
サクっとCP+2026
昨年のこのイベントで、わたしはOM-3購入を決めて、イベント中に発売初日を迎えたOM-3を買いに走った。予約なしで買えたあの奇跡から早くも1年が経った、ということになる。
この一年、散歩のたびにカメラを持って出かけ、身近な「この世界の美しい瞬間」と思しき対象を探し、見つけ、ファインダーを覗き、シャッターを切った。
高機能の最新カメラでできることはものすごくたくさんあって、初心者のわたしは開き直りという必殺技「使ってくうちにわかるだろう」を実行しているつもりだったが、1年経って分かったことは、使っているだけではいくら数を重ねてもわかる機会が訪れることはない。…残念。

そして、1年間やってみたものの、上達を測るための指標も実はよくわからない。ピントがあっている、というのは最低限として…
そして、やっているうちに「上手に撮れたかも」と思う写真の"ムード"が変わってきたんじゃないかとも思う。さらに、たくさん撮った写真の中から「良い」と思うものを選択する選球眼の方が重要で、そこを養うのは目の前の風景や対象物の観察眼とは違うんじゃないかということ。
せっかくの展示会。さまざまな被写体、たくさんの写真家の「いい写真」が、撮影機材や設定の情報とともに掲示されているのを見て回り、参考にできそうなものを記憶する。
わたしは数字が苦手で、計算はもとより、そもそも数字が書いてあるってだけで無視したくなる衝動に駆られるんだけど、カメラってあらゆる情報が数字で表現されるから困る。しかもその数字と数字に、相対的な関連性があったりしそう、というところまではうっすら理解できたものの、その相対的な関連性についてはまるで及んでいない一年生である。

会場であるパシフィコ横浜の裏には臨港パークがあり、そこにはちょうど開花したばかりと言わんばかりに満開の河津桜。枝の高さもちょうどよく、こっちを向いている花と、背後が整えられそうな角度を模索しながら撮ってみる。カラープロファイルもカメラに内蔵されてる4つのうち2つを試してみる。普段使っていない設定の方がこの桜には合っているみたい。あと今日の気分にも。
そんなようなことを考えながらゆっくり桜と向き合う時間を過ごしてみて思うのは、シャッターを切るのは一瞬だけど、被写体だけを見つめてそこに至るまでには途方もなく時間がかかるし、思考も奪われる。無心とは無縁の行為だ。おまけに背景のことや全体の「絵づくり」みたいなことにまで…
まーあんま難しく考えずにとりあえず撮ればいっか!と雑な方へ行ってしまうところもあったりしまして。

メーカーブースでの講座をふたつほど聞いて、会場内をとくにアテなく歩き、全体を視察して、お腹が空く前に会場を後にする。ほんとサクっとになっちゃったけど、ちょうど夕暮れ時だし、カメラの設定を変えて、撮りながら帰路に着こう。



とりあえずレンズはいくつか試させてもらったけど、望遠のズームレンズって重いんだよね。わたしの場合、歩くのがメインで撮るのはおまけだから、あんまり重いと歩くのがタルくなってバスに乗っちゃうようなことになったら本末転倒なんだよねぇ。悩ましいなー。