メインコンテンツへスキップ
見出し画像

「魔法は、探し求めている時がいちばん楽しいんだよ」|葬送のフリーレン

    • 魔法とは:知識・研鑽を積んだ後に、人が身に付けることができる「実現する力」

    • 魔導書とは:知識を得るために必要な本

    フリーレンの世界の魔法をこのように理解すると、
    非常にわかりやすく、現実の世界と接続される。

    魔導書とは現実世界における
    教科書や本、その他の書物であり、
    「知」そのものを象徴する。

    知識を手に入れ、「実現する力(=魔法)」を身に付ける、
    という構造は、現実世界のそれと同じように見える。

    象徴的な場面は、いくつも思い浮かぶ。

    その一つは、大陸魔法協会のトップに君臨し、
    「彼女を超える魔法使いは存在しない」と称される
    大魔法使いゼーリエが、
    訪問者を受け入れる場所だ。

    そこは、荘厳な図書館を彷彿とさせる。

    S1E21『魔法の世界』の回想シーンで
    フランメと共にゼーリエを訪れたフリーレン。

    ゼーリエの背後には、壁いっぱいに
    魔導書が高く積み上げられ
    彼女の「知」の高さを物語っている。

    その中央に、ゼーリエは座っている。
    人類の「知」の真ん中に位置するのが彼女であると
    明確に示唆する場面だ。

    ゼーリエは、フリーレンに言う。

    私は、今までの歴史で書かれた
    ほぼすべての魔導書の知識を持っている。

    アニメ『葬送のフリーレン』S1E21 - ゼーリエ

    そしてゼーリエはフリーレンに、
    望む魔法を一つ、なんでも授けてやる、と言う。

    ゼーリエは「知」を与える側であり、
    与える相手を選べる立場にある、という
    人社会における専制的な構造を印象付けるシーンだ。

    しかしフリーレンは、その申し出を断る。
    そして理由を、こう語る。

    魔法は、探し求めている時が
    いちばん楽しいんだよ。

    アニメ『葬送のフリーレン』S1E21 - フリーレン

    私はこの、フリーレンの「知」に対する姿勢が、
    とても好きだ。

    知の探究、学ぶことの楽しさを
    フリーレンは決して捨てない。

    近道をして「力」だけを手に入れようとしない
    誠実さがあり、
    与えられたものだけで満足しない、
    知への欲求がある。

    このフリーレンのまっすぐな好奇心が、
    彼女を魔法収集へと駆り立て
    魔王を倒すほどに強い魔法使いへと
    育てた一因なのではないかと、と私は思う。

    教育の重要性と、知の探究の楽しさ、
    そしてその先にある「強さ」が
    常に隣り合わせで描かれるフリーレンの世界が
    私は好きだ。

    🪄

    本コラムをおもしろいと思っていただけた方には、以下もオススメです。


    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