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地域の会議に、若い世代を呼ぶために変えたこと

    配布された次第の紙は、いつも同じ順番で並んでいる。挨拶、報告、審議、その他。この並びだけで、発言のしやすさが決まってしまうことがある。

    地域の会議に若い世代を呼び込むために、これまでいくつかの工夫を見聞きしてきた。共通しているのは、若い世代を「呼ぶ」ことより先に、会議そのものの形を少し変えていたことだ。

    一つは、開催時間を変えたケースだ。平日の日中に開かれていた会議を、平日の夜や、休日の午前に移すだけで、働いている世代が参加しやすくなった地域がある。時間を変えることは、誰かを否定することではなく、参加できる人の幅を広げる工夫だ。

    もう一つは、議題を分けたケースだ。年間計画のような重い議題と、今すぐ試せる小さな企画の議題を、あえて別の回に分ける。小さな企画の回にだけ若い世代を誘うと、発言のハードルがぐっと下がる。

    また、会議そのものではなく、会議の前後に立ち話の時間を意図的に作ったケースもある。議事として発言するのは緊張しても、終わったあとの雑談でならアイデアを出せる人は多い。

    時間を変える。議題を分ける。前後の余白を作る。どれも小さな工夫だが、共通しているのは、若い世代の関心のなさを問題にするのではなく、参加しやすい形を先に用意していたことだ。

    こうした工夫は、一度に全部変える必要はない。まず一つだけ試してみて、参加者の反応を見ながら次の工夫を重ねていくほうが、現場の負担も少なく続けやすい。

    変化を急がないことも大事だ。急に形式を変えると、既存の参加者が戸惑うこともある。小さな変化を重ねながら、少しずつ会議の空気そのものを変えていくやり方のほうが、結果的に長続きする。

    変えた結果がすぐに数字として表れなくても、焦らないほうがいい。参加者の顔ぶれが変わるまでには、たいてい数回の積み重ねが必要になる。

    会議の形を変える提案自体を、若い世代に相談してみるのも一つの手だ。変え方を一緒に考えてもらうことは、参加そのものの入り口になる。

    呼びかける前に、まず場の形を見直してみる。そこから始められることは、意外と多い。



    山田克基(こにー)
    PRアドバイザー・コミュニティデザイナー・ワークショップデザイナー
    京都を拠点に、企業・自治体・NPO・スタートアップの「きっかけ創り」に伴走しています。
    🔗 燈スタジオ:https://akaristudio.jp 

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