL作品を片っ端から見てわかってきたこと

    國學院大學×noteで投稿企画です。

    「今年学んだこと」と題して、学びの体験を募集とのことです。

    私は、今年特に、アニメ化されているBL作品をかたっぱしから見ています。
    まだ見てないものたくさんあるけど、結構見ましたよ。

    なので、BLから学んだことを書きたいと思います。

    この企画でこのネタはどうかとは思いますが、でも私はいろいろ勉強になったので、このまま垂れ流しはもったいない。
    ちゃんと言葉にしてまとめてみたいと思います。

    内容的にダメかもしれんが、これは人類の営みの問題なのである。

    最終的には自分がどういうBLを書きたいのか…という結論を出してみたいと思います。


    ◎BLとはなんぞや

    まずはBLとは何かを話したいと思います。
    BLとは、ボーイズラブの略称です。

    ボーイズラブ…つまり男の子同士のラブのお話。
    日本発祥のカルチャーとされています。

    海外にも男性同士の恋愛のお話などは普通にあると思いますが、これを一つのジャンルとして仕立て上げたのがBLです。

    同性愛をひとつのジャンルにしちゃうところが日本っぽい発想なのかな。

    私個人としては、同性愛も異性愛もそれ以外も特別区別して考える必要はないと思っているし、本当はBLとか百合とかジャンル分けすることに少々違和感を持っています。

    私自信が高校生くらいまで性自認や恋愛対象の性があいまい…中性寄りだったのも影響してるかもです。

    なんだけど、BLが一つの巨大なジャンルとして確立していて、巨大産業であることも同時に理解しています。
    なので、この記事では私の個人的な意見はおいておいて、BLというものを客観的に分析してみたいと思います。

    このようにBLについて詳しく分析している人はたくさんいますので、目新しいものは出ないかもしれませんが、私なりの視線で考えてみたいと思います。


    ◎ブロマンスとはなんぞや

    BLと並んで、ブロマンスというジャンルもあります。
    こちらは明確な恋愛描写などはないけれど、友情よりも近い距離感の男性同士の物語を指します。

    わりと私はこちらの方が好きかもしれません。

    友達以上恋人未満って、男女の関係でも萌えますよね。私は萌えますよ。

    この記事では、ブロマンスも含めて語っていきたいと思います。


    ◎なぜ腐女子はBLに沼るのか

    BLを専門に摂取する者を腐女子と呼びます。
    男の子でもBLを好む者はいて、腐男子という言い方もあります。

    こういう自虐的な名称わりと好きです。

    私はBL専門ではありませんが、嫌いでないことを自認しています。

    なので感覚的にわかるのですが、同性愛の世界に惹かれる理由としては、異性が介入できない、何か尊い世界…みたいなところがあるのかもしれません。

    これはレスビアン(百合)にも当てはまる構造かと思います。

    異性の介入しない恋愛やセックスは、その先に生殖活動がチラつかない、生物的な営みとは別次元の、純粋に愛と欲の世界…。

    みたいな?

    だがしかし、BLの世界には男性同士で子ができる描写もあったりします。

    養子的なことなら意味はわかるのですが、実際に男性が妊娠するものもあります。
    ジャンルをオメガバースBLというらしいですが、しかし、実際に男が妊娠する設定だと、生殖活動が伴わない愛が尊い…という解釈とはまた違ってくるのかな?

    それはもう本当に、純粋に男性同士の恋愛で子孫を残したいという生物的欲求も満たしてあげたい…みたいな感じかな?

    そういうことか? いやそんなに難しく考えなくていいのか?

    話がちょっとそれました…。

    なぜ人はBLに沼るのか…ですよね。

    BL好きの人は、割と男性が発情していたり、気持ちよがっている顔を見るが好きなのかなと思います。

    BLにエロコンテンツが多いのもそういう側面がある気がします。どっちも男性なので性的なシーンでは攻めている表情、攻められている表情のどちらも男性になります。

    BLのイラストを眺めていてそれに気が付きました。

    男性に抱かれるのではなくて、男性を抱きたいタイプの女性もBLが好きなんじゃないかしら…と勝手に思っています。

    男性でBLが好きな人、つまり腐男子はどんな視線でBLを読んでいるのでしょうか?
    BL好きだからといってゲイとは限らないようですし。興味があります。


    ◎「攻め」と「受け」とは

    BLの世界を紐解くにあたって、「攻め」と「受け」の概念を理解する必要があると考えています。

    じゃないと、結構強引な展開に「え…」ってなります。分かってても「え…」ってなることはしばしばありますが…。

    男性同士のセックスを想像するとわかりやすいのですが、「攻め」が入れる方で「受け」が入れらる方です。
    何をどこに入れるのかは勝手に想像してくれ。

    性描写のないBLの場合は、なんとなくそういう役割的な感じです。

    「攻め」が男性役、「受け」が女性役、と言われることもありますが、私はこの説明があまりピンときません。
    同性愛ということで、どちらも男性ってことですから。女役とか考えてしまうのは異性愛側の発想ではないかしら?

    まあ、しかし、BLの世界では、これが割と固定で決まっていることが多いようです。攻めはひたすら攻め、受けはひたすら受けです。

    これは実際の男性カップルだとどうなんだろう?
    決まってる場合もあればない場合もあるって感じかな…相手によりってのもあるかもしれないし。

    出し入れするだけがセックスじゃないと思いますし。

    自由なのかな?? そしたらなんか柔軟でいいですね。

    受け攻めが逆転するのを全く許容できないという人もいますが、私はそれもありと思っています。
    「リバ有り」って言うと、逆転ありってことらしいです。

    私はギャップ萌えですので、攻めっぽいのに実は受けっていうのもいいなと思います。

    余談ですが、私は昔、十五年くらい前かな…電子書籍販売サイトの仕事をしてたことがあるんですが、そのころからBL本は巨大市場でした。

    で、販売前に倫理チェックみたいのがあって、加工前のもろ出しのイラストとかを目にすることもよくありました。

    ※露骨なエロコンテンツ平気な人って募集要項に書いてあったくらいですw
    私がエロコンテンツを割と平常心で見れるのはここで修業したおかけでもある…。

    それで、そういう本の中には、男性には本来存在しない穴が描かれていることがたびたびあって、BLって複雑な世界観なんだな…と思ったのです。
    男だけど機能的に入れる場所もほしい…みたいなファンタジーですね、もはや。

    女体化もこれの一種なのかな? 男性が女性の身体になってしまうやつです。

    これらって、今でも特殊な癖の人用なのかな??

