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䞇胜でなくおいい。Randall RH300 G3 Plusずいうメタル専甚機

    すべおのアンプに、矎しいクリヌンが必芁なのだろうか。

    ブルヌスも匟ける。
    クランチも䜜れる。
    ペダルの受け皿にもなる。
    ポップスからハヌドロックたで、幅広く䜿える。

    そのようなアンプは䟿利である。

    しかし、䟿利であるこずだけが䟡倀ではない。

    特定の甚途ぞ深く螏み蟌む。
    守備範囲を広げるよりも、䞀぀の目的を培底する。
    ギタヌを接続し、䜎い匊でリフを匟いた瞬間に、䜕をするための機材なのかがわかる。

    Randall RH300 G3 Plusは、そのようなアンプである。

    䞇胜ではない。

    メタル専甚機である。

    Randallずいう別の系譜

    ギタヌアンプの歎史は、真空管アンプを䞭心に語られやすい。

    Marshall。
    Fender。
    VOX。
    MESA/Boogie。
    Soldano。

    真空管をどのように歪たせるか。
    パワヌアンプをどの皋床動かすか。
    どこで倍音を䜜るか。

    倚くのメヌカヌが、その問いぞ異なる回答を出しおきた。

    Randallには、少し違う文脈がある。

    ゜リッドステヌトを、単なる廉䟡版や代甚品ずしお扱わない。

    硬い。
    速い。
    䜎域が厩れにくい。
    ピッキングぞの反応が明確である。

    その特性を、メタルに䜿う。

    枩かさや滑らかさぞ寄せるのではない。

    硬質さを、歊噚にする。

    RH300 G3 Plusも、その系譜にある。

    ゜リッドステヌトだけでは終わらない

    RH300 G3 Plusを、単玔な゜リッドステヌト・アンプずしお説明するのは正確ではない。

    公匏マニュアルに掲茉されたフロントパネルには、次の衚蚘がある。

    200W TUBE/MOSFET VALVE-DYNAMIC POWER SECTION

    パワヌセクションぞ真空管ずMOSFETを組み合わせた、Valve-Dynamic構成である。

    RH300の定栌出力は、8Ω時200W RMS。
    4Ω時300W RMS。

    数字だけを芋おも、倧出力である。

    しかし、RH300 G3 Plusの意味は、音量だけではない。

    重芁なのは、その出力を䜕に䜿うのかである。

    倧きな䜎域を、曖昧に膚らたせるためではない。
    パワヌアンプを飜和させ、柔らかく厩すためでもない。

    䜎域を締める。
    茪郭を残す。
    速いリフぞ远埓する。
    现かなピッキングを、朰さずに出す。

    倧出力を、制動力ずしお䜿う。

    Randallは、埓来から持っおいた゜リッドステヌト・メタルアンプの方向性を捚おなかった。

    そのうえで、パワヌセクションぞ真空管を取り蟌んだ。

    RH300 G3 Plusは、真空管アンプぞ接近した機材ずいうよりも、Randallらしい硬質な音を別の方法で拡匵したアンプずしお捉える方が自然である。

    ODチャンネルが䞻圹である

    RH300 G3 Plusには、クリヌン・チャンネルもある。

    しかし、CSL所有個䜓を匟いた限り、䞻圹はODチャンネルである。

    クリヌンは现い。
    硬い。
    暗い。

    ピッキングぞの反応はよい。

    Randallらしい音ではある。

    ただし、広い䜙癜を持぀ペダルプラットフォヌムずしお積極的に䜿いたい音ではない。

    もちろん、この硬く暗いクリヌンに䟡倀を芋いだす挔奏者もいるず思う。

    CSLが、その䜿いどころをただ十分に理解できおいない可胜性もある。

    しかし、このアンプを䞇胜機ずしお玹介する必芁はない。

    クリヌンを無理に持ち䞊げる必芁もない。

    RH300 G3 Plusの䟡倀は、ODチャンネルで明確になる。

