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ラフ×ラフの代名詞「考える時間をください」【ラフ×ラフ楽曲紹介[11曲目]】

    ラフ×ラフ(以下本文中は「ラフラフ」表記で統一)の1stアルバム「わたしファンファーレ」に収録されている23曲(できれば9 revengeを含めた24曲)を、次の新曲が出るまで、できれば3月9日の3rdアニバーサリーライブまでに全曲紹介を目指す【ラフ×ラフ楽曲紹介】。

    11曲目となる今回は、「考える時間をください」を取り上げる。過去の楽曲紹介記事はこちらのマガジンから読むことができます。


    「考える時間をください」楽曲紹介

    考える時間をください | ラフ×ラフ
    作詞:土屋亮一(シベリア少女鉄道)
    作曲・編曲:遠藤ナオキ

    初パフォーマンスは2023年4月16日の1stワンマンライブ(池袋harevutai)。1stワンマンライブで初パフォーマンスされた3曲の内の1曲で、「曲中に即興で大喜利をする」という前代未聞の曲である。

    対バンやリリイベ(リリースイベント)など曲数が少ないステージでもほぼ必ずセットリストに入っており、アイドル界隈においてラフラフ=大喜利の印象を決定づけている。

    大喜利の回答を考えて歌割りを飛ばしたりが無いようにするためか、歌唱は基本全てユニゾン。即興大喜利の曲をどうやって音源化するのか謎だったが、初パフォーマンスからかなり後になって無理やり大喜利をねじ込んだ形でMVと音源がリリースされた(MV:2023年11月15日、音源デジタルリリース:2023年11月22日)。

    さらにアルバム「わたしファンファーレ」では大喜利のネタを変えるだけではなく音源化済の曲で唯一全編再収録されている。最も知られている・最もパフォーマンスする曲だからこそ、新たに入ってくるファンを意識しての再収録だったのかもしれない(本当は1年目のリリース曲は全部再収録を期待していたのだが…)。

    【土屋亮一×遠藤ナオキのバラエティ曲第1弾】

    1stワンマンライブ反省会のYouTube冒頭で、「考える時間をください」の製作について、佐久間Pから以下のような話があった。

    「曲の中で大喜利する曲を作るって言ってたんだけど、誰にも理解されてなかった」
    「構成を俺(佐久間P)が書いて、土屋さんが作詞してから曲をはめてもらった」

    作詞の土屋亮一は放送作家で、劇団「シベリア少女鉄道」の代表・作・演出を務める。放送作家として「ウレロシリーズ」の台本を担当するなどで佐久間Pと親交があるようだ。
    また、青春高校時代のめーな(日比野芽奈)主演ドラマ「あなた犯人じゃありません」の脚本や、シベリア少女鉄道の舞台「君がくれたラブストーリー2024」へのありさ(齋藤有紗)の出演など、メンバーとも関係がある。
    「考える時間をください」の後も「君がNo.1」「ドラマみたいに言わなきゃ」の作詞もしているが、そのいずれも作・編曲を毎度おなじみ遠藤ナオキが担当している。

    「考える~」は大喜利、「君がNo.1」はクイズ、「ドラマみらいに~」はセリフなど、いずれも歌以外の要素が入る曲になっている。そしてその要素が二重テーマになるように歌詞が構成されている。
    土屋さんはコメディ要素が強い脚本を書く作家だが、必ず劇中に伏線があり、それを後半で大きな仕掛けにするという手法を得意としている。そういった複雑な手法が上記の3曲の二重テーマ的な作りにも活かされており、佐久間Pが土屋さんに作詞を依頼した理由もそこにあると考える。

    「考える時間をください」は、野球部の男の子から掛けられた言葉に答えなきゃいけないので「考える時間をください」と、大喜利に答えなきゃいけないから「考える時間をください」のダブルミーニングになっている。
    ギミックありきの曲なので詞が先行する必要があり、できた詞に曲を付けるという順番になるわけだが、ふーちゃん(佐々木楓菜)の曲作りとYouTube企画をぶん投げられるだけでなく、かなり複雑な土屋さん作詞曲のオーダーを3曲も受けている遠藤さんは、間違いなくラフラフ楽曲の一番の功労者と言っていいだろう。ギミックに目が行きがちだが、歌詞のテーマ=野球部の男の子への返事を考えるという青春の一場面が持つ爽やかさや切なさがきちんと音に落とし込まれている。

