
【自転車活動日記】 『ラブライブ! サンシャイン‼︎』 聖地巡礼どしゃ降り&爆風ライド 2026年9月26日
距離:83.22km
時間:3:06:23
平均速度:27.1km/h
最大速度:80.1km/h
平均心拍:136bpm
最大心拍:190bpm
高強度有酸素
平均パワー:148W
最大パワー:606W
TSS:243.6
平均ケイデンス:75rpm
最大ケイデンス:126rpm
獲得標高:436m
消費カロリー:1,873kcal
費用:約3,000円くらい?

ああ、今日も雨だった。
とかく雨が多いのが今年の夏後半から秋にかけてのイメージだった。東京に来てのはじめての夏は熱中症になりまくりの日々で、冷房の下で項垂れ続ける非生産的な毎日を過ごしていた。
そして待望の涼しい秋がやってきた! 練習しまくるぞ! レースしまくるぞ!
と、思っていたが猛威を振るう秋雨前線と次々やってくる台風のおかげでレースはことごとく中止。エントリーフィーだけは取り戻すことはできないので、高額なだけのタヲルや使われることのなかったゼッケンの類が堆く机に積まれ埃をかぶっている。練習ももちろん難航に次ぐ難航。天気予報サイトと睨めっこを繰り返す日々であった。とにかく自転車に乗れず退屈していたし、雨で鬱屈としていた。もちろん低気圧のせいでもあるのだろうけど。
そんなものを払拭できるかに思えた東京大学自転車部のOB戦。舞台は富士ヒルが行われる富士スバルライン。しかも参加するのは自転車部OBと現役部員のみ。元インカレチャンピオンまでも出馬ってくるとなれば否が応でも意識せざるを得ない。それに何よりMammoth Cup #5で行った部内レースをもう一度行える 、それもガチンコで。楽しみなことこの上なかった。
しかし予報は最悪の雨。雨しとどならまだしも土砂降りの雨。しかも富士スバルラインの頂上は暴風予報ときたもんだ。これではいくらなんでも走れない。それに雨でも所構わず走り出すネジの数本吹き飛んだ現役部員ならまだしも、OBの方々には仕事もあれば家庭もある。一レース如きで身体を壊してしまっては元も子もない。それにOBの方々が準備に尽力して頂いていただけに残念でならない。
ということで楽しみにしていた富士ヒルOB戦も中止となった。
そして私は乗鞍ヒルクライム→下総クリテリウム→富士ヒルOB戦と3連続DNSとなってしまった。ここまでくると自分の天候運を見直す必要がでてきた気がする。それに連続DNSは精神衛生上、非常に良くない。
さてそんなことを知ったのが9/26の朝。朝からふとした野暮用があり、伊豆の方へと部員を引き連れてハイエースを運転した。面子としては、長尾(寝不足)、高木、高角、山川、住吉、そして私。常時なにかしらデバフのかかった長尾選手は新宿まで運転。その後は交代して私が伊豆まで一本引き。
高速を抜け、伊豆スカイラインへと突入。スカイラインには恐ろしいくらいの濃霧が発生していた。まるで『MFゴースト』の第2戦、芦ノ湖GTでの白い死神そのもの。路面に火山灰が降り積もっていないだけまだマシだが、それでも全開走行なんてできっこない。チンタラ走行でビビりつつ走ること30分、今回のライドの出発点に到着した。
さてその場で他部員とは一旦別れ、私一人で観光ライドを敢行することに。思えば東京にやってきてからまともに観光目的のライドってしてないよなぁ、と思い当たる。裏を返せばそれだけレースを頑張ルビィ!なわけなのでそれほど悪いことでもないズラね。目的地はもちろんご存知、沼津だった。
沼津といえばなにを隠そう深海魚の街──ではなく『ラブライブ! サンシャイン!!』の街。もちろん水産学徒であるからして深海魚を含めた魚類には多大なる興味があることはその通りなのだが、それでもあえて言わせてもらおう。沼津は『ラブライブ! サンシャイン!!』の街であると!
すこし長くなるが、私が『ラブライブ! サンシャイン!!』、そして『Aqours』と出会ったのは高校生の時分である。当時、生物部という文化部の中でもさらに異質な部活に入っていた。その時の先輩にヲタク(特に『ラブライブ!』が好きだった)というものが何たるかを徹底的に叩き込まれた。元々中学から──というより生まれた瞬間から──ヲタク気質だった私はその先輩の薦める作品のほぼすべてを視聴し、結果同じような系譜を辿ることとなった。さまざまな漫画、アニメなどのコンテンツに触れていく中でハマったものがいくつかあり、そのうちの一つが『ラブライブ!』シリーズだった。
等身大の何者でもなかった彼女たちが何かになりたくて、何かに本気になりたくて最高のスクールアイドル目指して全力で駆け抜けていく姿にすごく心を打たれた。というより電撃に打たれた。あの時期は某◯ou○uberのせいでとかく界隈に対する悪評が立ちまくり、冷ややかな目線をなにかと向けられがちだった。なのであまり大ぴらに言うことはなかったけれど、それでも彼女たちの夢に向かって精一杯努力する姿には心振るわされ、毎週観まくっていた。
そして高校生のドンピシャなタイミングでやってきたのが『ラブライブ! サンシャイン!!』 静岡中でも山がちで海が近いところにどこか長崎との共通点を感じながら毎週食い入るように観ていたのをいまだに覚えている。
閑話休題
沼津まで一気にダウンヒル。この位置エネルギーを無駄にしている感じがすごく堪らない。もちろんダウンヒルがあるということは復路でヒルクライムがあることと同義なのだがそれでもこうして速度が乗るのは気持ちがいい。眼前にはディープブルーの駿河湾。伊東大仁線を一気に沼津まで駆け下る。
下り切ったあとはかの有名な交差点にさしかかった。内浦に真っ先にカッ飛んでいってもおかしくはなかったのだが、まずは沼津駅を目指し走った。目的はもちろん『ラブライブ! サンシャイン!!』のポスターを見にいくためだった。