    話がそれましたが、このように、他のジャンルと同じように、BLにもある程度の型があるのかなと学習中です。


    ここからは、これまで見たBLがどういう型になるのか、作品を紹介しながら書いていきたいと思います。
    去年以前に見たのも含みますよ。

    いちおう、BLとブロマンス、プラスαに分けて書いてみます。

    これらの境目はあいまいなので、人によって解釈が違ったり、アニメ化されている部分とその先の原作では変わっている場合(のちに恋愛に発展とか)もあるかもです。

    とりあえず、私が見た感じの判断で書かせてください。私の解釈は往々にして一般的なものとは違っている場合もあるのでどうぞ暖かい目で読んでください。

    時代的傾向もあるかもなので、原作年代、もしくはアニメ制作順に並べます。

    ※少々辛辣な意見も書きますが、あくまでも、BLはただのパターンではなく人間が織りなす物語として受け止めているがためのコメントです。ご了承ください。

    ※基本的にネタバレはなしで書きますが、設定の説明で、物語の最初の方で明かされることなどは少し書いたりはしています。


    ◎BLとカテゴライズされる作品

    ・NO.6

    原作連載開始:2003年

    唯一無二の二人。ソウルメイトと言える二人の世界

    これはついこの間一気見したんのですが、時代を先取りしてる…!!と思って感銘を受けました。
    アニメーションの制作は2011年なのですが、古臭さがなく、とても丁寧ですばらしかったです。
    ブロマンスなのかBLなのか微妙なところですが、登場人物に恋心のようなものを感じましたのでBLに入れました。
    未来の日本。超管理社会の中で何も知らずに育った主人公シオンと、逃亡者のネズミが出会い、世界の真実を知ろうとしていく物語。
    二人の関係性はあくまでおまけで、デストピア的なグロいストーリーが最高でした。
    人間が人間らしい生殖活動をやめて、恋愛などの概念が現代と異なっているSF世界のBLっていいですね。
    こういうやつすごく好きです。他におすすめあったら教えてください。



    ・世界一初恋

    原作連載開始:2008年

    いやがる「受け」を立場的に上の「攻め」が無理やり押し倒す系
    +複数のタイプのカップリングが同時進行


    少女漫画の編集部に入社した主人公。なんとその部署の上司が高校生の時に好きだった先輩だった!
    その先輩には弄ばれたと思っていたので、関係を迫られて拒絶する主人公だが…。

    毎度いやがる主人公を上司の先輩が無理やり抱く…という展開が続きます。
    なんとなくですが、元々のBLが「やおい」と言われていた時代、とりあえずセックス、みたいな風潮を少し受け継いでいるのかな…と、現代の私が見ると思うところがありました。

    とにかく「攻め」が「受け」におそいかかって無理やりするのです。「受け」も拒絶しながらも受け入れてしまう。
    正直に言って、これはレイプ。

    なんか鬼畜系という単語が記憶の片隅にあります。この物語はソフトな方だと思いますが。
    BLに限らず、どS系のアニメも他に見たりしましたが、嫌がる相手を無理やり…みたいなシチュエーションを好むニーズがあるのだと理解しています。
    なお、男性同士の性行為があったな…と明確にわかるようなシーンはいくつもありますが、性描写はそこまで露骨ではありません。「やめ…あ…」みたいな声はありますけど。

    それから、主人公カップル以外にも、いくつかカップリングが設定されて、複数の人間関係が同時進行で描かれています。
    これはBLによくある物語の構造ですよね。
    読者(視聴者)はその中から好みのカップルを見つけて、あれこれ妄想したりするんですね。
    このような感じで、あんまり人間ドラマにリアリティはありません。
    ただ、『世界一初恋』は、物語の舞台が少女漫画の編集部で、漫画ができていく過程はリアルに描かれていて、漫画家と編集者の仕事内容などはとても面白く見ることができました。

    私はどうも野獣のように問答無用に犯してくるタイプのBLは好みではないようです。
    今もこういうドSな感じのBLはたくさんありそうですが、あんまりアニメ化はしてないみたいですね。


    ・SUPER LOVERS

    原作連載開始:2009年

    誘う年下の「受け」と、その手には乗らないけど攻撃的に相手を傷つけ愛で支配してくる「攻め」
    ブラコン的要素もあり


    主人公の晴は、幼いころに離れた母親に呼び出されてカナダに行きます。
    そこでほぼ野生児の零に出合います。
    母親は晴に零の世話をさせます。すっかり晴に懐いた零は、晴の帰国時に自分もいつか日本に行って一緒に暮らすと約束する。

    で、五年後、二人は再会するんだけど、恋愛の対象として晴のことを好きだという零を、晴は拒絶します。記憶喪失になったりとかいろいろあり。
    なんだけど実際、晴は零にべったりで、キスしたり自慰行為を無理やり手伝ったり、傷つくようなことを言ったかと思えば、支配的な態度になったり、零に対してかなりサディスティックな扱いをします。

    「受け」がすごい誘ってくるけど、それを拒絶し逆に「受け」が望まない形で手を出してくる「攻め」みたいな感じかな。
    わりと「受け」って自分から来ないタイプが多いみたいで、誘ってくる受けを「誘い受け」と呼ぶそうです。

    しかし、なんというか、これは虐待なのでは…とか思ってしまい…。

    ショタコンとドSというテーマでニーズにあわせた描写なのかなと解釈しましたが、ストーリーからその部分が解離していて、なんとなく私は二人の心情に入り込めない感じがしてしまいました。

