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小さなお菓子で、お寺の空気は変わるのか。|若僧の教訓話*30

    お世話になっております。
    そっさんです笑
    慣れないです笑

    今回の記事は

    「喫茶去BOX🎁〜情けは人のためならず〜」
    若僧の教訓話⑮

    の続編となっております。
    是非、上の記事をお読みいただいてから、
    こちらにまた遊びにいらしてください!!

    我ながら力作です笑
    では、お楽しみください🙇‍♂️🙇‍♂️



    「前回来た時みたいに、

    お菓子BOXあるかな?」

    その一言を聞いた瞬間、

    私は胸が熱くなりました。

    半年前。
    ※実際の実施は四ヶ月前です。

    私は一つのお菓子BOXを作りました。

    正直、

    続けるかどうか迷っていました。

    いや、

    もっと正直に言えば、

    怖かったのです。

    「法事でお菓子?」

    「そんなことをして何になる。」

    「不謹慎じゃないか。」

    そう思われても仕方がない。

    それでも、

    どうしてもやってみたいことがありました。

    今日は、

    喫茶去BOXを始めて約四か月。

    小さなお菓子BOXが、

    お寺にどんな変化を運んできたのか。

    若僧なりにご報告したいと思います。


    ⸻

    🌱 半年前に蒔いた種


    半年前、

    私は

    「喫茶去BOX」

    というものを作りました。
    ※実際の実施は四ヶ月前からです。


    法事へ来られた皆さまに、

    お帰りの際、

    お菓子を一掴みしていただく。

    ただ、

    それだけです。

    でも、

    目的はお菓子ではありませんでした。

    私は、

    法事という一日が、

    「悲しいだけの日」

    では終わってほしくなかった。

    故人様へ手を合わせ、

    家族が集まり、

    改めて命を考える。

    その大切な時間の最後だけでも、

    少し肩の力を抜いて、

    笑顔で帰っていただけたら。

    そんな思いだけで始めました。

    ⸻

    🎁 最初は誰も手を出さない


    喫茶去BOXは、

    玄関にそっと置いてあります。

    派手な案内もしません。

    「どうぞ取ってください!」

    とも言いません。

    だから皆さん、

    最初は

    「これは何だろう?」

    という表情になります。

    法事が終わり、

    私は最後に、

    こうお話しします。

    皆さんが今日、

    時間を合わせ、

    故人様へ手を合わせ、

    一緒にお経をあげてくださったこと。

    それは、

    故人様だけでなく、

    巡り巡って、

    皆さん自身にも返ってくる善い行いです。

    ただ……

    良いことなんて、

    そんなにすぐ返ってきません(笑)

    だから今日は、

    目に見える形で、

    甘いお菓子として返します。

    どうぞ一掴みしてお帰りください。

    そう言うと、

    皆さん決まって笑います。

    そして、

    「いいんですか?」

    と聞かれるのです。

    私はいつも同じ返事です。

    「いいんですよ😊」

    ⸻

    👦 一目散に走る子どもたち


    一番反応が早いのは、

    やっぱり子どもたちです。

    法事が終わると、

    一目散に喫茶去BOXへ。

    小さな手いっぱいに

    お菓子を掴み、

    満面の笑み。

    あの姿を見るたび、

    こちらまで嬉しくなります。

    一方で、

    中学生や高校生になると、

    急に恥ずかしそうになります(笑)

    遠慮がちに一つだけ。

    周りを見ながら二つだけ。

    「あぁ、

    その気持ち分かるなぁ。」

    と、

    29歳の私は心の中で笑っています。

    ⸻

    😆 大人の方が本気でした


    実は、

    子どもより盛り上げてくださる方もいました。

    ある法事で、

    一人の男性が、

    本当に豪快に、

    ガシッ!!

    と掴まれたのです。

    周りからは、

    「大人気ない!(笑)」

    と大爆笑。

    でも、

    私はその瞬間、

    思いました。

    「あ、この方は空気を作ってくださった。」

    その方のおかげで、

    そのあとに続く皆さんが、

    一気に取りやすくなったのです。

    私は勝手に、

    その方を

    “影のヒーロー”

    だと思っています(笑)


