
51歳のおっさんが休日の過ごし方を変えた方法|一人で楽しめる場所の探し方
土曜日の朝、僕は車に乗って氏神様の神社へ向かう。境内では、心地よい風を感じ、砂利を踏む音を聞きながら参拝する。雨の日も、いつものように一週間のお礼を伝えに行く。



以前の僕にとって、休日は家で過ごすものだった。YouTubeやNetflixを見て、ガンプラを作る。もちろん、それはそれで楽しい。でも、家から出ることは少なかった。
体を悪くしてから、医師に「歩いて体力をつけ、回復しましょう」と言われた。頭では分かっていても、体がしんどくて、なかなか行動に移せなかった。仕事のことでストレスもたまっていた。そんな時、YouTubeで見かけた神社巡りが、なぜか気になった。
「自分も、行ってみようかな」
最初に向かったのは、遠くの有名な神社ではない。地元の氏神様だった。一人で境内に入ると、心地よい風が吹いていた。鳥のさえずりが聞こえる。砂利を踏む音がする。うまく言葉にできないけれど、心がすっとする感じがした。
参拝のあと、境内のベンチに座って、iPadで電子書籍を読んだ。誰かと会話をしなくてもいい。急いで次へ行く必要もない。ただ、そこに座って空気を感じながら、自分の好きな本を読む。そんな時間が、思っていた以上に心地よかった。遠くへ出かけたり、何か特別なことをしたりしなくても、近所の神社で風を感じ、本を読むだけで休日が満たされる。僕にとっては、それが「また来たい」と思える最初の体験になった。
まずは「近所に何があるか」を調べてみた
一度出かけてみると、次の行き先も探したくなった。そこで、まず住んでいる市の神社を調べ、ChatGPTにリスト化してもらった。すると、神社が25社あると分かった。
「全部まわってみよう」
そう思ったら、休日の行き先がひとつできた。神社の名前を眺めているだけでも、「ここはどんな場所だろう」と想像がふくらむ。
次に、そのリストを見ながらGoogleマップで口コミを確認した。僕は車で移動するので、まず重視したのは駐車場があるかどうか。場所によっては道が細いこともあるため、行き方も見ておく。有名な神社なら、YouTubeの動画も見て、実際の雰囲気を想像してから出かける。候補がいくつかあれば、駐車場や行きやすさを見比べて、無理なく行けそうなところから選ぶ。行き先を決める時に「有名だから」「遠くまで行くから」と気負わなくてもいい。自分が安心して車を停められそうか、道に不安がないか。それを確認するだけでも、出かける前の心配は少し軽くなる。
御朱印も楽しみのひとつだけれど、調べてみると、地域の神社ではいつでも御朱印をいただけるところは多くないと分かった。だから、御朱印を前提に予定を立てるより、まずは参拝そのものを楽しむことにした。御朱印については、行く前に情報を確かめておくと安心だと思う。
一人だから、自分のペースで楽しめる
一人で出かける良さは、好きなタイミングで動けることだ。境内をゆっくり見て回りたい時は、納得するまで歩けばいい。ベンチに座って、その場所の空気を感じていたければ、時間を気にせず過ごせる。由緒書きが置かれていれば、ゆっくり読んで、その神社のことを知ることもできる。
誰かと一緒に出かける楽しさもある。でも、一人なら「もう少し見ていたい」「そろそろ帰ろう」という自分の気持ちに合わせられる。目的地へ行って写真を撮ったら終わりではなく、その場で過ごす時間そのものが楽しみになった。
市内の神社を巡るうちに、兵庫、京都、奈良へも車で出かけるようになった。神社は丘の上や山の中腹にあって、階段を上ることもある。歩く距離が増えたことで、自分では体力もかなり戻ってきたと感じている。仕事をしていても、土日が来るのが待ち遠しくなった。
まずは氏神様からでいい
神社巡りを始めるなら、僕は、まず地域の氏神様へ行ってみるのがいいと思う。遠くまで行かなくてもいいし、特別な準備もいらない。境内を少し歩いて、参拝して、気持ちよければベンチで休む。それだけでも、休日の過ごし方は変わるかもしれない。
僕は土曜日に、一週間のお礼を伝えに行くようになった。雨の日も続けている。始めてから5か月になるが、今のところ一度も欠かしていない。毎週の習慣になって、行かないと何だか気持ちが落ち着かないほどだ。
もちろん、誰にでも同じ方法が合うとは限らない。神社でなくても、近所の公園や図書館、気になっていた場所でもいいと思う。大切なのは、最初から遠出や大きな目標を決めるのではなく、「ここなら行けそう」と思える場所をひとつ見つけること。
行き先に迷ったら、まず住んでいる地域で検索してみる。車なら駐車場と道順を確認し、口コミや動画で雰囲気を見てみる。そして、無理のない範囲で出かけてみる。
家で過ごす休日が続いていた僕も、地元の神社への一歩から変わった。誰かと予定を合わせなくても、一人で楽しめる場所は案外近くにある。次の土曜日、気になる場所をひとつ見つけて、ゆっくり出かけてみてはいかがでしょうか。