    ただ、だいぶクレイジーな感じなので、狂気的という意味では素晴らしい作品かなと思います。
    ちなみに、性描写はそこまで露骨ではないですが、性的な表現は多々あります。

    この物語には義兄弟なども登場し、ブラコン的な要素もあるのだと思います。
    BLにはマジの兄弟のラブとかもありますよね。そういう市場もあるのだと思います。

    私はショタコンですが、こっち方面ではないな…と実感しました。
    どちらかと言うと、少年の方が圧倒的にマウント取ってる方が好みです。ギャップ萌えなので。

    刺さらないからと言って、それがダメな作品ということは絶対にありません。
    単純に自分がターゲットではないってだけです。


    ・ひとりじめマイヒーロー

    原作連載開始:2011年

    従順な「受け」を翻弄する、立場が圧倒的に上の「攻め」

    ヘタレヤンキーの主人公が、熊殺しの異名を持つ熱血教師である親友の兄に、憧れ以上の感情を持ってしまって戸惑うお話。

    教師と生徒という立場がむずいなと思えるお話でした。上記の2作品もそうですが、立場的に上の人が「攻め」だと私はなんだかちょっとモヤっとしてしまうのだ…。
    教師と生徒って設定はよくありそうですよね。BLに限らずいろいろあります。
    背徳感がいいのでしょうか。プラス、どSの要素もありで。

    しかし、この設定だと圧倒的に「攻め」が強い感じです。それと対照的に、圧倒的に受け身な「受け」に萌えるという人がいるのかな…と想像しています。

    従順な「受け」たちは、結局いろいろ受け入れるのだけど、彼らは自分からは積極的に来ません。いつも無理やりキスされたり、やられたりしてる。
    そんで、時々、「受け」の方からキスしたり甘えたりとかして、「攻め」が理性を失ったりするのに興奮するとか?

    違うのかな…
    誰か教えて…。


    ・抱かれたい男1位に脅されています。

    原作連載開始:2013年

    立場的には後輩にあたる「攻め」が圧倒的に年上の「受け」を溺愛する

    俳優のお話です。
    主人公はベテラン俳優で、ずっと抱かれたい男1位だったのですが、ある年、新人俳優にその座を奪われます。
    それでその新人俳優とドラマで共演することになり、なんだかめっちゃ懐かれて、ストーカーのように粘着的に愛されてしまいます。
    一件、強気そうなベテラン俳優の方が「受け」で、従順な天使とか犬っぽい新人俳優の方が圧倒的に「攻め」という構図です。
    社会的立場と、「攻め」「受け」が逆転してるケースで、私は好きな感じです。
    ギャップもよいです。
    白と思わせておいて、黒…みたいの好きです。
    性描写はけっこう激しめです。
    あと、サムネイルからすると、ホストっぽいイメージが先に来ちゃいますが、俳優の世界のこともわりと描かれていて、演技する人の心情とか結構面白いのです。
    ストーリーと感情がちゃんと伴ったエロスの物語と思いました。
    こういう第一印象と「受け」「攻め」が逆というのもよくあるみたいですね。


    ・海辺のエトランゼ

    原作連載開始:2013年

    純粋に恋愛のお話

    これは、BLという枠に入れておくにはもったいない感じのお話でした。
    実家から逃げるように沖縄の民宿で暮らしている主人公と、地元の少年の物語です。
    大人の世界に一歩踏み出したときに出合う、性愛を伴う恋愛の物語です。
    青臭い感じがとてもよいです。
    露骨な性描写がありますが、変に美化していなくて生々しく、しっかり人間を描いているなと感じました。
    エロくない性描写はエモいのだと知りました。大変勉強になります。
    また、どっちが「攻め」でどっちが「受け」なのかわりとあいまいで、ちょっとしたカウンターにも感じました。
    型にはまりきらないBLって感じでしょうか。
    とてもすばらしいです。


    ・ギヴン

    原作連載開始:2013年

    初めての恋と二回目の恋

    これはですね、最近ほうぼうで書いてますが、BLというより、バンドの物語です。

    バンドにのめりこむ若者たちが、人生の中の喜びや絶望、欲望や慈しみを音楽に還していく。
    この物語にとってBLは不可欠な要素ですが本筋でもなく。本筋は音楽なのです。

    バンドの活動を追いながら複数のカップルの事情を追っていきます。

    はじめての恋、二回目の恋、ゲイを自認している大人の恋、幼馴染との恋…いろいろあって、どこもかしこもゲイのカップルでBLっぽい雰囲気でなのですが、これらはしっかり物語の中で人間の心情に乗って展開していくので、無理やり感はないように思いました。

    TVシリーズの間くらいまでは、そこまで濃厚なラブシーンとかもないんだけど、音楽が深まっていくにつれて、人間関係も動き出します。
    映画の方では性描写も出てきますが、そこに至るまでにしっかり人間関係と彼らの音楽が描かれているのですんなりと心に入ってい来る感じでした。

    アニメーションがとにかく丁寧ですばらしいです。
    曲もよいです。

    こういう人間がしっかり描かれている物語が私は好きなのかもしれません。
    けっこう辛い物語で愛憎の描写もそこそこえぐいのだけど、これからBLの世界に足を踏み入れたいという人にも推したい。
    BL専門じゃない人にも響くタイプの物語だと思います。


    ・女体化した僕を騎士様達がねらってます

    原作連載開始:2016年

    呪いで仕方なくセックスする

    女好きの騎士が遊んで捨てた女から呪いを受けるのだけど、それを代わりに受けてしまった主人公が女体化してしまいます。
    その呪いは、男と性行為をしないと解けない。
    それで「責任とって」という形で、女体化するたびに騎士にセックスしてもらう、という話です。
    この呪いには男を発情させる機能もあって、騎士は女体化した状態でも男に戻った後でも体を求めてきて大変なことになっていきます。

    いちおう主人公は男の子なのでBLってことでいいのかな?

