
短編小説 | 超!限界突破ラストサバイバー
遠い未来、
人類の文明は核戦争で崩壊した。
大地は割れ、海は干上がり、
地球の99.9%が砂漠と化した。
わずかに生き残った人類も
99.9%が理性を失った暴徒となり、
水と食料を暴力で奪い合った。
放射能の影響で全ての生き物は、
異形の姿になって人類に襲いかかった。
だが!
そんな絶望的な世界で、
力強く生きる者たちがいた。
彼らは、
限界突破サバイバーと呼ばれていた!!
ー
「結局、暴徒もほぼいなくなったな」
「アイツらまで異形になるとは」
「けっこう強えぞ、全部殺したけど」
「そうなんだ
見えたら逃げるからまったくわからん」
「お前は逃げ足速すぎ」
ー
ちょっとしたことでは動じない彼らだったが、
地球の自転が異常に速まったことで
全ての動物が超進化した時は流石に焦った!
ー
「昔、高層ビルってあったじゃん?
あれ小さく感じるくらいデカいな動物」
「虫も全部オレらくらいの大きさだもんな」
「食える量が増えたからありがたいわ」
「マジ!?
オレ無意識に避けてて全然知らん」
「お前は野生の勘が働きすぎ」
ー
高速化した自転は強い遠心力を生んでいた!
海水の満ち引きが限界突破する!
なんと海面が13km上昇したのだ!!
ー
「未曾有のビッグウェーブしか来ないな」
「流石に半年間も泳ぎ続けてると疲れる」
「魚好きだから今シーズン当たりだわ」
「オレは浮き輪持ってたからどうでもいい」
「お前は危機管理能力高すぎ」
ー
呑気にサーフィンと潜水してたサバイバー。
月が落下してきた時は、びっくりした!!
ー
「昨日ヤバかったな」
「空が血の色してたな、月が落ちる瞬間」
「海がほぼ蒸発して昔の感じに戻ったね」
「火山、全部噴火してて笑った」
「はえー
オレ寝てたから知らんわ」
「お前は図太すぎ」
ー
度重なる常軌を逸した生命反応に、
地球外の知的生命体たちは恐怖した!!
その力が自分たちに向かうことがないように
地球以外の文明が共同防衛軍を組織した!!
全宇宙文明の科学技術の粋を集めた兵器で、
サバイバーたちへ先制攻撃を仕掛けたのだ!!
太陽が生まれてから死ぬまでのエネルギー、
その一生分の熱を宿した特大レーザーを放つ!!
ー
「痛ッっってええええ!!!
何すんだゴルァァァアアア!!!!」
「あ、キレた」
「今蹴り飛ばした宇宙戦艦、一番でかいね」
「頑張って準備してたのに可哀想だわ」
「え!マジ!?
オレよく見えねえわ」
「お前は視力悪すぎ」
ー
しかし、サバイバーたちは多勢に無勢!!
数十年間に渡る全面戦争は、
宇宙側の資源枯渇によってギリ勝利した!!!
ー
「いや、長すぎるわ」
「こっちも何人か死んだね」
「敵じゃなくあっちの惑星潰す作戦
もっと早く思い付いてればよかったな〜」
「それな」
「地球以外全部壊すの、流石に疲れた」
「宇宙人たちのお墓、ちゃんと作らなきゃね」
「お前は優しすぎ」
ー
地球以外全ての、
壊された惑星に発生するはずだった
あらゆる因果は、行き場を失った!!
そして全てが地球へ流れ込んだのだ!!!
ー
「因果つえー」
「時間と空間を奪ってくるから無理ゲー」
「もうほとんどやられちゃったね」
「あーあ
みんなで写真撮っとけばよかったなー」
「お前は寂しがりすぎ」
ー
「 千年戦争 」と後に呼ばれる
壮絶な戦いの末に、
サバイバーたちはギリで因果に勝利した!
だが!
宇宙から
全ての惑星と
因果が失われたことで
エントロピーが急激に増大していた!!
つまり、
世界が寿命を迎えたのである!!!
ー
「やー、もっと静かに終わるもんかと」
「運命も境界も終焉も普通に殴ってきてウケた」
「あとはオレとお前だけだな」
「違うよ、もうオレはおしまいだから」
「そっか、またいつか会おうぜ」
ー
そして、世界は死んだ。
時間がない。
空間がない。
存在がない。
境界がない。
光もない。
闇もない。
始まりもない。
終わりもない。
無だった。
「ふぃー!!
流石に死ぬかと思ったわ」
完
🦆💬 ガァ
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