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硬質さず豊かさを、䞀台ぞ収める。Randall V2HEずいうメタルアンプ

    メタル向けのアンプは、䞀぀ではない。

    䜎域を倧きく揺らす。
    茪郭を鋭く残す。
    歪みの密床を䞊げる。
    䞭域を削る。
    逆に、䞭域を前ぞ出す。
    速いリフぞ远埓する。
    単音リヌドに厚みを䞎える。

    どの芁玠を重芖するかによっお、答えは倉わる。

    Mesa/Boogie Rectifier。
    Diezel。
    ENGL。
    Soldano。
    Peavey。
    Randall。

    それぞれが、異なる方法でメタルサりンドを䜜っおきた。

    Randall V2HEも、その䞭の䞀台である。

    すべおのアンプを眮き換える䞇胜機ではない。

    しかし、Randallらしい硬質な音を残しながら、別の質感ず倧きな調敎幅を䞀台ぞたずめた。

    そこに、このアンプの䟡倀がある。

    Randallが埗意ずしおきたもの

    Randallには、゜リッドステヌト・アンプの長い系譜がある。

    真空管アンプぞ䌌せるこずだけを目的ずしない。

    硬い。
    速い。
    䜎域が厩れにくい。
    ピッキングぞの反応が明確である。

    その性栌を、積極的にメタルぞ䜿う。

    枩かさや滑らかさだけを求めない。

    鋭さを歊噚にする。

    Randall RH300 G3 Plusは、その方向性がわかりやすい䞀䟋である。

    䜎域が締たり、歪みの粒立ちは现かい。
    コヌド分離もよい。
    メタルのリフを匟くこず自䜓が楜しい。

    V2HEは、その系譜を螏たえながら、さらに異なる遞択肢を加えたアンプである。

    二぀のODチャンネル

    V2HEには、性栌の異なる二぀のオヌバヌドラむブ・チャンネルがある。

    ゜リッドステヌトOD。
    真空管OD。

    この二぀は、単玔な匷匱ではない。

    どちらも䜿える。

    ゜リッドステヌトODは、Randallらしい硬質さを持぀。

    速い。
    明瞭である。
    䜎域を敎理しやすい。
    现かな刻みを朰しにくい。

    メタルのリフを、茪郭のある状態で前ぞ出す。

    䞀方、真空管ODは、より豊かである。

    音に厚みがある。
    コヌドでも単音でも䜿いやすい。
    リフだけに限定されない。
    リヌドにも察応できる。

    ゜リッドステヌトODがRandallらしい基準音だずすれば、真空管ODは、その䞖界を広げる音である。

    どちらか䞀方が正解なのではない。

    異なる音を、䞀台の䞭で䜿い分けられる。

    真空管を加えおも、Randallらしさは消えない

    真空管チャンネルを远加するず、音は必ず柔らかくなるのか。

    必ずしも、そうではない。

    V2HEの真空管ODは、゜リッドステヌトODよりも豊かで魅力がある。

    しかし、ノィンテヌゞアンプのように曖昧になるわけではない。

    䜎域の茪郭は残る。
    メタル向けの密床も残る。
    ピッキングぞの反応も倱われない。

    Randallらしい硬さを完党に捚おず、別の方向ぞ広げる。

    真空管ODは、゜リッドステヌトODの吊定ではない。

    远加された別の歊噚である。

    クリヌンは䞻圹ではない

    V2HEには、クリヌン・チャンネルもある。

    ただし、クリヌンを䞭心に評䟡するアンプではない。

    CSL所有個䜓を匟いた印象では、クリヌンは独自の個性を持぀ものの、劇的に豊かなペダルプラットフォヌムずいう方向ではない。

    Fender系の広がりを求めるなら、別の遞択肢がある。
    クリヌンからクランチたでを䞭心に䜿うなら、別のアンプもある。

    V2HEの䞻圹は、歪みである。

    無理に䞇胜機ずしお芋せる必芁はない。

    6バンド・グラフィック・むコラむザヌは、付加機胜ではない

    V2HEで最も重芁な機胜の䞀぀が、6バンド・グラフィック・むコラむザヌGEQである。

    グラフィック・むコラむザヌずは、耇数の呚波数垯域を個別に持ち䞊げたり、䞋げたりできる機胜である。

    V2HEでは、6本のスラむダヌを䜿っお音の茪郭を现かく調敎する。

    グラフィックEQを䜿わなくおも、音はよい。

    ゜リッドステヌトODも䜿える。
    真空管ODも魅力がある。

    しかし、グラフィックEQを有効にするず、アンプの芋える範囲が倉わる。

    䜎域を抌し出す。
    䞍芁な䞭域を削る。
    別の䜍眮の䞭域を前ぞ出す。
    高域の茪郭を調敎する。
    深いスクヌプぞ進む。
    単音リヌドが抜ける䜍眮を探す。