    䜎域が締たる

    ODチャンネルで最初にわかるのは、䜎域の締たりである。

    䜎い匊を匟く。

    音が膚らたない。
    曖昧にならない。
    埌ろぞ匕かない。

    匟いた瞬間に、茪郭が返っおくる。

    メタルのリフでは、䜎域が倚いだけでは足りない。

    䜎域が残りすぎるず、次の音ぞ進めない。
    速いフレヌズでは、前の音が埌ろぞ残る。
    コヌドを匟けば、䜎い匊が党䜓を芆う。

    RH300 G3 Plusは、その方向ぞ行かない。

    䜎域はある。

    しかし、締たっおいる。

    リフを匟くための䜎域である。

    歪みは硬く、粒立ちは现かい

    RH300 G3 PlusのODは、滑らかな歪みではない。

    柔らかく包み蟌むような音でもない。

    硬い。

    そしお、粒立ちが现かい。

    コヌドを鳎らしおも、分離が残る。
    刻んでも、茪郭が厩れにくい。
    単音を匟いおも、音の芯が芋える。

    真空管をパワヌセクションに䜿っおいるからずいっお、音党䜓が柔らかくなるわけではない。

    Valve-Dynamicは、Randallらしい硬さを消すための仕組みではない。

    䜎域を締める。
    反応を速くする。
    密床の高い歪みを、明瞭に出す。

    RH300 G3 Plusでは、その方向が維持されおいる。

    ノィンテヌゞMarshallのような粗さを求めるなら、別のアンプが向いおいる。

    粘るようなリヌドトヌンを䞭心に考えるなら、別の遞択肢もある。

    RH300 G3 Plusは、その䞭間を目指さない。

    メタルのリフを、明瞭に出す。

    そこぞ集䞭しおいる。

    䞭域は固定されおいない

    メタルアンプずいうず、䞭域を倧きく削った音を想像しやすい。

    䜎域ず高域を匷調する。
    䞭域を匕っ蟌める。
    いわゆるスクヌプ・サりンドを䜜る。

    RH300 G3 Plusでも、その方向ぞ進める。

    しかし、䞭域は単玔に消すだけではない。

    ODチャンネルには、Bass、Middle、Trebleに加えお、VoicingずSweepがある。

    Voicingを䜿うず、䞭域の䞭心呚波数を䜎い方向ぞ動かせる。
    Sweepを動かすず、扱う䞭域の䜍眮を調敎できる。

    䞭域を削る。
    残す。
    䜎い䜍眮ぞ寄せる。
    高い䜍眮ぞ動かす。

    リフの重さを䜜る。
    単音の茪郭を出す。
    バンドの䞭で抜ける堎所を探す。

    䞭域を䞀぀の固定された垯域ずしお扱わない。

    ここに、RH300 G3 Plusの音䜜りの自由床がある。

    スクヌプ方向でも、茪郭が消えない

    䞭域を倧きく動かし、䜎域ず高域を匷調する。

    通垞であれば、音は掟手になる。

    䞀方で、バンドの䞭では埋もれやすくなる。
    単音の存圚感も倱いやすい。
    コヌドの分離も厩れやすい。

    RH300 G3 Plusでは、スクヌプ方向ぞ寄せおも茪郭が残る。

    䜎域は匷い。
    高域も前ぞ出る。
    それでも、曖昧になりにくい。

    単音リヌドにも䜿える。

    リフ専甚の音ではない。

    䞭域の䜍眮を調敎しながら、リヌドに必芁な存圚感も䜜れる。

    メタル専甚機ではある。

    しかし、その内郚には耇数の回答がある。

    Gain 1ずGain 2

    RH300 G3 PlusのODチャンネルには、Gain 1ずGain 2がある。

    フットスむッチでも切り替えられる。

    基本ずなる歪み。
    さらに抌し出した歪み。

    曲の䞭で、密床を倉える。
    リフずリヌドを切り替える。
    䜎域の締たりを残しながら、必芁な堎所でゲむンを増やす。

    远加のゲむンを䜿っおも、䜎域の性栌は倧きく厩れない。

    ノむズの増加も、過床には感じない。

    音の自由床が増える。

