
金型清掃を1/3に減らす『熱』の管理術
- 割引あり
今回ピックアップするのは射出成形の『熱』についてとなります。
この記事はrunajuki様の記事から着想を得て、私なりの熱について書かせて頂こうかと思います。
runajuki様の記事では「冷却」という出口の熱管理が語られていましたが、私なりの視点として、その対極にある「可塑化」という入り口の熱についても深掘りしたいと思います。
これは決して冷却を軽視するわけではなく、扱う製品の肉厚に起因します。0.1~0.3mm、場合によっては0.05mmの極薄肉品では、樹脂が金型に触れた瞬間に固化が始まるため、冷却は「冷やす努力」よりも「結晶化を最適化する温度維持」の側面が強くなります。
必然的に、コントロールの自由度と影響度が大きいのはシリンダー内での熱履歴、つまり可塑化工程における熱マネジメントになる、というのが私の考えです。
10万shot × 4個取りの計40万個中、ショート・バリの不具合を0にして、選別費用を全て懐に入れませんか?
目指すはシリンダ温度状態の適正化
樹脂には、材料メーカーから提示される推奨のシリンダ温度設定があります。
まずはそれに合わせる形で条件設定を行っていくのですが、それではうまくいかないこともままあります。
私が最初に意識している部分は、主に以下の3点です。
滞留による熱履歴が適切であるか
温度のバラつきが無いか(特に落下口~後部)
温度が制御下にあるか
それぞれ項目に分けて記載していきます。
薄肉品以外の成形でも、効果が期待できる内容となります。