    女好きの騎士と、秘密を知ってしまったもう一人のくそ真面目な騎士二人に抱かれることになるんだけど、二人にやられるのもBLのパターンとしてあるようです。

    呪いでしかたなく…みたいのはBLに限らずいろいろな物語に出てきますよね。エロコンテンツにかぎらず。
    ここまでくるともうポルノって感じかな…。

    この系統のコンテンツは1話が5分くらいの短いものも多くて、性的なシーンはオンエア版とプレミア版で処理が違ったりします。
    性的なシーンで関係ないイラストが挟まったりします。
    こういうのに名称があったと思うけど忘れた…。


    ・佐々木と宮野

    原作連載開始:2016年

    初々しい初恋

    これは純粋に男の子同士の初恋の物語です。
    主人公はBL好きないわゆる腐男子です。
    なんだけど、自分自身はBL的展開に巻き込まれるのは断固拒否で、ゲイというわけではありません。
    そんな彼が憧れの先輩と少しずつ距離を縮めていくお話。
    エロいところもなくて、とてもピュアです。純粋なるラブコメです。
    はじめてBLに足を踏み入れるのであれば、このような作品がよいのでは…と思いました。
    変な扉は開かれません。
    ただ、刺激を求める人には少々物足りないのかもしれません。
    女の子が主人公の少女漫画だとこのくらいのうぶい感じのものはたくさんありますが、BLでアニメ化している中では少ないのかな?
    エロにうんざりしたときに戻ってきたい場所でもあります。


    ・30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい

    原作連載開始:2018年

    大人の恋愛。でも男性は未経験。
    「攻め」が「受け」を一方的に好きなやつ


    全くモテない主人公は彼女ができず、童貞のままついに30歳を迎えてしまいます。
    すると、触れた相手の心の声が聞こえるという超能力に目覚めてしまい…偶然、同期のイケメン男が自分に只ならぬ好意を抱いていることを知ってしまうのであった…。

    この物語の最大の特徴は二人ともこれまでの恋愛の対象が異性であったところです。
    元々ゲイというわけでなく。
    つまり、大人だけど同性への恋は初めて…という構図になります。

    これまで書いてきたとおり、BLってわりと性描写が望まれる傾向にあるので、登場人物は成人している方が書きやすいはずです。
    でも初恋も書きたい…!

    そういう時にこの、男性に恋するのは初めて…という設定になるのかなと考えました。
    この主人公は童貞ですが、相手は女性との経験はある人なので、そこそこ性的なシーンを書きやすいのかなって思います。

    両方バージンだとなんかもっとエロくなってしまいそうで…。
    大人のピュアを好む人向けのお話だな~と思いました。


    ・黄昏アウトフォーカス

    原作連載開始:2018年

    ファーストラブとセカンドラブ

    男子校の男子寮で繰り広げられる恋物語です。
    いくつかのカップリングが存在する群像劇となっています。
    「受け」と「攻め」がわりと明確ですが、その両者は対等で、先に出て来たような支配的なものはありません。
    なにしろ、無理やり感はまるでなくて、彼らが本当に恋をしているのが伝わってくるお話です。
    高校生が同性愛の性に目覚めていくお話。

    ちなみに、けっこう露骨な性描写があります。
    映像的な描写というより、台詞でエロを表現するタイプ。
    BLにおいてどのような表現がエロいのか勉強になります。

    男子高生が寮でやりまくりなのですが、これがもしも男女だったり女女だったら、けっこうここまで露骨にアニメ化できないのでは…と思ったりしました。

    なぜ男同士だと未成年で性行為してても美しく処理されてれば許されるような雰囲気になるのかしらね…ちょっと納得いかん。
    性行為の描写がダメっていうのではなくて、これをOKにするなら、男女も女女もこのくらいをOKにしろや…って思うのです。
    たぶん、女の子の性行為のシーンがダメなんだろうね。なぜかな。

    恋愛とエロスを楽しみたい人にはドンピシャな作品なのではと思います。登場人物もみんな美しいし。
    あと、後述する『BANANA FISH』へのオマージュを私はこの作品に感じています。


    ・先輩はおとこのこ

    原作連載開始:2019年

    男の子が女装している場合

    主人公は、幼いころから可愛いものが好きで女の子っぽい服装や持ち物に憧れがありました。
    だけど母親がとても偏見的で、家ではそれを封印せざるを得ない状況です。
    なんだけど理解ある父親のおかげで、高校では学校内で女子生徒の姿で過ごせるようになりました。
    女の子の格好をすることが自分にとって自然体だけど、性自認が女というわけでもなく、あいまいです。
    恋愛対象の性もわかっていなくて、そもそも恋とはどんなものなのか理解できていません。
    とても幼く未熟な感じ。

    だからこれをBLに含めていいのかわからないんだけど、BLなんだと思います。

    こういうあいまいな状態から、自分を見つめていくお話で、不意打ち食らって何度も泣かされました。
    恋愛というより、アイデンティティにまつわる物語なのだと思います。
    女装をしている主人公のラブストーリーというのも古今東西いろいろありそうね。


    ・魔王イブロギアに身を捧げよ

    原作連載開始:2020年

    異世界転生×ショタBL

    死亡した主人公が自分がプレイしていたゲームの世界に転生し、幼少期の魔王に遭遇。
    かねてから魔王推しだった主人公は魔王を溺愛し求婚します。
    これも1話が5分くらいの短いもので、シチュエーションのみ提供されるエロコンテンツって感じです。
    ただし、露骨な描写は避けられ、光ったり関係ないイラストが挟まったりします。
    オンエア版とプレミア版があるっぽい。

    私はこのような物語は結構好きなのですが、エロにフォーカスされすぎると追いつけない感じがありました。
    登場人物の人間ドラマとかファンタジー要素のストーリーがしっかり描かれていればすごく萌えると思います。
    こういう世界観もBLになるんだなと勉強になりました。


    ・ババンババンバンバンパイア

    原作連載開始:2021年

    人外(攻め)と人間(受け)の構図

    吸血鬼の蘭丸が偶然厄介になることになった銭湯。
    そこの幼い息子の李仁にロックオンしてしまうお話です。
    蘭丸は「18歳の童貞の血」を好むため、李仁の貞操を守るために奮闘します。
    蘭丸が李仁に欲情するシーンなどあり、そこそこ性的表現があります。
    とてもバカバカしくて、アッパー系BLって感じでしょうか。
    人外×人間のBLもいろいろあって、シリアスなのものも多いですね。
    こういう馬鹿っぽい感じだとBL好きじゃない人も楽しく見れるのでは。


