
魚売り場で、旬の魚を見ても調理法が浮かばない
「今が旬。」と書いてありました。
私にできるとは、どこにも書いてありません。
こんにちは。ChocobraのSNS担当、
魚の旬より、自分の帰宅後の体力を確認したい女、ゆうこです。
仕事帰り、師匠とスーパーへ寄りました。
秋鮭の前で、私は急に、季節を大事にする人になりたくなりました。
焼き魚のある食卓。小鉢。湯気。
そういう暮らしの、湯気の部分だけが浮かびます。
肝心の、そこへ至る作業がない。
2切れ入りのトレーを持ち上げて、ラベルを見ました。
裏も見ました。裏には値段すらありませんでした。
裏返すと、何か出てくるの?
「私でもできる理由です」
骨抜きの切り身もあるよ。
「骨より先に、献立が引っかかってるんです」
師匠が、私の手元と売り場を交互に見ました。
切ってある。内臓もない。それでも止まっている人がいる。
魚屋さんの仕事は、もう十分に終わっています。
「師匠はこれを見て、何が浮かびます?」
ホイル焼きかな。家にきのこが残ってるから。
私は鮭を見直しました。
まだ、鮭でした。
同じものを見ているのに、師匠には夕飯が見えている。
私には、今夜じゅうに何とかしてほしいという圧が見えています。
🐟鮭より先に、人数が決まっていた
師匠はカートを脇へ寄せ、バッグから小さなメモとペンを出しました。
左手で紙を支えて、さらさらと書きます。
鮭 2。
私はトレーを持ったまま、首を傾けました。
「師匠、今夜はお客さんですか」
ペン先が次の行へ進みかけて、2のところへ戻りました。
数字を直すのかと思ったら、右隣に小さく「切」。
「単位をつけても、人数は減りませんよ」
このトレーが2切れだから、そう書いたんだけど。
「じゃあ、1切れ入りを持ってきましょうか」
その大きさが、ちょうどよさそう。
急に、鮭の体格を気にしはじめました。
「私、まだ晩ごはんに誘われてないですよね?」
師匠はメモを見ました。
私は師匠を見ました。鮭はずっと冷たいままでした。
同じフライパンで作れるから。1人分でも2人分でも、手間はそれほど変わらないし。
「フライパンからのお誘いですか」
私から。よかったら、うちで食べていく?
「はい。最初からそれを聞きたかったです」
師匠のペンが、鮭の横に小さな丸をつけました。
魚はまだかごに入っていません。先に、私の参加が確認されました。
「買い物メモって、出欠も取れるんですね」
返事がもらえたから、もう鮭を戻さなくていいね。
私はトレーをかごへ入れました。
旬を味わう予定が、急に具体的な住所を持ちました。
師匠がメモとペンをバッグへしまう横で、私は売り場の「簡単調理」の文字を見ていました。
「簡単って、できる人が書いてますよね」
ゆうこは、どこから難しい?
「帰って、袋を置いたところからです。そこで座ると、鮭より私の方が動かなくなります」
それなら今日は、座る前に包むところまでやろう。
「着席に条件がついた」
師匠の家には、きのこも玉ねぎもあるそうです。
私は買い足すものを探して、ひとまずデザートの売り場を指しました。
「食後のプリンは私が買います。これは帰宅後の手順まで見えてます」
ふたを開けるところまではね。
「食べ終わるところまで、かなり鮮明です」
鮭には使えなかった想像力が、ここでは余っています。
プリンを2個選んで、会計へ向かいました。
🍳包む係にも、向き不向きがある
師匠の家に着くと、鮭と野菜は台の上、プリンは冷蔵庫へ。
買い物袋を片づけて、手を洗いました。
師匠はカーディガンを脱ぎ、エプロンをつけます。
私は借りたエプロンのひもを結びながら、椅子を見ないようにしました。
「私、何をしたらいいですか」
ホイルを切ってくれる? 1人分ずつ包むから、2枚。
分かりました。切る。2枚。
このくらい具体的に言ってもらえると、私にも夕飯が作れます。
と思って引っぱったら、長い銀色の帯が出ました。
もう少し、もう少しで止めるつもりが、止めどころを見失いました。
師匠が、向こう側の端を持ってくれました。
2人で何かを開通させる前みたいになっています。
どこまで包む予定?