    詞を改めて見ていこう。野球部の男の子に密かに思いを寄せている女の子が、ふいにかけられた言葉にどう答えていいかわからず悩んでしまう様子が丁寧に描かれている(ようにちゃんと見える)。「打席に立ってバット振らなきゃ」「ゲームセットはまだだった」という歌詞や、大喜利の指名がウグイス嬢になっているところなどに、相手が野球部であることが織り込まれている。この曲ができた当時9人組だったラフラフにかけて野球なのかもしれない。ちなみに「打席に立ってバット振らなきゃ」の所は、パフォーマンス時にメンバーの誰か1人が実際にスイングする振りになっている。
    投げかけられた言葉は、遠回しな告白とも取れる言葉だったのかもしれない。明確な告白であれば、告白された側が「たとえフラれても構わないから」にはならないだろう。しかし「考える時間をください」というのは、告白された側が答える常套句である。
    匂わせ的な言葉かもしれない、聞いたこっちの勝手な勘違いかもしれない。どっちかわからないけど、このチャンスを逃したら気持ちを伝える時は無いかもしれない。逃げ出したい気持ちもあるけど、最後には「もう言うよ 考える時間はいらない」と気持ちを伝えることを決心する。

    ストレートな青春恋愛ソングを思わせる詞には、きっちり「大喜利をさせられるアイドル」が被せられている。

    (大喜利のお題に)答えなきゃいけない

    満員の観客がその時を待ってる

    震えが止まらない 何も思いつかない
    なんてこたえればいいの? わからない

    難しすぎる大問題
    急に振られても困りますから
    もうちょっと 考える時間をください

    (1周目の回答が終わって)

    あれで終わりじゃなかった
    ゲームセットはまだだった
    なにが正解だって言うの? わからない

    ラフ×ラフ「考える時間をください」より一部抜粋(カッコ書きは歌詞ではない)

    大喜利を「振られる」と、最後の告白して「フラれる」までかかっており、ダブルミーニングが全編に織り込まれている高度な作りになっている。

    【幻の3番(2026/2/17追記)】

    2月16日に行われたコラゾン(CDジャケットにメンバーがサインを入れてくれる)のYouTube生配信で、ありさ、めーな、ふーちゃん(佐々木楓菜)が「そういえば『考える時間をください』って、最初3番まであったよね。1年目だけ?」という話題で盛り上がっていた。

    「え?知らないんだけど。どっかに残ってるの?」

    と思っていたら、鷹井アイクさんがXでポストしてくれていた。なんと公式YouTubeに残っているのだ。記事作成のためにYouTubeを何度も漁りなおしていたつもりだったが、「考える時間をください」にこんな要素があったことを完全に見落としていた。

    「考える時間をください」幻の3番まで聴けるのはこれだ!

    この時のゆいゆいの回答が今の活動の出発点だよなぁ 感慨深い#ラフラフ #考える時間をください

    ライブで大喜利「考える時間をください」ラフ×ラフ1stワンマンLIVE映像 https://t.co/gik0msskGN @YouTubeより

    — あっ鷹井アイク🦕(ラフり隊)3/9ラフラフZeppアニラ (@1438ike) February 16, 2026

    3番の歌詞を動画から書き起こすと、以下のように歌っている。

    これでいいんだ そう言い聞かす
    あなたとの日々忘れない
    記憶の中の言葉を胸で繰り返す

    ラフ×ラフ「考える時間をください」より抜粋

    9人組だった初期において、全員に打席=大喜利が回るように、1回答3人×3回しという構成だったようだ。ただ、上記動画の時間は1曲で8分27秒もあり、現在リリース音源で最も長い「恋って線香花火みたい」の6分3秒を2分以上うわまわる長大構成になっている。
    現在では主にワンハーフで回答は4人というのがリリイベなどで最もパフォーマンスされる形式になっているが、3年という時間にも様々な歴史があったことがわかる貴重なシーンになっている。

    【大喜利を使命づけられたアイドル】

    ここまで曲について考えてみたが、ラフり隊(ラフラフのファンネーム)にとっては聞きなじみがありすぎて、曲や歌詞を流して聞いてしまっている時もあるのではないかというくらい、「考える時間をください」はほぼ全てのステージでパフォーマンスされている。