    ・マスク男子は恋したくないのに

    原作連載開始:2022年

    同級生。問答無用で一方的な「攻め」と嫌ななのにどうても拒めない「受け」

    BLの「攻め」「受け」のわりとお手本ぽい関係だなと思いました。

    二人は同級生なので立場的には対等ですが、いじめる方がちょとワルな感じで、いじめられる方がコンプレックスのある陰キャであり、スクールカースト的には格差があります。
    「受け」である主人公はコンプレックスがありいつもマスクをしています。それに対し、マスクの下が気になる「攻め」。

    勉強を教えることを口実に、マスクの下を触らせろと言ってきます。
    これでもうかなりアブノーマルなのですが、マスクの下でかなりエロい感じになっていきます。
    なんだか昔ながらの「やおい」って感じで、むしろすがすがしく思いました。

    このようなショートショート的なBLエロコンテンツって今でもいろいろあると思いますが、なかなかアニメ化は難しいのかなと思います。

    『マスク男子は恋したくないのに』はアニメーションがめちゃくちゃ丁寧だったのでそっちにびっくりでした。

    「攻め」が一方的に攻めて、「受け」が抵抗できずにすごくエロい表情をする…という展開が好みの人には刺さりまくる作品なのではないかと思います。

    私もすべてのBLを見たわけではないので、言いきれないのだけど、きれいなアニメーションでこういうのが見れるのは他にはあまりないかもしれん。


    ◎ブロマンスだ!と私が勝手に思っている作品

    ブロマンスって定義が難しいですよね。明確な恋愛感情の描写がないのは前提として…。

    私の個人的な解釈としては、同性愛の描写が苦手な人が見たら不快感があるくらいの距離感…としています。


    ・BANANA FISH

    原作連載開始:1985年
    アニメ化:2018年

    君の代わりはいない

    これは、BLなのかブロマンスなのか意見がわかれるところかと思います。

    カメラマン見習いの英二は先輩と共にストリートキッズの取材でニューヨークを訪れます。
    そこで、グループを統括するボス アッシュと出会います。
    自分より年下なのに、壮絶な人生を歩んでいるアッシュのカリスマ性と人間性に英二は惹かれていき、さらには彼の孤独や傷も知って支えたいと思うようになります。
    一方のアッシュは平和ボケ天然ピュアボーイの英二に癒しの場所を見出します。

    こうして全く異なる世界に住む二人が友情をはぐんで行く中、事態はどんどんときな臭い方向へと転がっていきます。

    アッシュのモデルは複数人いるのですが、その中の一人であるリヴァー・フェニックスは私の永遠のアイドルです…。
    リヴァーの雰囲気をまとったアッシュ沼ります…。

    この二人の関係は絶妙なところで、BLと言ってもよいのかな…と思いますが、なんかだもっと崇高なものにしたい気持ちもあり…。
    ブロマンスの中に入れておこうと思います。


    ・黒執事

    原作連載開始:2006年

    悪魔と少年(主従関係)

    19世紀末期のイギリスが舞台。
    表向きは玩具メーカーを営む伯爵家の少年当主である主人公と、彼と契約している悪魔の執事が裏の世界で暗躍するお話です。
    契約を交わした悪魔と人間の関係性って人間の恋愛とはまた違うのだろうけど、異常な執着に萌える…という感じでしょうか。
    少年である主人公がかなりのマセガキで悪魔である執事に強気の姿勢を崩しません。
    主は俺だ…って感じで。そこがよいです。
    BLに限らず悪魔と人間のお話は好きです。


    ・魔界王子 devils and realist

    原作連載開始:2009年

    悪魔と少年(拒絶型)

    これまた舞台は19世紀末のイギリス。
    追い詰められた没落貴族の主人公が意図せず悪魔を召喚してしまいます。
    悪魔に「あなたに魔界の代理王を選ぶ権限がある」と言われるけれど、受け入れられず拒絶します。
    俺様キャラな悪魔を筆頭に、様々なタイプの悪魔が出てきて少年に代理人として選ばれようと、求婚めいたことをいろいろしてくるお話。
    わりとドタバタ劇です。
    このように、人外たちがひとりの人間を取り合うタイプのお話もよくある感じなのかな?


    ・不機嫌なモノノケ庵

    原作連載開始:2013年

    同級生だけど雇い主と奉公人。秘密を分かち合う仲。
    横柄な不機嫌男と、ドジっ子男子。


    主人公の芦屋は、高校入学直前に妖怪に取りつかれて、登校しても毎日保健室ですごす状態に。
    そんなとき、「妖怪祓い屋」の張り紙を見て電話をすると、どこにでも出現できるモノノケ庵とそれの主 安倍あべの晴齋はるいつきが登場します。

    関係ないですが、晴齋はるいつきって名前めっちゃよくないですか?

    晴齋は金髪に着物姿の謎の青年で、常に不機嫌、口が悪く態度も悪い。だが、依頼どおりに芦屋の悩みを解決してくれます。
    しかし、その後、法外な請求をしてきて、当然ながら支払いのできない芦屋を、モノノケ庵のバイト…奉公人として雇うと言い出します。

    なんだかわけのわからないまま、しかし体調が改善してようやく教室に登校すると、なんと晴齋は同級生であったことが判明します。
    こうして、芦屋はもののけがらみの仕事を晴齋と一緒にやるようになるんだけど、二人の素性が徐々にわかってくると、だんだんと唯一無二のパートナーのようになっていくのです。