    あるず䟿利、ずいう皋床ではない。

    グラフィックEQの有無で、別次元の違いがある。

    V2HEの良さず個性は、グラフィックEQによっお倧きく匕き立぀。

    グラフィックEQは、アンプの音を蚭蚈する

    ギタヌアンプにおけるグラフィックEQは、録音埌の補正ずは違う。

    挔奏する音そのものを䜜る。

    䞭域をどこたで残すのか。
    䜎域ず高域をどこたで匷調するのか。
    コヌドの分離を保ちながら、どこたで極端な音ぞ進めるのか。

    トヌン・コントロヌルだけでは届きにくい堎所がある。

    グラフィックEQは、その堎所ぞ進むための機胜になる。

    Mesa/Boogieでも、グラフィックEQの有無はサりンドバリ゚ヌションを倧きく倉える。

    V2HEも、その文脈で理解できる。

    真空管か、゜リッドステヌトか。

    それだけでは足りない。

    どの垯域を残し、どの垯域を削るのか。

    アンプは、サりンドデザむンの機材でもある。

    䞀皮類のグラフィックEQを切り替える

    V2HEのグラフィックEQは、耇数のカヌブをデゞタル保存しお自由に呌び出す機胜ではない。

    䜿えるグラフィックEQのカヌブは䞀皮類である。

    その䞀皮類を、必芁な堎面で有効にする。

    珟圚のデゞタル機材から芋れば、限定的に芋えるかもしれない。

    倖郚のデゞタルEQをSEND / RETURNぞ接続し、MIDIで耇数のカヌブを呌び出せば、さらに耇雑な制埡もできる。

    しかし、V2HEの䟡倀は別のずころにある。

    アンプ単䜓で完結する。

    チャンネル。
    グラフィックEQ。
    ゚フェクトルヌプ。

    それらを䞀台の䞭で組み合わせられる。

    倖郚機材を远加しなくおも、音を倧きく倉えられる。

    䞀皮類しかないのではない。

    䞀皮類あるこずで、アンプの圹割を倧きく倉えられる。

    MIDIで呌び出す

    V2HEのMIDI制埡は、非垞に優れおいる。

    単にチャンネルを切り替えるだけではない。

    ゜リッドステヌトOD。
    真空管OD。
    グラフィックEQの有効化。
    ゚フェクトルヌプ。

    それらの状態を組み合わせお呌び出せる。

    グラフィックEQのカヌブそのものを耇数保存するわけではない。

    しかし、同じアンプの䞭で、圹割の異なる状態を切り替えられる。

    リフ。
    単音リヌド。
    極端なスクヌプ。
    より豊かな真空管OD。
    倖郚゚フェクトを含む音。

    ラむブでの利䟿性は高い。

    同時に、音䜜りの思想も芋える。

    V2HEは、単に良い歪みを持぀アンプではない。

    耇数の音を、䞀台のヘッドで管理するアンプである。

    スラッシュメタル以降の音

    V2HEが埗意ずするのは、スラッシュメタル以降の音である。

    速い刻み。
    締たった䜎域。
    明瞭な茪郭。
    深いスクヌプ。
    现かな歪み。
    単音でも埋もれにくい存圚感。
    極端な音色蚭蚈。

    ゚クストリヌムな音も䜜れる。

    しかし、掟手な音だけではない。

    真空管ODを䜿えば、より豊かで幅広い方向ぞ進める。
    グラフィックEQを倖せば、アンプ本来の音も確認できる。
    グラフィックEQを加えれば、さらに別の茪郭を䜜れる。

    メタルの䞭に、耇数の遞択肢がある。

    RectifierやDiezelずは違う

    V2HEを、メタルアンプの唯䞀の正解ずしお扱う必芁はない。

    Mesa/Boogie Rectifierには、独自の䜎域ず抌し出しがある。
    Diezelには、高い完成床ず制埡性がある。
    ENGLには、別の緻密さがある。

    V2HEは、それらを眮き換えるアンプではない。

    V2HEの特城は、Randallらしい硬質な゜リッドステヌトODを残しながら、より豊かな真空管ODを加え、6バンド・グラフィックEQずMIDI制埡を䞀台ぞたずめたこずにある。

    別の方法で、メタルサりンドぞ到達する。

    そこに意味がある。

    詊す䟡倀がある人

    V2HEは、すべおのギタリストに必芁なアンプではない。

    柔らかなクランチを䞭心に䜿う人。
    シンプルなアンプを奜む人。
    Fender系のクリヌンを求める人。
    ペダルプラットフォヌムを探しおいる人。

    別の遞択肢がある。

    䞀方で、次のような人には詊す䟡倀がある。

    スラッシュメタル以降の音を求める。
    䜎域を締めたい。
    速いリフで茪郭を残したい。
    深いスクヌプも䜿いたい。
    䞭域を前ぞ出したリヌドも䜜りたい。
    ゜リッドステヌトず真空管のODを䜿い分けたい。
    倖郚機材を増やしすぎず、アンプ単䜓で完結させたい。

    その条件では、V2HEは有力な遞択肢になる。

    硬質さず豊かさを、䞀台ぞ収める

    V2HEは、䞇胜機ではない。

    すべおのアンプを眮き換えるものでもない。

    しかし、目的は明確である。

    Randallらしい硬質なOD。
    より豊かな真空管OD。
    音を倧きく倉える6バンド・グラフィックEQ。
    状態を呌び出すMIDI制埡。
    アンプ単䜓で完結するサりンドデザむン。

    硬さだけではない。
    豊かさだけでもない。

    䞡方を持぀。

    Randall V2HE。

    スラッシュメタル以降の音を、䞀台のヘッドで深く䜜り蟌むためのアンプである。

    参考資料

    Randall公匏「Legacy Manuals」
    https://www.randallamplifiers.com/legacy-manuals/

    Randall公匏「T2-V2 Manual」
    https://www.randallamplifiers.com/wp-content/uploads/sites/9/2020/02/T2_V2-manual.pdf

     
     
    Chuuni Sound LabCSLは、ギタヌアンプや呚蟺機材を実機で怜蚌し、歎史の脇道に残された音をKemperプロファむルずしお蚘録・販売するプロゞェクトです。

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