    ラフラフのステージやSHOWROOM配信の内容をXでまとめられているやもりさんの統計を引用させていただくと、2025年の1年間で「考える時間をください」は計60回、全ステージの86%でパフォーマンスされていたらしい。

    2025年中に、#ラフラフ 公式アカウントがポストしたセットリストから各曲の公演回数を集計しました
    その中で目についた点を以下に挙げてみます… pic.twitter.com/zP0kPjDY7h

    — やもり@3/9ラフ×ラフ三周年LIVE応援中 (@RLpush_yamori) January 3, 2026

    「考える時間をください」の回答内容や回答順、スベッた時の再指名回数までまとめられている。ちょっと凄すぎる。

    【考える時間2025振り返り】
    私*が2025年中に記録ができた「考える時間をください」の回答に関する集計です(画像:メンバーの敬称略)
    * 3現場分だけ だおーんさんの記録を勝手に参照しています🙇
    注)目検かつ手入力なので、そういう品質のものとしてご覧ください

    最も目を引くのは… pic.twitter.com/JJPYTp0QP7

    — やもり@3/9ラフ×ラフ三周年LIVE応援中 (@RLpush_yamori) December 30, 2025

    ≪以下、私信です≫
    やもりさん、毎回詳細な情報をありがとうございます。あたりまえにTLで見すぎていて、フォローしてないことにこの記事を書きながら気付いてフォローさせていただきました。
    また、リリイベなどの撮可(撮影可能)現場の動画をYouTubeやTiktokにアップしていただいている皆様にも厚く御礼申し上げます。なかなか現場に行けない地方在宅勢にとって、現場の雰囲気を感じながらライブを見ることができる貴重な機会になっています。


    ワンマンやリリイベなど単独のステージだけではなく、対バンやフェスなどでも、もちろんセトリに入っている。TIF20251日目SMILE GARDEN、TIF2025で全アイドルのトップを飾るステージの1曲目からいきなり大喜利をぶち込んできたりもしている。

    曲中に大喜利をするという突拍子もない曲のインパクトは抜群で、「ラフラフといえば」という代名詞になっているといっていいだろう。

    ラフラフはオーディションの時点から大喜利が審査に入っており、デビュー前から大喜利をさせられてきたグループである。

    佐久間Pがプロデュースする時点で、ある程度バラエティ要素が入ることは想定されたと思うが、ここまでガッツリ大喜利に寄ることになるとは、メンバーも想定していなかっただろう。

    アイドルになりたくて応募してきたわけだし、大喜利なんて未経験のメンバーがほとんどである(例外的にお笑い好きのありさだけオーディション時点で仕上がりまくっていたが)。結成されてからのYouTubeでも再三大喜利をやってきたが、1stワンマンというデビュー直後のタイミングで渡された「考える時間をください」によって、YouTubeのバラエティだけでなくパフォーマンスも含めて「大喜利をするアイドル」の方向性が完全に固まっていった。

    曲中という限られた時間の中で、しかもフリップ無しの口頭で回答するというのは、芸人や大喜利プレイヤー(職業芸人ではなく、趣味で大喜利をしている人。「大喜る人たち」などは芸人と大喜利プレイヤーが混在で大喜利をやっている)でも難しいだろう。それを未経験の子たちが、先程のやもりさんの資料の頻度でステージ上でやるわけだから、正直物凄く大変だと思う。
    また、この曲やYouTubeでの大喜利のイメージが強いこともあり、他のメディアに出たりする時にも大喜利を求められることが多く、メンバーとしては「アイドルになったのに、なんで大喜利ばっかりやらされるんだろう」と思うこともあったようだ。

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    2ndワンマン舞台裏ドキュメンタリーより。大喜利が辛すぎて泣いちゃったはるるん(永松波留)

    佐久間Pとしては「見つけてもらうためのフック」にするために、他のアイドルがやっていない要素として大喜利を持ってきたのだろうけど、歌やダンスも未経験のメンバーが多い中、バラエティや大喜利も、となると正直負荷はかなり高い。ウケればまだいいのだが、ウケない(赤嶺総理の言う「中途半端な答えが出たときに拍手が起こる」状態とか、完全にスベッてしまう状態)と精神的にもキツいだろう。

