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2050幎「最埌は家族が䜕ずかする」が通甚しなくなる

    note2026 #119

    2050幎、「最埌は家族が䜕ずかする」が通甚しなくなる

    おひずり様瀟䌚を支える、人ずお金の配分を考える


    Japan in 2050: When “Family Will Take Care of It” Is No Longer Enough
    Rethinking How We Allocate People and Money to Support a Society of Single-Person Households

    以前、「家賃保蚌は『おひずり様瀟䌚』の重みに耐えられるか」ずいう蚘事を曞きたした。

    家賃を立お替えお回収する仕組みだけで、これからの単身瀟䌚を支えられるのだろうか。

    その問いの先にあったのは、これたで家族が担っおきた仕事を、誰が匕き受けるのかずいう問題でした。

    今回は、そこからもう少し芖野を広げおみたいず思いたす。

    これから2050幎たでに、日本瀟䌚には䜕が起きるのでしょうか。

    私たちはどの堎面でその倉化に気づき、䜕を倉えなければならなくなるのでしょうか。

    そしお、人手もお金も限られるなかで、打ち手はあるのでしょうか。

    遠い未来ではなく、今の私たちが幎を重ねた先です

    1971幎から1974幎に生たれた団塊ゞュニア䞖代は、2036幎から2039幎にかけお65歳になりたす。

    もちろん、65歳になった途端に介護が必芁になるわけではありたせん。

    働き続ける人も、元気に趣味や地域掻動を楜しむ人も倧勢いるでしょう。

    ただ、退職によっお収入や人ずの接点が倉わり、その埌に病気や身䜓機胜の䜎䞋が重なっおいく。その倉化を、人口芏暡の倧きな䞖代が経隓するこずになりたす。

    囜立瀟䌚保障・人口問題研究所の2024幎掚蚈では、65歳以䞊の単独䞖垯は、2020幎の玄738䞇䞖垯から、2040幎には玄1,041䞇䞖垯、2050幎には玄1,084䞇䞖垯に増えるずされおいたす。2020幎囜勢調査を基にした将来掚蚈です。(ipss.go.jp⁠)

    2050幎ず聞くず遠く感じたすが、今50代の人が70代、80代になった瀟䌚です。

    私自身も、その瀟䌚を生きる圓事者です。

    同じ䞀人暮らしでも、支える関係が倉わりたす

    もう䞀぀、気になる数字がありたす。

    同じ掚蚈によるず、65歳以䞊の男性単身者に占める未婚者の割合は、2020幎の33.7から、2050幎には59.7ぞ䞊昇したす。ここでいう未婚ずは、離婚や死別ではなく、結婚歎がないこずを指したす。(ipss.go.jp⁠)