    晴齋は、これまでのBLでも見て来たように、ドS系のキャラっぽく見えるのですが、実は情に深く愛のある芯のしっかりした人物であることがわかります。

    一方の芦屋は、天然でピュアな感じではありますが、危なっかしさと、無意識的な狂気を感じる人物です。

    この二人の間には友達とか恋愛とかそういう世俗的な枠組み入りきらないもっと強い繋がりがあるように思えました。
    ずっと晴齋の口は悪いですけども…。

    こういう関係が私はとても好きみたいです。
    他にもおすすめあったら教えてください。


    ・さんかく窓の外側は夜

    原作連載開始:2013年

    魂に触れると気持ちよい

    主人公の三角みかどくんは幼いころから霊の姿がはっきり見える体質でその恐怖におびえて日々を送っています。

    そんなある日、美形だけど風変わりな奴 冷川理人ひやかわ りひとに声をかけられて何かをされます。
    それは、冷川が三角の魂に触れて霊を見る能力を借り、霊を祓ったのでした。
    その行為に性的快感に似たものを感じて三角くんは戸惑います。

    冷川に自分の祓い屋で働かないかと言われて、そっちの世界に足を踏み入れます。
    こうして三角くんと冷川は仕事上のバディみたいな感じになるのですが、とにかく魂の距離が近いです。

    しかし、冷川が人間の感情をあまり理解していないちょっと不気味な人なのでブロマンス…ということになるのでしょうか。
    AIと人間の微妙な関係ってふうにも見えてよいです。
    (AIフェチです)
    AIと人間のブロマンス的なお話ってあるのかな??

    それはさておき、物語がとっても面白かったです。
    伏線の回収もすごいし、不気味さもすごい…。登場人物も全員魅力的で素性もすさまじいのです。
    ブロマンス要素がなくても充分に面白いのですが、三角くんと冷川の関係性が物語にさらに厚みを与えているように思いました。

    このように物語にとってなくてはならない距離感に憧れます。


    ・魔道祖師

    原作連載開始:2015年

    ただ一人、自分を信じてくれていた人
    自由奔放で破天荒な主人公と、くそ真面目で無口なスンデレのパートナー


    中国のアニメです。大変美しいです。
    中国ってBLに対する規制が強めらしくて、アニメだと明確な男性同士の恋愛は出てこないのですが、原作だと完全にBLになっているのかな??
    アニメしか見ていないのでわかりません。とりあえずブロマンスに入れておきます。

    この物語は登場人物が多すぎて誰が誰だかわからなくなるので見る前に予習が必要です。
    もしも迷宮入りしてしまって、人物整理したいって人がいたら、私の↑レビュー垢の記事をぜひ参考にしてください。

    中国のファンタジーにはこういった仙人の世界の物語がよく出てきます。

    主人公は怨念を操る邪道の術「鬼道」の使い手です。死霊使い、ネクロマンサー的なやつ。
    そんな術のイメージとは正反対に自由奔放で破天荒、明るい性格の主人公です。

    物語が始まる時点でこの主人公は13年前に死んだことになっていますが、何者かによって他人の身体に魂が呼び出され復活をします。
    何が何だかわからないまま、主人公は蘇ったことを隠しながら状況把握を始めます。

    ここから詳しく説明すると文字数がやばいことになるので割愛します。

    とにかく、この死んでから別人の身体を使って復活した主人公がかつての学びの友と再会してかけがえのない二人となっていくお話です。

    このパートナーがくそ真面目で無口で最強のスンデレでたいへんよいです。たぶんむっつりスケベです。
    情熱の厚さと反比例するクールな出で立ち。
    絵になる二人です。

    こういう君しかいない…的な二人が好きです。

    主人公がなぜ死んだのか、黒幕は誰だったのか…とか、かなり入り組んだお話でサスペンスとしてもとても面白いのですが、何しろ誰が誰なのかわかりません。
    ネタバレ覚悟でしっかり相関図を把握してから見るのがおすすめです。


    ・宝石商リチャード氏の謎鑑定

    原作連載開始:2015年

    君のためならどこにだって行く

    主人公の中田たなか正義せいぎは、ある日、道で酔っ払いに絡まれている外国人を助けます。
    それがリチャードでした。彼は日本で宝石店を営んでおり、これも縁だと感じた正義は自分の祖母の謎の指輪の鑑定を彼に依頼します。

    それがきっかけで、正義はリチャードの店でバイトすることになります。
    雇い主とバイトのブロマンスってけっこうあるんですね。

    リチャードはめっちゃ紳士で、エルフのように美しい男性です。まだ若く善意の塊みたいな正義をリチャードは危なっかしいと思っているのか、取り扱う宝石を通して、人生の道筋みたいなものを彼に教えていきます。
    そうして二人の間には単なるバイトと上司の枠を超えた信頼感、深い絆が生まれていくのです。

    店に訪れる訳ありの客たちの話もいちいち面白いし、リチャードがとにかくただ者ではない感じでしびれるお話です。


    ・ツルネ -風舞高校弓道部-

    原作連載開始:2016年

    弓道に青春をかけた男の子たち

    高校の弓道部のお話です。
    とにかく、弓を射るシーンのアニメーションが素晴らしすぎてそこだけでも見ていられるのですが、人間ドラマもすごくエモなお話です。
    男の子同士のライバルとか友達とか、それよりももう少し踏み込んだ関係性が絶妙です。
    女子が入り込めない、男の子たちだけの世界がそこにあります。


    ・ヴァニタスの手記

    原作連載開始:2016年

    誰よりも特別だった君を回想する

    吸血鬼ヴァンピールであるノエが、吸血鬼の専門医を自称する人間ヴァニタスと出会い繰り広げられる物語。
    この二人の関係って何でしょうか。
    エキセントリックなヴァニタスに振り回されてイラついているノエとか、ズカズカ踏み込んで来ようとするノエを拒絶するヴァニタスとか、二人の間には喧嘩も絶えないのですが、最終的にはお互いの命を預け合っているようなところもあって。
    それぞれ恋愛は別のところでやっていて、それ以上のもっと高次元のつながりなのかなって思います。
    こういうのはとても萌えます。


