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「哀れだよな。魔族は魔力に縛られている」|葬送のフリーレン

    先生、魔族ってずる賢いんだよね?
    なんで先生みたいに、魔力を制限したりしないんだろう?

    アニメ「葬送のフリーレン」S1E10 - フリーレン

    自分の魔力をコントロールし、
    「相手(魔族)の誤認を誘って欺いて殺す」
    というフランメの戦い方を知ってから、
    フリーレンがフランメに聞いた質問。
    S1E10のワンシーンだ。

    私も、同じことが気になった。
    騙し合いの戦いにならないのは、なぜだろう?

    このあとのフランメの解説が、秀逸だった。

    いわく、魔族にも、人間と戦うための最低限の組織がある。

    組織には、組織をまとめる偉い奴(秩序)が必要だ。
    魔族の世界における秩序は、力。
    すなわち魔力である。

    強い奴が、偉い。
    強さは、見れば分かる。
    逆に言えば、組織の秩序を保つためには
    常に「見て分かる」状態にしておく必要がある。

    魔族の中のヒエラルキーを生き抜くためには
    魔力の誇示が、必然なのだ。
    生き抜くための力の誇示が、翻って
    自らの弱さである「おごりと油断」を生む。

    フランメは続ける。

    魔力の低い者に尊厳が与えられるほど、
    魔族の世界は甘くない。
    だからこそ、強い魔物ほど、必死に魔力を誇示するんだ。

    哀れだよな。
    人が地位や財産に縛られるように、
    魔族は魔力に縛られている。

    アニメ「葬送のフリーレン」S1E10 - フランメ

    これは、実社会の構造の話だと、また私は思った。

    魔物にとっての「魔力」は、
    人にとっての「地位や財産」だ。

    現実世界の人間もまた、
    自分たちが作りあげたヒエラルキーで生き残るために
    「地位や財産」を誇示し、
    自分より「下」に位置する者たちを見下し
    その秩序を保とうとする。
    そして自分自身の身を滅ぼすのは
    「クソみたいな、おごりと油断」なんだ。

    フランメの言葉を聞いていると、
    私は、「葬送のフリーレン」の世界を探検しながら
    同時並行で現実世界についても考えている。

    哀れだ。
    人は、地位や財産に縛られている。

    🪄

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