なぜ、長年にわたり田島貴男を支えてきたマネジャーは、その職を離れることになったのか
2020年11月4日、「”Original Love オフィシャル・ファンクラブ「Prime Tune」新規会員の受付、更新の受付終了のお知らせ”」と題した発表が、オリジナル・ラブの公式サイトで行われた。
そして、2021年末、Original Loveのファンクラブ「プライムチューン」が正式に解散となった。それと時を同じくして、長年にわたり田島貴男の活動を支えてきたマネジャー、T氏の姿も見られなくなった。
そして別の人物がそこにとってかわることになる。
2020年以前からのファンであれば、金髪の男性マネジャーが田島に常に付き添い、ライブ会場で後方からステージを撮影していた姿を覚えている人も多いだろう。
もともと音楽ライターだったT氏は、田島の連載を担当したことをきっかけに親交を深め、2007年以降メジャーレーベルを離れた田島の事務所ワンダフルワールドに迎えられてマネジメントを担うようになった。
ファンクラブの会報誌では、T氏によってライブやバックステージでの田島の様子がレポートされ、ファンにとっては毎号の写真も含めファンクラブの楽しみのひとつだった。
「Love Jam」をはじめとする数々の企画を田島とともに立ち上げ、2011年からはじまった「ひとりソウルツアー」では、ときに全国40カ所以上を巡り、北海道から沖縄まで田島と行動をともにした。単なる仕事上の関係を超え、田島の音楽とその才能に深い敬意と愛情を抱いていた人物だった。
2000年代後半~2010年代にメジャーレーベルとの契約を失いながらも音楽活動を続けてこられたのは、田島自身の才能と努力だけによるものではない。
インディーズでCDが何年もリリースされない期間、数千人のファンクラブ会員が会費を払い続け、経済的にその活動を下支えしてきた。そして、インディーズ時代から苦楽をともにし、地道な活動を支え続けたマネジャーの存在も、決して忘れてはならない。
そうした歴史を振り返るとき、一つの疑問が浮かぶ。
なぜ、長年にわたり田島貴男を支えてきたマネジャーは、その職を離れることになったのか。
その経緯は公表されていない。しかし、仮にそこに、マネジメントの主導権を掌握し、田島の音楽活動を自らの意向に沿って動かそうとする人物の思惑が介在していたとすれば、看過できる話ではない。
Original Loveの今日までの歩みは、決して一人の力で築かれたものではない。困難な時代にも支援を惜しまなかったファンがいて、表舞台には立たずとも、その活動を守り育ててきた人々がいる。
そうした経緯や功績に目を向けることなく、過去の貢献者を切り捨て、現在の活動の主導権を独占しようとするのであれば、それはあまりにも傲慢な振る舞いではないだろうか。
過去を支えてきた人々を排除し、己のエゴを押し通そうとする。そのような独善の先に、果たして健全な未来が築けるのだろうか。