    🤔 本当にこれでいいのだろうか


    もちろん、

    毎回順風満帆だったわけではありません。

    法事には、

    様々な背景があります。

    長い人生を全うされた方。

    突然のお別れだった方。

    そして、

    まだ若いお子さんを亡くされたご家族。

    近しい方を短い間に二人見送られた方。

    そのたびに、

    私は喫茶去BOXを前にして、

    立ち止まりました。

    「今日は出していいのだろうか。」

    「こんな日にお菓子なんて、不謹慎ではないだろうか。」

    「馬鹿にしていると思われないだろうか。」

    何度も迷いました。

    それでも、

    私は毎回お出ししました。

    理由は一つです。

    喫茶去BOXは、

    悲しみを忘れるためのものではありません。

    故人様を偲び、

    しっかりと手を合わせたそのあと、

    残された皆さんが少しだけ肩の力を抜き、

    笑顔で帰っていただくための、

    小さなきっかけだからです。

    ⸻

    🌸 私の不安は、檀家さんが消してくださいました


    正直、

    怖かったです。

    でも、

    檀家さんは、

    私が想像していた以上に、

    温かい方ばかりでした。

    「悲しいまま終わらなくてよかった。」

    「今日は少し元気をもらいました。」

    「明るい雰囲気になっていいですね。」

    そんな言葉を、

    少しずついただけるようになりました。

    そして、

    ある日。

    以前法事へ来られた方が、

    帰り際に笑顔で、

    こう言ってくださったのです。

    「前回来た時みたいに、

    お菓子BOXあるかなって、

    楽しみにしていました。」

    私は、

    その一言が忘れられません。

    半年前、

    誰にも理解されないかもしれない。

    そう思いながら始めた小さな箱を、

    楽しみに待ってくださる方がいた。

    その事実だけで、

    胸がいっぱいになりました。

    ⸻

    😊 一番忘れられない笑顔


    四か月の中で、

    一番心に残っている出来事があります。

    まだ幼稚園にも入っていないくらいの、

    小さなお子さんでした。

    恐る恐る手を入れて、

    お菓子を一つ。

    そして、

    こちらを振り返って、

    にっこり。

    言葉はありません。

    でも、

    その笑顔だけで十分でした。

    「あぁ……

    やってよかった。」

    涙が出そうになるほど、

    嬉しかったことを覚えています。

    たった一つのお菓子。

    でも、

    その一つが、

    あんなにも人を笑顔にすることがあるのだと、

    私はその日初めて知りました。

    ⸻

    🍬 手ぶらで帰る子どもがいなくなりました


    四か月続けて、

    一番変わったこと。

    それは、

    お菓子の数でも、

    法事の流れでもありません。

    今までは、

    お寺へ来ても、

    手を合わせ、

    静かに帰るだけだった子どもたち。

    それが今では、

    小さな手いっぱいにお菓子を抱え、

    嬉しそうに帰っていく。

    その姿が当たり前になりました。

    私は、

    その光景を見るたびに思います。

    故人様を偲ぶ日だからこそ、

    悲しいだけで終わらなくてもいい。

    涙があってもいい。

    笑顔があってもいい。

    亡き方を思い、

    今生きている私たちも、

    笑って前を向く。

    そんな法事があってもいいのではないかと。

    ⸻

    🙏 これからも、直向きに。


    まだ四か月です。

    「接点が増えました。」

    と胸を張って言えるほどではありません。

    でも、

    変わったことがあります。

    帰り際に、

    話しかけてくださる方が増えました。

    喫茶去BOXをきっかけに、

    笑顔で雑談する時間が生まれました。

    お坊さんは、

    どうしても距離を感じられやすい存在です。

    「何を話したらいいのだろう。」

    「失礼があったらどうしよう。」

    そんな空気を、

    ほんの少しだけ和らげてくれている気がします。

    まだ始まったばかり。

    きっと改善点も、

    反省点も、

    これからたくさん出てくるでしょう。

    でも、

    私は焦りません。

    一年後、

    二年後。

    この小さな積み重ねが、

    「困ったら楽満寺へ行こう。」

    そう思っていただけるお寺につながれば、

    これほど嬉しいことはありません。

    ⸻

    🌱 最後に


    半年前。

    私は、

    檀家さんに笑顔になっていただきたくて、

    喫茶去BOXを作りました。

    でも、

    四か月続けて気づいたことがあります。

    笑顔をいただいていたのは、

    檀家さんではなく、

    私の方だったのかもしれません。

    幼い子どもの笑顔。

    「また来たよ。」

    という一言。

    「面白いこと始めたらしいね。」

    という噂。

    その一つひとつが、

    私に、

    「続けてみよう。」

    という勇気をくださいました。

    本当にありがとうございます。

    喫茶去BOXは、

    まだまだ成長途中です。

    また一年後、

    どんな景色になっているのか。

    その時は、

    もう一度ご報告させてください。

    これからも、

    檀家さん一人ひとりに寄り添えるお寺を目指して、

    若僧なりに、

    コツコツと歩んでまいります。

    どうもありがとうございました。🙏 

    自分で改めて読んで、
    少し泣きそうになりました笑

    少しでも思いが届いてよかったです。

    実はちょっとアフタートークですが、
    喫茶去BOXって様々なお菓子が入っているので、賞味期限とか気になる方もおられるかなと思い、

    どんなお菓子が入っているのかと、それぞれの賞味期限を表にしてA4プリントで毎回まとめております笑笑

    やれる限りの努力はしましたが、
    皆様そこにはあまり気にされていなくて、

    一応毎回
    「賞味期限早いもので7月までです!」
    などとお伝えして、

    あれ、これ作る意味あったかな?
    と毎回なります笑

    これはこれでいいですよね笑
    何かあってからじゃ遅いですから😵‍💫

    ここまで読んでくださった皆様に裏話をお裾分けしました笑笑


    どうか今後ともお体に気をつけて頑張っていきましょうね!
    お疲れ様でした🙇‍♂️🙇‍♂️

     
     
    お寺に生まれ、大学を経て、修行生活5年。 今は生まれ育ったお寺で精進中。 元脂肪と闘う修行僧🧘 90kg越えから1年で−20kg達成❗️ 目標  30歳でマラソン大会金メダル🥇 三本柱で2.3日に1回投稿 ①記録と闘う修行録 ②聞きづらいから、私が書きます ③若僧の教訓話

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