    ・天官賜福

    原作連載開始:2017年

    一途に崇め愛し続ける

    中国のアニメです。美しいです。
    上述しましたが中国はBLに厳しくて直接的表現がダメだったりしてブロマンスになります。

    これはもうBLでもいいのでは…と思うけど、主人公が神様で人間的な恋愛感情などはなさそうなのでやっぱりブロマンスなのかな…と思っています。
    これはですね…非常にエモい物語なのですが、何しろ、例によって、誰が何なのかアニメを見ただけではよくわかりません。

    中国ファンタジーにはこの仙人の世界みたいのがよく出てくるのですが、私には基礎知識がなさすぎて…。

    主人公はやらかし系の神様で下界に降りて鬼退治的なことをさせられています。そこで美しい青年と出会い行動を共にします。
    この美しい青年の素性が鬼やばく…ネタバレになるので言えないのですが、すごくエモい…。

    わたし、このアニメを見ていて確信したのですが、中国のアニメでは、エロいシーンは描けないので、登場人物がむらむらしていることを表現するために、剣の柄を撫でたり、動物の耳がピーンと立ったりすることで表現することが多々あるみたいですね。


    ・カラオケ行こ!

    原作連載開始:2019年

    少年とワル

    合唱部の主人公がへんなきっかけでヤ●ザにカラオケを教える羽目になるお話です。
    ヤ●ザのおじさんはカラオケでへますると組長にとんでもない刺青をされるのだそうで必死です。
    なんだか哀愁のただよう物語で、主人公とヤ●ザのおじさんの関係が絶妙でよいです。
    もうあんな奴と会いたくないのに…と思いながらおじさんのことを考えてしまいます。
    ワルでほっとけないタイプの人に心惹かれてしまう優等生…よいです。


    ・夢中さ、きみに。

    原作連載開始:2019年

    高校生の奇妙な日常(男子校も含む)

    「カラオケ行こ!」と同じ原作者です。
    男子高校生を中心に恋には至らない絶妙な心情が描かれます。
    だいたいみんなちょっと変わり者でよいです。
    男子だけじゃなくて女子も出てきてバランスよく思いました。


    ・富豪刑事 Balance:UNLIMITED

    原作連載開始:1978年
    アニメ化:2020年

    結局最高のバディ

    これは原作にはそのような要素はないけどアニメ化にあたりそうなった…というものです。
    熱血体育会系の警部補 加藤 春と大富豪の警部 神戸 大助の異色のバディが繰り広げる、めちゃくちゃなアクションサスペンス。
    金にものを言わせてとんでもない方法で事件を解決する神戸に反発的な加藤なんだけど、けっこういいコンビです。
    加藤 春がアニメオリジナルの登場人物です。
    これは原作にはないブロマンスの要素を追加したら一部の層に刺さったという例になると思います。


    ・時光代理人 -LINK CLICK-

    アニメ制作:2021年
    ※オリジナルアニメ

    唯一無二のバディ

    中国のアニメです。
    写真を介して特殊能力を持つ光ひかると時ときがペアで事件を解決していきます。
    依頼者との仲介人をしている時の幼馴染の苓(♀)と三人のソウルメイトって感じです。
    光は、写真を見ると、その撮影後12時間内の出来事を見ることができ、時は写真の世界にダイブして撮影者の意識にリンクすることができます。
    光と時はこの能力を介して意識的に深くつながっていて、二人で一人みたいな雰囲気があります。


    ・光が死んだ夏

    原作連載開始:2021年

    君が君じゃなくても受け入れる

    こちらもほうぼうで書いていますが、2025年の私的最高でした。
    とにかくサイケデリックなホラー感がすばらしいのですが、幼馴染の少年二人が高校生になって得体の知れないものに巻き込まれていきます。
    二人の人生そのものが感じられるような物語がエモすぎて白目になります。
    主人公のよしきは幼馴染のひかるに友情以上の感情を抱いているようですが、それが事態を良い方向にもっていくのか悪化させるのか…アニメは第一期が放送されたばかりですので、今後が気になります。
    私は幼馴染という設定に弱いのでこの二人の絶妙でいびつな関係はたまらない感じです。


    ◎変則系

    ※設定の説明がネタバレになってしまう可能性があります。
    これから見たいのがあれば飛ばしてください。

    ・薔薇王の葬列

    原作連載開始:2013年

    シェイクスピアの『ヘンリー六世』『リチャード三世』を原案とした歴史ファンタジーです。
    耽美で泥沼な世界観です。
    ヨーク家とランカスター家の王位を巡る戦いの話です。
    主人公のリチャードはヨーク家の三男で、兄の王位継承を補助する立場にあります。
    なんだけど、家族から忌み嫌われており、孤独な人。
    ある日、森でたまたま出会ったエキセントリックな男に惹かれてしまい、恋仲のようになります。
    しかしこの二人は結ばれない運命にあり、悲劇が始まります。
    と、こんな感じで、シェイクスピアの悲劇のドロドロした感じを引き継ぎながらも、そこに現代らしいファンタジーな設定も入り込んできます。
    リチャードは兄弟たちにも隠していますが両性具有としてこの世に生まれてきました。男でも女んでもない。その人が国を動かす中心人物となっていく物語なのです。
    これが純粋なるBLとは言い切れないところ。


    ・ヴァンパイア男子寮

    原作連載開始:2018年

    天涯孤独になってしまって命を捨てようとしていた主人公 美人みとですが、吸血鬼のルカに拾われて餌として生きる道を選びます。
    って書くと、とんでもない設定だな…。
    美人みとは男の子格好をしていますが女の子です。
    それは単純に男の格好をしてる方が楽という理由で、彼女は身も心も女性です。
    美人みとを拾ったルカは彼女を男だと思っています。
    なでも女の血は吸えないから男の血を吸う…ということです。
    ルカは吸血鬼の掟で運命の女を探さないといけないのだけど、その女が見つかるまでは美人みとの血を吸うことにしたのです。
    相手が男だと思っていて恋愛感情的な雰囲気になって実は女でした…みたいのって他にもありそうですね。
    このようなパターンっていいろいろありそうですよね。
    女でよかった…という結果になるのか、それとも女であることが悲劇を生むのか…。


