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【エッセイ】雨に唄えば 風まかせ文芸部 

     外出しない日の夜の雨は嫌いではないけれど、外出する日の雨はやっぱり少し憂鬱になる。

    そんな雨の日に思い出すのは、昔、ロンドンのウェストエンドの劇場で友人とミュージカル「雨に唄えば」を鑑賞したときのことだ。

    本場の舞台に胸を躍らせたものの、当時の私たちはセリフの英語がほとんど聞き取れなかった。
    友人はそれが悔しかったようで、帰り道も不満そうだった。

    実は、私も大差なかったのだ。
    ただ、事前にあらすじを知っていた分、私の方が少しだけ内容を理解できていたという程度。

    けれど私にとっては、セリフの理解度なんてどうでもよくなるくらい、特別な時間だった。

    初めて本場のミュージカルに触れ、劇場の独特な熱気や素晴らしい雰囲気を五感で楽しんだ。
    男性の案内人(アッシャー)が燕尾服を着ており、格式高い雰囲気だった。
    それだけで、十分に贅沢で素敵な体験だったのだ。

    今でも雨が降るたびに、あのロンドンの劇場のきらびやかな空気と、少し苦々しい顔をした友人の表情が、懐かしく思い出される。




    ※iさま、どうぞよろしくお願いします。





    #風まかせ文芸部

    #雨

     
     
    多趣味。読書、マンガ、国内・海外旅行、ゲーム・ガーデニングなど。 動物だったら犬派。 2025年春からnoteで書く事を始めました。 悲しいことやら何やらいろいろあって、何かをやってないと乗り越えられないと感じたからです。 noteではいろんなテーマの記事を書く予定です。

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