
短編小説 | 待つ時間
新入社員は、
初めて仕事を任された。
「この資料、まとめといて」
「いつまででしょうか」
「なる早で」
「何時までですか?」
「だから、なる早」
「今日中でしょうか」
上司は少し嫌そうな顔をした。
「できるだけ早くって意味」
「わかりました」
一億年後。
太陽は消滅し、
地球はとうに存在しない。
人類も絶滅している。
宇宙空間を漂う
巨大な人工知能文明に、
一件のデータが届く。
ー
件名:Re: 資料作成のお願い
お疲れ様です。
ご依頼いただいた資料が
完成しましたので、
送付いたします。
ご確認のほど、
よろしくお願いいたします。
ー
完
🦆💬 ガァ
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