    ・魔法少女 俺

    原作連載開始:2012年

    売れないアイドルユニットのメンバーである主人公の さき。
    憧れの人が妖魔に襲われているのを見て、突然能力を発揮。なんと魔法少女になってしまいます。
    なんだけど、その姿は屈強なムキムキマッチョな女装している男の姿の魔法少女だったのです…。
    そして、アイドルユニットのもう一人のメンバー さくよ も屈強な男の魔法少女に変身します。
    で、さくよがそんな屈強な男の姿で、さきに「好き、性的な意味で」と言ったりします。
    なんかとてもばかばかしくてみてしまう。


    ・合コンに行ったら女がいなかった話

    原作連載開始:2021年

    大学の友人に合コンに誘われて行ったら、相手が男ばっかりだった…。
    実はその相手の女の子たちが男装バーで働いていている子たちで、着替える時間がなくてそのまま来た…ということでした。
    そうして男三人と男装女子三人の交友が始まるのだけど、女の子たちはわりといつも男装していて、男子たちは戸惑いつつも徐々に受け入れていきます。
    女装男子とのラブストーリーもあれば、男装女子とのラブストーリーもあるということで。
    これは男女の恋愛なのでBLではないんだけど、BLぽく見えるという感じです。
    男装女子萌えというのは昔からありますよね。


    ・リヴァイアサン

    アニメ制作:2025年
    ※オリジナルアニメ

    現実世界のパラレルワールド、ちょっと違う科学が発展したスチームパンク的世界の第一次世界大戦前夜が描かれます。
    逃亡中の主人公がその行き先でイギリス空軍の隊員シャープと出会い親友となります。
    お話の冒頭で明かされますが、シャープは本当は女の子で軍隊に入りたいがために男装をしています。
    第一次世界大戦が舞台だけども、古臭い常識を捨てて未来を見ようというメッセージが込められたすばらしいお話でした。
    男とか女とかそういうのを超越した関係に爽やかな後味です。


    なんかものすごくボリューミーになってしまった…。

    以上がこれまで見たBLのまとめ的なやつです。
    本当はもうちょっと見てるのもありますが、類似する世界感のものは割愛しています。

    アニメ化しているBL作品は人気はもちろんながら、アニメにできる程度という条件もあると思います。
    どうしてもやはりBLものは性描写が関わってきます。

    純粋なラブストーリーだと性描写があってもアニメ化されているものが多い。

    ドS系のBLの場合は、性行為の表現方法でアニメ化できる場合もある。
    鬼畜系のけっこうエグいグロいのはアニメ化は無理っぽいですね。

    だから私はこういうアニメ無理なやつには出会えないのでしょうね。
    エログロを掘っていく予定はないし…。

    ここまでで、すごく理解したことが一つあります。

    ヒットする作品は、視聴者(読者)が妄想する余白がある。

    つまりですよ、カップリングされた二人のあんなことやこんなことを次々と妄想させてくれるようなものが、腐女子たちの萌えを加速させるのではないでしょうか。

    なんか全部描かれてしまうと、そこで終わっちゃうというか…。
    あとは、物語の中での彼らが過酷な環境であればあるほど、平和な日常の二人を妄想したくなったりするみたいですね。

    これはBLに限りませんよね。

    とにかく好き勝手妄想する余白があるもの…それがヒットの秘訣ではないでしょうか。

    今回紹介したBLたちはどれもヒットしたものなので、どういうのが好まれるのかある程度の参考になると思います。

    系統を詳しくまとめるのはいろいろな人がやっていると思うので、そちらの記事を見てもらうのがよいかと思います!


    ◎それで私はどういうBLが好きなんだ? そして何を書く?

    ここまで、どうしてこんなにBLを摂取しまくったのかというと、私もちゃんとBLを書きたいと思ったからです。

    これまでもそれっぽいお話はいくつか書いていますが、何の基礎知識もなく書いていたので、なんだったらこの世界について勉強しようと思ったのです。

    そうしてみると、自分の好みがどのあたりになるのかもわりと明確に分かった来ました。

    私が好きなBLはこんな感じです。

    • 登場人物の人生の背景や心情がきちんと描かれている

    • 二人がその距離感になる状況に強引さがない

    • 恋愛以外の要素が物語の主流である

    • ラブシーンや性描写はエロサービスではなくて物語の流れの中であってほしい

    • くっつきそうでなかなかくっつくかないのがよい

    • 何かしらギャップがある

    こうして書いてみると、BLに限らずの私の好みですね。当たり前だけどww

    BLに特化して好きなシチュエーションとは特になくて、こんだけ見ても新たなる変な扉は開きませんでした。
    もう開ききっているいるからかww

    というわけで、私は真の腐女子ではないのかもしれません。

    で、こんな私がもしも私がBLを書くとしたらどうしましょう。

    長編になってしまいそうです。

    数千文字の小説で書くとしたらブロマンスの方が好みのものが書けそうな気がします。
    胸の奥にともった気持ちに名がつかないまま過ぎ去っていくそんなお話が書いてみたいです。

    ブロマンスを書くとしたら…

    • 幼馴染と有事に巻き込まれお互いの存在を再認識とか

    • 人外と人間の一時の交流とか

    • ミステリアスな仕事のパートナーとそれ以上の関係になるとか

    • かたき討ちに惚れちゃうとか


    いろいろ妄想が膨らんできました。

    何か書けそうです。

    このお勉強を経てBLを書いたら、どういう構想で書いたのか、手の内を明かす記事も書いてみようかなと思っています。
    ニーズがあるかわからんけどww

    ここまで読んでくれたみなさまありがとうござます。2万文字に迫りました。

    みなさんはどんなBLがお好みですか?
    ぜひ教えてください!

    そしておススメあったら教えてださい!

     
     
    GENZ ボーカル。文章や絵もかきます。 男の子(21T)と女の子の母親。 小説、音楽、絵、夢日記、コラム、子育て雑記など。 SF、古代文明、縄文、古事記、シュール、サイケデリックなものが好きです。 http://www.mogella.com/dendo/

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