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「源氏木語」天然木にこだわる家具版ユニクロ~是枝邦洋の中国企業図鑑〜

    NIKKEIで深読み 中国経済の真相
    ポッドキャストで毎週木曜日あさ6時、ラジオNIKKEI第1で毎週木曜日22時30分から放送中の音声コンテンツ「NIKKEIで深読み 中国経済の真相」
    毎月第2、4月曜日配信中のスピンオフコンテンツ「是枝邦洋の中国企業図鑑」では、経営コンサルティング会社 コーポレイトディレクション中国法人代表の是枝邦洋さんが独自の進化を続ける中国企業を紹介します。今回は「源氏木語」。

    番組内容~Q&Aまとめ~

    Q1: 源氏木語という企業名の由来は?

    源氏物語の「源氏」と「語」の組み合わせで、語の字を木に変えた名前です。創業者が源氏物語にちなんで名付けたそうです。

    Q2: どんな企業ですか?

    無垢材(本物の木)を使った家具の製造販売企業です。木材をカナダから直接輸入し、自社で設計・製造・販売を行っています。

    Q3: 創業者はどんな人たちですか?

    夫婦で共同創業しました。夫は(上海市にある)復旦大学卒で家具の貿易業、妻は北京大学卒でロレアルの幹部候補生でした。自宅の家具を購入する時に「いいものがない」と気づき、妻がタオバオで副業的に販売を開始。半年で夫の貿易業より副業の方が儲かるようになり、本格起業しました。

    Q4:ビジネスモデルの特徴は?

    製造小売のビジネスモデルで、商品企画から製造、販売までを自社で行っています。ユニクロと同じモデルです。源氏木工は原材料の仕入れから小売店での販売やEC販売まで一貫して行っています。
    イケアやニトリとの違いは本物の木を使いながら手頃な価格を実現している点です。イケアやニトリはコストパフォーマンス重視ですが、質感で劣る素材を使う傾向があります。一方、源氏木工は「本物の木だけど安い」というポジショニングで、中国の消費者の「本物志向」に応えています。

    Q5: 不動産不況の中で好調なのはなぜ?

    千円台で買える、しかも高見えして物もいいというようなところを突いたのが大きいです。消費が落ち込む中でも、消費者が「欲しいもの」には賢くお金をかける傾向があります。源氏木工は「騙されたくない、本物を賢く買いたい」というニーズに応えています。また、オンライン販売への対応も成功要因です。流通総額は約200億円で、店舗数は1,500~1,600店舗を展開しておりすでにイケアを超えています。

    Q6: ニトリと源氏木工の競争力の差は何か?

    中国消費者は「分かりやすい特色」を求めています。ニトリは中国市場で明確なブランドイメージが確立されていませんが、源氏木語は「本物の木で手頃な家具」というポジションが明確です。消費者が迷わず「手頃でいいものなら源氏木語」と判断できるかどうかが大きな違いです。

    Q7: 不動産不況下で新しい消費形態が生まれているのでしょうか?

    はい。消費全体は落ち込んでいますが、消費者のリテラシーが高まり、「騙されたくない、本物を賢く買いたい」というニーズが強まっています。源氏木語はこの新しいニーズに応えている企業です。

    Q8: 日本企業に中国市場でのチャンスはありますか?

    あります。スシローやサイゼリヤなど、デフレ経済に適応した日本企業のビジネスモデルは中国市場で有効です。かつてのようにオーバースペックや高価格の製品を持ち込む必要はなく、日本のサービス・商品をそのまま展開することが可能な状況になっています。

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