逸る気持ちでほぼ全力TTのまま沼津駅へ。
「第11回 全日本学生選手権個人ロードTT自転車競技大会」には参戦予定なのでそれに向けてTTを練習、練習の毎日。そのためこの区間もエアロフォームを意識して走り抜く。もちろん差し迫った「全日本学生RCS 第5戦 東近江ラウンド」の練習も行っている。しかし参戦人数が多いのは明らかに前者なので、それに向けたメニューがここ最近は多く組まれている。
個人的なことを書くならTTは得意な方である。
これまでこのnoteで書いている通りひたすらにロングライドを行ってきた人間なので距離耐性は割とある。しかも延々と変わらない風景を淡々と走り続けることにも耐性はある方だ。それになにより小柄なので空力がいい。(まぁ屈辱的でもあるのだが……)
問題なのは出力。いかんせん旅行畑出身の人間はトップスピードとパワーの乗せ方に大きな課題がある。L2の維持は得意だったとしても、それ以上のスピードとパワーの伸びがない。それは依然として私の課題なので、ひたすらに筋トレしたり彩湖での高速ローテ練を重ねることで補っていくしかあるまい。
最近なにかと自信のついてきたエアロフォームを駆使しながら沼津駅へと到着。そんなこんなで念願だった『ラブライブ! サンシャイン!!』のポスターを見ることが叶った。

それにしたって町中至るところが『Aqours』で埋め尽くされている。停留所に停まっているバスから案内音声、商店街の垂れ幕などなど。まったくもってレイニー……な天気だったけど、ココロはいつしかシャイニー!へ。




そのままの勢いでびゅうおへ。この区間もまた全開で走る。


びゅうおといえば梨子に嫉妬ファイヤーな曜ちゃんが鞠莉に諭されるシーンで使われた場所。入り口前にはありがたいことにサイクルラックが完備されていた。現金なしで聖地巡礼ライドに出かけてしまったためここで販売されていた鞠莉の缶バッジを買うことができなかった。悔しい……。しかしエレベータはPayPayでいけたのはラッキーだった。
エレベータで登って展望フロアへ。ここでは外の景色になんて目もくれず件の場所へと早足で向かった。

そういえばみんな海岸線を撮ったり、富士山見えないねなんて会話をしていたのに、一人だけそのシーンの場所の写真を撮っていた。変質者デェス。
それにしてもやはり海はいいな、と思う。湿り気を帯びた風もなんだか懐かしく望郷の念を抱かせる。ゆるりとした時間が流れる。そして風に乗って雨雲が近づいてくることをこの時の私はまだ知らなかった。

びゅうおを後にして内浦へと走り出した。
行きと同じくこの区間も全力TTで駆け抜けた。あとで速度を確認してみたところ、この区間を平均40km/hで爆走していたことが判明した。おそらく、と言うか絶対にAqours効果のパワー走りだった。
例の交差点を曲がり内浦地区に入ると途端に故郷を強く感じた。なんだろうか。海産物の匂いなのか、竿を出している釣り人の多さになのか、それともすぐ横に山と海が迫っていてその間を駆け抜けて行くからなのか。おそらくはその全部。やはりいろんな面で長崎と沼津って似てるんだなぁ。
ゆっくり観光ライドをしても良かったのだが、逸る気持ちを抑えきれずまずは浦の星女学院高校のモデルになった長井崎小中一貫学校へ。劇中で彼女たちが通っていた学校および通学に使うバス停がそのままあった。正月に特訓したグラウンドも、夏に清掃したプールも、制服に興奮して曜ちゃんが落ちかけたベランダも、曜ちゃんが千歌ちゃんの入部届に名前を書いたり一期のEDでボンボンを振りながら踊っていたバス停もそのまま。当然のことながら彼女たちのダンス練習場所の屋上が見れないのは残念だった。
それにしても他の記事にも書かれているが、浦の星の前の坂は本当に激坂だった。距離が短いので足つきするほどではない。だが平均12.2%の坂を深夜にピアノを弾くためにママチャリで登った千歌ちゃんと梨子ちゃんは素晴らしい登坂センスの持ち主だと言えよう。ただ登っている時に、1分走をするのにちょうどいいな、なんてことを考えている私も大概なもの。そういえばここのセグメント名が「浦の星女学院の坂」となっていて面白かった。