    TIFでスベった時のめーなの負け顔でガラフェスに出れたこともあったり、アイドルの大喜利なのだからウケることだけが正解ではないのだが、それでもやるからにはウケたい。何より「バラエティーの大看板・佐久間宣行がプロデュースするアイドル」という十字架はかなり重い。中途半端な笑いでお茶を濁してしまうと、それこそ佐久間Pのイメージにも影響するかもしれないと思ってしまうのも仕方ない。

    【大喜利に前向きに取り組むきっかけ】

    大喜利への取り組みに前向きさが出てきたのは、この連載で度々でてくる2年目中盤の「下半期のキャラを決めよう」の中で「大喜利をもう一回ちゃんと頑張る」という佐久間Pからの話を受けて、「アイドル天下一大喜利武闘会」がはじまったこと、赤嶺総理から大喜利の指導を受けたこと(ありさが個別でルシファー吉岡に教えを乞うた回もあるが)などもあるが、恐らく大喜利天下一を経て自分たちより先にピックアップされたアイドルがでてきてしまったことではないかと感じている。

    最初にバズったのは#2i2の天羽希純だったが(2026/1/20時点でもラフラフYouTubeショートで一番回った動画)、何といってもドラマチックレコード・新居歩美の存在が大きいだろう。第一回の有観客イベントで、ドマレコの他のメンバーの作家としても立ち回りながらグループを優勝させると、NOBROCK TVに出演して大喜利が強いアイドルとして大ブレイク。大喜利力もさることながらアイドルとしてのポテンシャルも抜群で、元々長かったイベントでの新居さんの列はさらに伸びまくっているそうだ。

    同じくNOBROCKの大喜利きっかけでブレイクした元AKB48・福留光帆と違い、主催対バンも一緒にやった現役アイドルが、自分たちの大喜利イベントからブレイクしていく姿を目の当たりにしたわけだから、メンバーの心中も穏やかではいられない。
    上記動画で「新居歩美のNOBROCK TVを観た人」という質問に、メンバー3人が手を挙げていない。動画内でありさとふーちゃんはそれを指摘されているが、実はゆいゆい(高梨結)も手を挙げていない。2年前には「何でこんなに大喜利させられるのか」と泣いていたはるるん(永松波留)までも「新居さんの名前もだけど、ドマレコってなっちゃってるのがよろしくない」と危機感を感じている。

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    実はゆいゆいも手挙げてないよね。

    一番プレッシャーを感じていたのはありさだ。オーディションから一貫してグループのバラエティ面の支柱として「ラフラフの大喜利」を引っ張ってきたリーダーにとって、自分たちの大喜利イベントで他のアイドルに先を越されてしまったことは、グループと自分自身のアイデンティティに関わる大問題になる。

    ここから第二回有観客イベントにかけての物語はYouTubeドキュメントに詳しく残されている。大喜利に熱くなるアイドルというのも異色だが、ありさの感じていたプレッシャーを考えると目頭が熱くなるし、メンバー全員が大喜利イベントに真正面から向き合った、笑いあり、涙ありのドキュメントになっている。

    また、この時の縁もあり、わーすたのにゃんだふるラジオにみくちゃん(藤崎未来)とゆいゆいが出演するなど、関係が繋がっている。

    【ラフラフのアイデンティティ】

    もう一つ、個人的に「考える時間をください」で忘れられないのが、TIF×FNS歌謡祭コラボ企画2024の決勝ライブだ。TIF×FNS歌謡祭コラボ企画は、アイドルグループが様々な投票審査を経て1グループだけがFNS歌謡祭への出演権を獲得できるという企画である。

    準決勝から北海道のアイドルグループ「タイトル未定」とラフラフが白熱した接戦を繰り広げ、最終審査に進出。2024年11月20日の決勝ライブでは“今、届けたいONE SONG (1曲)”として1曲限定のパフォーマンスを行い、会場投票・SHOWROOM投票・事前アピール動画の再生回数を総合したポイントで出演1組が決定することになった。

    このイベントはWeb参戦でリアルタイムで追っていた。ふーちゃんの動画再生部は楽しかったし、この手のイベントに漂う殺伐とした空気の中、牧歌的な雰囲気もありながらファンも楽しくイベントに参加できる形として素晴らしかったと思う。

    【動画再生部】
    FNS歌謡祭出演を賭けた昨年のイベントでは、アピール動画の再生数が審査のひとつ
    ふーちゃんがSHOWROOMにて10分おきにみんなで動画を観に行くという動画再生部を設立

