
エッセイ 📓 オレの「文章を書く」原点
オレは昔から
文章を書くのが得意だ。
得意と言うのは傲慢かもしれないが、
少なくとも苦ではない。
息をするように長文を書くことができる。
その具体的なエピソードを書く。
ー
中学生の頃、日記が宿題だった。
みんな、テキトーに一行で済ませていた。
オレはせっかくなので
毎日びっしりと、
すべての罫線を埋めていた。
部屋に入ってくるカメムシとの壮絶な攻防、
「ミ」と「シ」と「ン」が書き分けられず
父親から「ミシン」を何度も書かされた屈辱、
ご飯を食べ終えてから醤油の賞味期限に
気づいてしまったある日の食卓の悲しみ、
そんな内容を書いていた。
ー
夏休みに配布されるスケジュール表には
毎日一行のミニ日記欄が用意されていた。
先生が「ちゃんと毎日書けよ〜」と言うと
みんな面倒くさそうにうなだれた。
オレは一行を三分割して三行にした。
これまたびっしりと文章を埋めた。
夏休み中、毎日だ。
ー
ある日の昼休み、
先生の机に生徒たちの人だかりができていた。
みんなゲラゲラ笑っていた。
何をしてるか見てみると、
オレの日記をみんなで読んでいた。
「人の日記読んでみよう」という悪ノリから
オレの日記が発掘されたらしい。
ー
ある日の帰りのホームルーム、
担任がオレの日記帳の内容を読み上げた。
真面目な印象だった学級委員長の女の子が
腹を抱えて大笑いしていた。
たしかメスとナスを書き分けられず、
ボーナスがボーメスになった悲劇の話だ。
ー
エッセイもあの頃の感覚で書いている。
読んでいる人が楽しんでくれていたら嬉しい。
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