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ユーモア小説です

     いつも有難うございます。
     漢字の使い方は難しいもので、「つく」という漢字もいろいろ
    あるんですね。
    「王位に即く」「社長の座に就く」「眠りに就く」「電灯が点く」
    「〇〇駅に着く」「霊が憑く」「シマダヤの焼きそばのソースが
    シャツに付く」(また宣伝か)

     お花見戦争
              作・渡辺(本当は邉だけど簡単な方でいいです)咲枝

     新入社員の晴彦はお花見の場所取りを命じられた。
     場所といっても晴彦の会社は社員八名なのでシート一枚分でよかった。
    「大企業に入ってたらシート百枚分ぐらい任されたかも……もっとも大企業が上野でお花見なんてシケたことするわけない。きっと海外旅行に行くんだろう……ちぇっ、いいな。俺はビンボーだから海外なんか全然行ったことがない。一度で言いから佐渡ヶ島ぐらい行ってみたいもんだ」
     晴彦はブツブツ言いながら紙袋に入れたシートを持ち、電車に乗って上野に向かった。
     上野公園に着くと、晴彦は眼前の光景を見て唖然とした。シートが至る所に敷き詰められ、入り込む余地が全く無いのだ。
    「どうしよう……」
     それぞれのシートには若い社員が寝そべっていたり、かと思うと鋭い視線を周囲に投げかけ、侵略されまいと警戒している者もいた。
    「まずいな……このまま場所がありませんでしたって帰るわけにもいかない。入社そうそう仕事のできん奴だと思われる」
     こうなったら武力行使しかないと晴彦は思った。
    「アメリカならピストルぐらい、いくらでも買えるんだろうが、あいにく
    ここは文化国家の日本だ。そんな野蛮な物は売ってない……」
     警官を襲ってピストルを奪うか? と晴彦は思ったが、自分が逮捕されるだけなのでやめた。
    「日本で手に入る武器と言ったら包丁ぐらいだ。本来包丁は武器として売っているんじゃないんだが……しょうがない、包丁を買いに行くか」
     晴彦は上野公園を出ると、近くの百円ショップに入った。
                            馬鹿らしいpart2に続く


     
     

    咲枝

     
     
    漫才、コント、喜劇等、お笑いを書いてます。 平成12年 桂文珍の新作落語大賞 平成17年 新風舎文庫大賞 優秀賞  平成19年 新作落語台本 佳作  平成20年 漫才台本 佳作  平成30年 NLTコメディ新人戯曲賞 審査員特別賞

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