    みんなの心の中には今でも超スパルタな佐々木マネージャーがいるはず!
    何満開MV、目指せ!回せ!60万回!#ラフ語 https://t.co/I2wiHLsEhI pic.twitter.com/7BISVGGPcd

    — ネスコ (@nessco69) December 12, 2025

    ※ネスコさん、ラフ語投稿おもしろいので期待して待ってます

    問題は決勝ライブの“今、届けたいONE SONG (1曲)”である。この時期は「超めっちゃ”キュン”でしょ?」のリリイベ期間で、手持ちの曲は「超きゅん」含めて16曲。そして決勝ライブで披露する曲は、1位になってFNS歌謡祭に出演した際に披露する曲になる確率も高い。

    会場やSHOWROOMで見ている人の心にどの曲が一番届くのか。世の中にラフラフを知ってもらう絶好の機会にどの曲がもっともふさわしいのか。

    いちファンの勝手な思いでしかないが、私は「クライアント」か「パッパッ」を持ってくるのではないかと思っていた。個人的に「クライアント」が好きというのもあるが、楽曲やパフォーマンスの完成度、ラフラフらしいコミカルさ、ライブを盛り上げるノリのいい曲としてこの辺りで勝負してくるのではないかと考えていた。

    そして当日。私はSHOWROOM配信で決勝ライブを見守っていた。最大のライバルと目されていたタイトル未定は「鼓動」を選んできた。

    楽曲のすばらしさ、観客を引き込むパフォーマンス、どれを取っても完成度が高く、画面越しでも感動が伝わってきた。TIF×FNS期間にタイトル未定の曲も聞くようになっていたが、やっぱりライブが凄いアイドルは引き込まれるものがある。

    そしていよいよラフラフのステージである。どの曲で挑むのか。流れてきたのは勝手知ったるあのイントロ、「考える時間をください」だった。画面越しに「完全に腹くくってきたな」と感じて震えたのを覚えている。

    楽曲やパフォーマンスの良さだけではない、「これがラフラフだ」というのを全力で伝えるにはこれしかない。イロモノ的に見られても、大舞台でウケるかスベるか出たとこ勝負でも、これがこれまでのラフラフを形作ってきた核なのだ。日和って一般受けしそうな曲を選ぶのではなく、正々堂々真正面から「大喜利のラフラフ」で勝負をかけたことに、自分たちのアイデンティティと「考える時間をください」という曲に対するプライドを感じた。

    1stアルバムで新たな方向へのチャレンジを見せて、表現の幅を広げていく姿も頼もしいが、歌やダンスと同じくらいバラエティと大喜利も磨き続けてきた武器である。
    ラフラフにとって「考える時間をください」は、他のグループとの差別化と見つけてもらうためのフックであると同時に、パフォーマンスも大喜利も全部含めて自分たちが磨き上げてきたもの全てをぶつける、グループのアイデンティティそのものなのだ。

    TIF×FNS2024決勝ライブの結果、優勝したのはタイトル未定だった。あのパフォーマンスを見せつけられたら全く異論は無かったし、正面突破で敗れたラフラフにも最大級の賛辞を送りたい内容だった。

    【別冊付録があります】

    ここまで「考える時間をください」の楽曲とストーリーを紹介してきたが、実はこの記事を書く前に書き始めた「私の好きなラフラフの大喜利」についての文章がある。
    下手したらそちらのほうが情報を集めるのに時間がかかっているのだが、1記事にしてしまうと12,000字を超える大長編になってしまったことと、「さすがにこれは楽曲紹介ではないな…」となってしまったので、「考える時間をください」付録編として別記事を作成した。
    彼女たちがステージやYouTubeで磨き続けた大喜利が実際どんなものか、気になる方は付録記事の方も是非ご覧ください。


    「考える時間をください」も収録された1stアルバム「わたしファンファーレ」。
    これからラフラフを知りたい人には過去楽曲も含め全23曲(2枚組)収録のTYPE-Bがおすすめです。



     
     
    約13年現場から離れていた、古(いにしえ)のドルヲタ。地方在住で在宅応援中心だが、2025 ラフ×ラフ 全国ライブハウスツアーで久々に現場参戦して再覚醒。いちオタクの私見なので、お手柔らかに。 Amazonアソシエイトに参加しています。

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