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短編小説 | 小さな手

    かつて世界は
    手の大きな人間が支配していた。

    巨大な手で、
    山を削った。
    海を掬った。
    雲を掴んだ。

    しかし、
    壊すことしかできなかった。

    巨人たちは滅んだ。

    やがて、
    手の小さな人間が生まれた。

    小さな手では、
    山も削れない。
    海も掬えない。
    空にも届かない。

    だから、
    石を削って道具を作り、
    山を削った。
    木の実を割って器を作り、
    海を掬った。
    星座に物語を与えて文字に記し、
    知識を残した。

    巨大な手には、
    世界を変える力があった。

    小さな手には、
    世界を変える方法を考える力があった。

    やがて人類は、
    機械という巨大な手を作った。

    その手で、
    山を削った。
    海を掬った。
    雲を掴んだ。

    そして、
    その手は再び、
    壊すことしかできなくなった。


    完


    #小さな手
    #シロクマ文学部

    🦆💬 ガァ

    
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    名前は「でいきゅうひゃく」と読みます。 彼女が欲しくてnoteを始めてみました。 敵は理不尽、雑、馬鹿、つまり世界です。 よろしくお願いします💩🦖🪐

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