
【番外編】今、伴走中の夏休みの方へ
①はじめに——なぜ今、この話を書くのか
このマガジンは⑧完結編で一区切りつけました。
それでも今、まさにこの夏を伴走している方が
いるはずだと思い、
番外編として一つだけ書き残すことにしました。
当時の自分たちが欲しかった言葉を、
今のあなたに渡せたらと思います。
②あの夏、我が家の追い込み期
小6の夏、上の子は夏期講習に通っていました。
ただ、時期がコロナ禍と重なり、
講習はすべてリモート授業に切り替わりました。
夏は本来、追い込みの時期です。
それなのに、この状況でどう追い込めばいいのか、
正直まったくわからないまま
夏を迎えたというのが本当のところでした。
③「このままで大丈夫か」と一番焦った瞬間
リモート授業は、
画面の向こうで本当に集中できているのか、
部屋で一人、きちんと机に向かえているのか、
親には正直わかりませんでした。
大丈夫だろうと思い込むしかない状態が
続いていたある日、
宿題を一回まるごとすっ飛ばしていたことが発覚しました。
「見ていたつもり」だったのに、
実際は何も見えていなかったことに気づいた瞬間でした。
あの時の焦りは、今でもはっきり覚えています。
④夏にできなかったことの、秋のツケ
正直に言うと、あの夏、
うまく立て直せたわけではありませんでした。
リモートという状況にどう対応すればいいか
わからないまま、なんとなく夏が終わってしまいました。
そのツケが表れたのは秋でした。
上の子の偏差値が5ポイント急落したのです。
慌てた自分は、そこから一気に手綱を締め直しました。
ただ、その締め直し方は行き過ぎていました。
あとから振り返ると、あれは伴走ではなく過干渉でした。
夏にできなかったことを、
秋になって力づくで取り返そうとした結果だったのだと思います。
⑤声かけで失敗したこと・学んだこと
上の子への一番の失敗だったと思うのは、
声かけを「しなかったこと」です。
仕事が忙しかったこともあり、
「できているだろう」と勝手に決めつけていました。
本当は、もっと親身になって、
今どう感じているか、悩みはないかを
聞いてあげればよかったと思います。
下の子の受験では、これを教訓にしました。
夏だから、追い込みだから、と時期を区切らず、
普段からできるだけ声をかけて状況を聞くようにしました。
結果として、下の子は成績を安定して維持することができました。
この経験から学んだのは、子どもは子どもであって、
大人とは判断力も自律力も違うということです。
突き放して「できるはず」と信じるのではなく、
いい意味で性悪説に立ち、任せきりにせず支援し続けること。
それが結果的に、成績にもつながっていくのだと思います。
⑥体調管理という盲点
追い込みの夏は、勉強の進み具合にばかり目が向きがちです。
ただ、詰め込みすぎた予定の中で、
子どもの体調やちょっとした不調のサインを
見落としそうになった瞬間も何度かありました。
勉強を見ることと同じくらい、
今日の顔色や機嫌を見ることも、
伴走の一部だったのだと今は思います。
⑦今、伴走中のあなたへ
見えているようで、見えていないことがある。
それが、あの夏に学んだことでした。
もし今、同じように「本当にこれで大丈夫だろうか」
と感じているなら、
それは伴走している証拠だと思います。
この夏の記録も含めた全体は、
Kindle Unlimitedでまとめて読んでいただけます。
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