
#19 お風呂に入らない、着替えない、歯を磨かない
不登校になってから、
「お風呂に入らなくなった」
「着替えなくなった」
「歯を磨かなくなった」
という変化が見られることがあります。
親としては、とても気になります。
「学校に行かなくても、お風呂くらい入れるよね?」
「着替えるだけなのに、どうしてできないの?」
「このままで大丈夫なの?」
と思ってしまいます。
そして、
✔️「ちゃんとしなさい」
✔️「お風呂に入りなさい」
✔️「歯を磨きなさい」
と声をかける。
でも、何度言っても動かない。
そんなとき、
✔️「この子はだらしなくなった」
✔️「何でも面倒くさがるようになった」
と感じてしまうかもしれません。
ここでも、一度立ち止まって、
📍「今、この子はどれくらいのエネルギーがあるんだろう?」
と考えてみてください。
お風呂に入る。
服を選ぶ。
着替える。
歯を磨く。
これらは、元気なときには当たり前にできることです。
でも、心身のエネルギーが落ちていると、その「当たり前」がとても大きな負担になることがあります。
だから、
📍「お風呂に入らない=怠けている」とは限りません。
不登校になると、親は学校に行っていないことばかりを気にします。
でも、本当に見てほしいのは、
📍「以前できていた生活のことまで難しくなっていないか」
という変化です。
学校に行かないだけではなく、
・お風呂に入らない
・着替えない
・歯を磨かない
・食事もままならない
・人と話さない
・好きなことにも反応しない
そんなふうに、できることが全体的に減っているなら、
「学校に行きたくないだけ」
と簡単に考えない方がいいかもしれません。
一方で、
✅「お風呂には入らないけれど、好きなことは楽しめる」
✅「着替えないけれど、家族とは話せる」
など、その子なりにできていることもあります。
だから、できていないことだけを見るのではなく、
📍「今できていること」も一緒に見ていきます。
そして、親ができることは、
「全部ちゃんとさせる」
ことではありません。
例えば、
✅「今日は顔を洗えたね」
✅「着替えられたね」
✅「少しだけお風呂に入れたね」
そんな小さな変化を見つける。
もちろん、衛生面や生活上必要なことについて、親子で考えることも大切です。
でも、
📍「できない=ダメ」にしないこと。
できないことを責め続けると、子ども自身も
「自分は何もできない」
と感じてしまうことがあります。
📍不登校からの回復で大切にしたい順番
不登校からの回復では、
「安心→行動→社会との接点→学習」
という順番を大切にしています。
生活の中の小さな行動も、「行動」の一つです。
いきなり学校に行くことだけを目標にするのではなく、
✅「今日はこれができた」
という小さな行動を見つける。
そして、できない日は、
「今日はできない日だった」
と考える。
昨日できたことが今日できなくても、それだけで回復が止まったわけではありません。
親はどうしても、
✔️「普通ならできること」
を基準に子どもを見てしまいます。
でも、不登校の時期は、
「普通ならできるか」
ではなく、
📍「今、この子にはできるか」
を見てみる。
その視点に変えるだけで、声のかけ方も変わります。
✔️「なんで入らないの?」
ではなく、
✅「今日はどうする?」
✅「手伝えることある?」
✅「少しだけならできそう?」
そんなふうに、選択肢を渡してみる。
それでもできないなら、また次の日に考える。
子どもの生活が乱れていると、親は不安になります。
でも、不安だからといって、全部を一度に直そうとしなくていい。
まずは安心。
そして、その子にできる小さな行動。
その積み重ねが、次の行動につながることがあります。
お風呂に入れない。
着替えられない。
歯を磨けない。
そんな姿を見たとき、
✔️「どうしてこんなこともできないの?」
ではなく、
📍「今、この子はどれくらい頑張っているんだろう?」
と考えてみる。
できないことの奥にある状態を見る。
それが、子どもを責める前にできる大切なことです。