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【エッセイ】時間をかける少女 アマノ文筆クラブ


    「時をかける少女」の映画が、かなり前にヒットした。

    映画のロケ地である尾道の風景は、坂道の下にきらめく海が見える。

    私は自分の生まれ故郷の、今はもうなくなった祖母の家から海水浴場へと続く道が、まさにそんな感じなのだと、少女の頃から勝手に思い込んでいた。

    ところがある時、母にその話をすると、「ちょっと違っている」と言われた。

    そう言われても、私の中では全然ピンと来ない。

    ところがこの夏、うん十年ぶりに出かけてみた。

    祖母の家のあった辺りには昔から幼稚園があり、その周辺の景色はなんとなく覚えている。
    そこから海、いや、あの頃の海水浴場まで歩いたみたのだが…尾道の風景とは似ても似つかなかった。

    私が頭の中で、幼い日の記憶と映画のワンシーン、そしてどこかで見たデジャヴを都合よく混ぜ合わせ、自分だけの理想の風景を作り上げていたらしかった。

    「時間をかける少女」は、あまりに時間をかけすぎてしまったせいで、記憶と現実のギャップに苦笑いするしかなかった。



    ※甘野充さま、どうぞよろしくお願いします。


    #アマノ文筆クラブ
    #時間をかける少女
    #エッセイ

     
     
    多趣味。読書、マンガ、国内・海外旅行、ゲーム・ガーデニングなど。 動物だったら犬派。 2025年春からnoteで書く事を始めました。 悲しいことやら何やらいろいろあって、何かをやってないと乗り越えられないと感じたからです。 noteではいろんなテーマの記事を書く予定です。

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