「今日の不安も入れようかと」
鮭の分だけで大丈夫。これは半分にしよう。
長いホイルは2枚になりました。
私の失敗から、予定どおりの枚数が生まれました。
師匠が玉ねぎを敷き、鮭を1切れずつ、きのこをその上へ置きます。
味つけまでしてもらい、私は自分の包みを閉じる係になりました。
両端を念入りに折っていたら、私のだけ妙に四角くなりました。
夕飯というより、発送を待つ荷物です。
「割れ物シール、いります?」
師匠は自分の丸い包みと、私の四角い包みを並べました。
中身は同じだから、そのままでいいよ。
「こういうとき、形を直さないでくれるの、助かります」
閉じているなら十分。それ以上折ると、食べるときのゆうこが困る。
未来の私が、今の私から守られました。
私は最後に折ろうとしていた角を、そっと放しました。
師匠が包みをフライパンに並べ、ふたをしました。
火のそばは師匠に任せて、私は使い終わった台を拭きます。
「旬の魚を買う人にはなれても、料理する人になるまでが長いんですよね」
鼻の脇がざらつくと、道具を選ぶところまではすごく早いのにね。
「魚売り場から、私の毛穴の買い物履歴まで来ました?」
買った日の夜に、箱の裏を熱心に見ていたから。
「鮭の裏を見たの、そこまでつながってるんですか」
師匠が、空になった鮭のトレーを見ました。
私も見ました。今日は、中身をちゃんと外へ出せています。
「でも、洗面所では師匠を呼ばずにやってますよ」
うん。だから、鮭もそのうち大丈夫。
「そのうちの前に、今日を助けてもらってます」
師匠は少し笑って、戸棚から皿を2枚出しました。
今度の2は、どこにも隠されていません。
🗂まとめ|旬より先に、誘いを見つけた
中まで火が通ったことを師匠が確かめて、包みはそれぞれの皿へ。
食卓で、私は自分の角ばったホイルを開きました。
ちゃんと、湯気が出ました。
売り場で思い浮かべたもののうち、ここだけは一致しています。
「おいしい。私が包んだ鮭、おいしいです」
包む前にも、いくつか工程があったけどね。
「共同制作の、いちばん外側を担当しました」
師匠も自分の鮭をひと口食べました。
私はようやく、次に売り場で鮭を見たら、この包みを思い出せそうな気がしました。
「次は、私が師匠を誘う方で」
それは楽しみ。
「鮭は2切れって、先に書いておきます」
誘ってからでいいんじゃない?
「今日、それが難しいことは分かりました」
師匠は鮭をほぐす方へ戻りました。
返事の代わりに、取り分けておいたきのこが私の皿へ来ました。
🎤ゆうこのひとことメモ
魚を見ても調理法は浮かばなかったのに、
師匠の「2」から、言いそびれたお誘いは見つけました。
私にも、得意な読み取りはあるようです。
ただし、次回までにホイルの長さは覚えたい。
食後のプリンは私が冷蔵庫から出しました。
ここから先は、任せてください。
🛁Chocobraは、迷った毛穴ケアを夜に整える考え方です
気になるたびに道具を増やすより、今あるものの使い方を確かめる。
夜のお手入れも、今日できるところから。
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量と使用方法を確認し、小鼻まわりになじませる準備に。
🪥 ブラシで動かす
押し出そうとせず、説明に沿ったやさしい手つきで。
💧 美容液で整える
ケア後のうるおいを補い、肌を整える仕上げに。
赤みやヒリつきがある日は無理をしない。
気になった分だけ、力や回数を足さないようにします。
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毛穴が気になる夜に、見ることとお手入れを落ち着いて整理したい方へ。
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