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自動で決まる商談が約3.6倍、介護向けSaaSの商談導線アフター分析

前回は、コーヒーマシン定期便の広告〜LPで、顧客の「不満」を裏返して訴求軸にした事例を分析しました。

今回は、サイトの訴求ではなく、「資料請求のあと、商談が決まるまで」の導線を変えた事例です。

今回の事例

介護向けAIプロダクト「ミルモ」シリーズを展開する株式会社ウェルモ。
商談獲得を自動化するサービス「immedio」を2026年4月に導入し、ベンダーが2026年10月に公表したプレスリリースによると、人が架電せずに決まる商談が導入前の約3.6倍(2026年7月)になったとされています。

介護現場の見込み顧客は、日中は業務があるため、情報収集が夜間や休日に偏るという特徴があります。
この事例の面白さは、サイトの見た目をほとんど変えずに、「いつ・どこで商談を案内するか」を変えたことで数字が動いた点です。

今回も旧サイトとの比較ではなく、公表された施策内容と、現在の製品LPで確認できる構造を要素ごとに整理します。
(実際の画面キャプチャは転載せず、画面を言葉で整理しています。数値・施策内容はすべて公表資料にもとづきます)

導線視点:商談の「入口」はどう増えたか

導入前、自動で商談を案内できる接点は2つだけでした。
資料請求のあとのサンクスページと、セミナー後アンケートで好意的に答えた人への日程調整画面。
2026年3月時点で自動設定された商談は17件、全体の約5%。残り約95%はインサイドセールスが1件ずつ架電していました。

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商談を案内する場所:資料請求後のサンクスページ、セミナーアンケートの一部 → 資料請求・問い合わせの完了直後に加え、料金ページ・導入事例ページの閲覧中
閲覧中の案内の形:なし → 「15分の電話予約」を案内(6月21件、7月20件)
営業時間外の問い合わせ:翌営業日に架電 → その場で日程を選んで確定
担当者の決め方:共通の予約カレンダー(優先順位は付けられない) → 流入経路や関心に応じて担当を自動で振り分け
現在の製品LPで確認できる要素:— → 申込フォームの相談形式に「オンライン(30分)」「電話(15分)」の選択肢

小結論:
商談の入口を「資料請求が終わった人」から「料金を見ている人」「夜に問い合わせた人」へ広げた。
増やしたのはページではなく、案内を出すタイミング。

運用視点:商談が決まった「あと」はどう変わったか

もう1つの変化は、商談が決まってからの裏側です。

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設定後の作業:カレンダー確認・登録、会議URL発行、リマインド送信、CRM登録、社内共有を手作業 → すべて自動
1件あたりの時間:10分以上 → 約3分(約7割削減)
浮いた時間の使い道:— → 1回約70名のセミナー参加者への架電、失注・休眠リードの掘り起こし
商談化率(2026年7月):— → 営業時間内24%/営業時間外35.7%

変化の本質:
自動化の価値は「商談が増えた」だけではない。
人が次のリードに触れる時間が生まれ、それがさらに商談を増やす循環になっている。

転用できる4つの型

① 「完了後」だけでなく「閲覧中」に商談を案内する

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資料請求フォームを送った人だけが商談の対象、というのが多くのBtoBサイトの前提です。
でも、料金ページや導入事例ページを見ている人は、すでに比較検討の終盤にいます。
そこに「15分だけ電話で」という軽い入口を置くと、資料請求を経ない商談が生まれます。

② 営業時間外のリードを、その場で予約させる

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夜に問い合わせた人に翌日架電すると、熱は下がっています。
完了直後に日程調整画面を出せば、相手が一番前向きな瞬間に商談が確定します。
この事例では、営業時間外の商談化率(35.7%)が時間内(24%)を上回りました。
時間外こそ、自己予約の効果が出やすいということです。

③ 担当者を条件で自動的に割り振る

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共通の予約カレンダーだと、誰が受けるかは空き次第になります。
流入経路・関心製品・企業規模で営業の優先順位を決めておけば、中小事業者とエンタープライズで営業戦略を分けられます。
ポイントは、条件を自社で変えられること。運用しながら調整できないと定着しません。

④ 商談が決まった後の事務作業をゼロに近づける

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カレンダー登録、会議URL、リマインド、CRM、社内共有。
1件10分の作業も、月に100件あれば17時間です。
ここを自動化して浮いた時間を、架電や掘り起こしに回す。
商談数を増やす施策と、人の時間を作る施策は、セットで効きます。

まとめ

この事例で変わったのは、ページのデザインではなく、「いつ・どこで・誰が」商談を受けるかの設計です。

  • 入口を「完了後」から「閲覧中」へ広げる

  • 営業時間外はその場で予約させる

  • 担当者を条件で自動差配する

  • 設定後の事務作業を自動化する

資料請求フォームはあるのに商談が増えない、というBtoBサイトなら、フォームを直す前に「送信のあと、何秒で日程が決まるか」を測るところから始められます。

※成果数値はベンダー発表によるものです。「約3.6倍」は自動で設定された商談数の導入前比(2026年7月)で、月別の件数は公表されていません。

出典:

  • PR TIMES「ウェルモ、immedioを導入し、夜間・休日に情報収集する介護現場からの商談獲得を自動化」(2026年10月8日)

  • immedio 導入事例:株式会社ウェルモ

  • ミルモ レコーダー LP(相談形式の選択肢を確認)

提案資料(pptx)のご案内

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今回のCase08を含む、全8事例・59枚の提案資料(PowerPoint形式)をご用意しています。
Before/Afterを汎用ワイヤーフレームで図解しているので、同業の方への提案資料としてそのまま転用できます。

  • Case01:学校法人(資料請求導線)CVR約140%

  • Case02:食品EC(スワイプ型LP)CVR約217%

  • Case03:サブスク広告 CTR約1.2倍・CVR約2.5倍

  • Case04:採用ページ 応募者約2.5倍

  • Case05:旅行予約サイト ROI約3倍

  • Case06:美容家電EC CVR+1.5〜2%

  • Case07:コーヒー定期便 広告〜LP一気通貫

  • Case08:介護向けSaaS 商談設定の自動化(今回)

一度ご購入いただければ、今後の事例が追加されても同じリンクから最新版を取得できます。

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noda

 
 
「フリーのWEB担当者」として制作・改善・運用・WEBマーケティングを代行、レクチャー。 「自分の仕事のつくりかた」をテーマに。 【good&new】をテーマに日常の満足度を高めることについて。 https://web-365.biz/?utm_source=note

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