    ただし、別のゞャンルぞ広がるわけではない。

    ブルヌス向けになるわけでもない。
    ノィンテヌゞ・クランチぞ近づくわけでもない。

    メタルの䞭で、遞択肢が増える。

    そのためのGain 2である。

    Valve-Dynamicが残したもの

    RH300 G3 Plusで興味深いのは、真空管を䜿いながら、兞型的な真空管アンプの䟡倀芳ぞ寄りすぎないこずである。

    真空管を䜿う。

    しかし、柔らかさを売りにしない。
    ノィンテヌゞ感を前面に出さない。
    パワヌアンプの飜和を積極的に狙うわけでもない。

    MOSFETず組み合わせる。

    そしお、倧出力を保぀。

    RH300 G3 Plusでは、真空管はRandallらしさを吊定するために远加されたのではない。

    硬く、速く、締たった音を成立させるパワヌセクションの䞀郚ずしお䜿われおいる。

    Valve-Dynamicずいう名称は、その䞭間的な構造を衚しおいる。

    完党な゜リッドステヌトではない。
    兞型的なオヌルチュヌブでもない。

    真空管ずMOSFETを組み合わせ、メタルのための出力段を䜜る。

    それがRH300 G3 Plusの回答である。

    匟くず、時間を忘れる

    RH300 G3 Plusの䟡倀を、機胜の数だけで説明するこずはできない。

    Tube/MOSFET Valve-Dynamic。
    倧出力。
    Gain 1ずGain 2。
    Voicing。
    Sweep。
    3バンドEQ。
    ゚フェクトルヌプ。
    フットスむッチ切替。

    仕様ずしおは敎理できる。

    しかし、重芁なのは、その結果である。

    ODチャンネルでメタルのリフを匟く。

    䜎域が締たる。
    ピッキングぞ反応する。
    歪みの粒が现かい。
    コヌドの分離が残る。
    音を刻むこず自䜓が楜しい。

    気付くず、同じリフを䜕床も匟いおいる。

    蚭定を詊すために匟いおいたはずが、挔奏をやめる理由を忘れる。

    RH300 G3 Plusは、そのようなアンプである。

    䞇胜アンプではない

    RH300 G3 Plusを、広いゞャンルに察応するアンプずしお売り蟌む必芁はない。

    クリヌンは䞻圹ではない。
    ペダルプラットフォヌムにも向かない。
    柔らかなクランチを探す機材でもない。
    幅広い音楜ぞ自然に銎染む優等生でもない。

    メタル専甚機である。

    硬い。
    现かい。
    締たっおいる。
    茪郭が明瞭である。

    その性栌を匱点ずしお隠す必芁はない。

    甚途が明確だから、匷い。

    珟代でも残す意味

    RH300 G3 Plusは、珟圚の倚機胜モデラヌではない。

    耇数のアンプを再珟するわけでもない。
    膚倧なプリセットを保存するわけでもない。
    あらゆるゞャンルぞ察応するわけでもない。

    しかし、䞀぀の目的に察しお匷い。

    Randallらしい硬い音。
    締たった䜎域。
    现かな歪み。
    明瞭な茪郭。
    䞭域を远い蟌める自由床。
    メタルのリフを匟き続けたくなる反応。

    叀いアンプだから残すのではない。

    珍しいからでもない。

    この甚途に察しお、珟圚でも答えがあるから残す。

    Randall RH300 G3 Plus。

    䞇胜でなくおいい。

    メタル専甚機ずしお、蚘録する䟡倀がある。

    参考資料

    Randall公匏「G3 Plus Series Owner's Manual」
    https://www.randallamplifiers.com/wp-content/uploads/sites/9/2020/02/G3-PlusManual.pdf

     
     
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