そのあとは界隈では有名な三の浦総合案内所でお土産を買った。本当に『Aqours』一色で埋め尽くされていた。たしかにこれは知らない人が見たらんだコレ!?と驚くこと請け合いだ。ちょうど今週にルビィちゃんの生誕祭があったということで外観はルビィちゃん尽くし。そしてこれまた9月生まれの梨子ちゃんのグッズで埋め尽くされた生誕棚が設置されていた。ここまで愛されているのを見ると微笑ましく思えてくる。
そしてなにより優しかったのがここの案内所の方。基本的にヲタクたちは界隈の外の人間に用語やキャラ名が通用するとは思っていないので、毎回「この子で!」と指差してグッズを買うことがほとんど。しかしここでは「陽ちゃん」が通じた。水色の子とか渡辺とか曜とかではなく「陽ちゃん」で通じたのだ。やっぱり地元にも愛されているんだなぁ、と何気ないところで思った。
買った商品は曜ちゃんの交通安全のお守りとランダムキーホルダーとシールラリーのシール。ちなみにランダムの中身は善子(ではなくヨハネ)だった。


総合案内所を後にして千歌ちゃん家のモデルとなった安田屋旅館とその前のビーチを眺めたりとのんびりした時間を過ごした。もちろん観光と観光の間はSST走行。本当ならこのビーチで「Aqours」と書きたかった(これは恒例行事なので)のだがいかんせんクリートに砂が入ると厄介なのであえなく断念した。
そして残念なことは続き、海の音は聞こえないのにぽつぽつと雨音が聞こえ始めていた。


Aqoursがよく休憩していた松月さんにもお邪魔した。ルビィちゃんの生誕お祝いケーキとAqours11周年お祝いケーキを食べた。前者はお芋のロールケーキで後者は上にゼリーの乗ったババロア(お菓子にはくわしくないのでご愛嬌)。セットに頼んだホットコーヒーにもすごくあってデリシャァス! そしてここでもシールラリーのシールを購入した。


そしてここまでいろいろと回ってきてシールラリーのシールが突如として欲しくなってきた。よくないオタクの性が発動してしまった。うーん、本当に良くない。ケーキで癒されながら調べているとほとんどのスポットは沼津周辺に集中していて内浦地区では集めきれないことが判明した。なんてこったい。どう考えても全部は時間的に無理だ。でもどうしても曜ちゃんだけは確保したい。ええい、ままよ。
という茶番を脳内で繰り広げた後、再度沼津への全力TTが始まった。この瞬間から天候は味方してくれなかったようで、雨は降るわ、暴風だわの大荒れTTとなった。それにタイミングのわるいことに高角から「こっちの用事が終わったのでさっさと帰ってきてください」と連絡が来た。やばいぞ! ただ曜ちゃん目掛けて、全速前進、ヨーソロー!だった私は脇目も振らず沼津へと直走った。
そして到着したのは水口園さん。びしょ濡れの私を快く受け入れてくれたことには感謝しかない。ほんとうにありがとうございました。次はお茶を買いに訪れたい。

ラストはセブンイレブン沼津本町店へ。店員さんに訊いてみたところ購入制限はないみたいだったのでここでは2枚購入した。曜ちゃんのシールを無事確保した私はようやく帰路に着いた。
ここからは最初に浪費した分の位置エネルギーを運動エネルギーと等価交換しながらヒルクライム。路面はどんどんびちょびちょになっていき、身体はどんどん冷えて行く。でも不思議なことに疲れた感じはしなかった。さっき飲んだコーヒーのおかげなのかはたまた『Aqours』のおかげなのか。とにかくひたすら4倍で踏み抜きゴール。到着した時には後輩たちからえらく文句を言われたが「スマンかった」と平謝りしておいた。
ラストライブから約1年。今でも『Aqours』が地元に愛されていてなんだかほっこりしたし、いろいろ望郷の念を彷彿とさせる良いライドだったことは間違いない。また良きTTの練習にもなったような気がしなくもない。
是非ともまた来たい。今度は練習抜きで、ね。