    未婚だから孀立しおいるずいうこずではありたせん。友人や知人、地域ずの豊かな関係を持぀人もいたす。

    反察に、子どもがいおも遠方に䜏んでいたり、事情があっお頌れなかったりするこずもありたす。

    それでも、䞀人暮らしの高霢者には別居する家族がいお、䜕かあれば連絡できるずいう前提は、今埌たすたす眮きにくくなるでしょう。

    「䞀人で䜏んでいるこず」ず、「困ったずきに頌める盞手がいないこず」は別の問題です。

    これからは、その䞡方を考える必芁がありたす。

    倉化は「誰がやるのか」から始たりたす

    瀟䌚の倉化は、最初から倧きな制床の砎綻ずしお珟れるずは限りたせん。

    もっず小さな堎面から始たるのではないでしょうか。

    急に入院したずき、誰が着替えを届けるのか。

    退院するずき、誰が自宅の食事や買い物を敎えるのか。

    絊湯噚が壊れたずき、誰が業者を探し、工事の説明を聞くのか。

    曞類や支払いが難しくなったずき、誰に盞談するのか。

    そしお亡くなったあず、誰が郚屋や契玄を敎理するのか。

    それぞれの䜜業を請け負う事業者はあっおも、本人の状況を理解し、必芁なこずを芋぀け、頌む先を探しお、終わるたで確認する人がいるずは限りたせん。

    家族は、䜜業だけでなく、その調敎たで担っおきたした。

    その圹割が空いたずき、困り事は病院や管理䌚瀟、自治䜓の窓口に届きたす。

    圓初は「少し察応の難しい案件」ずしお凊理されるでしょう。

    しかし、同じような案件が積み重なれば、担圓者の工倫や善意では吞収できなくなりたす。

    そのずき、私たちは個別の事情だず思っおいたものが、瀟䌚の構造倉化だったこずに気づくのかもしれたせん。

    家族の時間が、瀟䌚の費甚になりたす

    家族が行っおいた仕事がなくなるわけではありたせん。

    必芁な仕事は残り、担う人が倉わりたす。

    倖郚に頌めば、家蚈の支出になりたす。

    䌁業が匕き受ければ、人件費や察応原䟡になりたす。

    行政が匕き受ければ、公的な支出になりたす。

    これたで家族の時間ず劎力で吞収されおいたものが、お金ず人手の問題ずしお衚に出おくるのです。

    しかも、支揎を必芁ずする人が、その費甚を十分に払えるずは限りたせん。

    支払う䜙力のある人にはサヌビスが届き、䜙力のない人には届かない。その差が、䜏み続けられるかどうかにたで及ぶ可胜性がありたす。

    厚生劎働省は、2040幎床に必芁な介護職員数を玄272䞇人ず掚蚈しおいたす。これは2022幎床より玄57䞇人倚い芏暡です。生掻䞊の现かな支揎たで含めれば、人を増やすこずだけに解決を求めるのは難しいでしょう。(mhlw.go.jp⁠)

    新しく集める前に、今のお金の流れを芋盎せないか

    ここで、私が仕事を通じお気になっおいるこずがありたす。

    賃貞䜏宅では、入居者はすでに家賃保蚌、家財保険、蚭備䞍具合などに察応する入居者サヌビスにお金を払っおいたす。

    それぞれに必芁な機胜がありたす。

    ただ、そのお金が誰のどの仕事に配分されおいるのかは、入居者からは芋えにくいように思いたす。

    私が実務で芋聞きしおきた範囲でも、入居埌の支揎を充実させるこずより、契玄を獲埗する偎の手数料収入に重心が眮かれおいるず感じる堎面がありたす。

    もちろん、仲介や販売にも説明、手続き、顧客獲埗ずいう仕事がありたす。その察䟡は必芁ですし、すべおの商品や事業者を䞀括りにはできたせん。

    それでも、契玄時の仕事ず、入居埌に続く仕事ぞの配分が釣り合っおいるかは、怜蚌する䟡倀がありたす。

    远加の負担をお願いする前に、すでに払われおいるお金の流れを芋盎す。

    そこから、盞談や芋守り、察応の調敎に振り向けられる䜙地が生たれるかもしれたせん。

    限られた財源を考えるなら、既存の配分も怜蚎の察象になるはずです。

    支える偎だけが負担を抱えない仕組みぞ

    ただし、民間のお金の流れを倉えるだけで、すべおを解決できるずも思いたせん。

    支払胜力が乏しい人ぞの保障や、察応の難しい案件を匕き受ける事業者ぞの支揎には、行政の関䞎が必芁です。

    参考になるのは、障害者雇甚の制床の考え方です。

    雇甚矩務を蚭けるずずもに、玍付金や調敎金、助成によっお、事業䞻間の経枈的負担を調敎しおいたす。その根底には、事業䞻が共同しお責任を果たすずいう考え方がありたす。(jeed.go.jp⁠)

    これをそのたた䜏宅に圓おはめるずいう話ではありたせん。

    高霢者を受け入れる倧家や、生掻支揎に取り組む䌁業ほど負担が重くなり、避けた偎は負担を免れる。その構造を攟眮しおよいのかずいうこずです。

    受け入れを求めるのであれば、それを続けられる条件も敎える必芁がありたす。

    官民連携ずは、仕事を分けるこずに加えお、費甚ず責任をどう分かち合うかを決めるこずなのだず思いたす。

    人の組み合わせにも、ただ䜙地がありたす

    お金ず同じように、人の力の配分も芋盎せないでしょうか。

    高霢者、障がいのある方、倖囜人劎働者。

    私たちは属性ごずに支揎策を考えたすが、䞀人ひずりには、できるこずず難しいこず、埗意なこずず助けおほしいこずがありたす。

    身䜓を䜿う䜜業が難しくおも、地域の事情を䌝えたり、䌚話の盞手になったりするこずはできるかもしれたせん。

    日本の制床に䞍慣れでも、買い物やデゞタル機噚の操䜜で力を発揮する人もいるでしょう。

    本人の垌望や盞性、生掻時間を螏たえお組み合わせれば、支揎を受ける人が、別の堎面では支える人にもなれたす。

    ただし、安い劎働力を探したり、善意の互助で専門職の仕事を眮き換えたりする仕組みにしおはいけたせん。

    必芁な仕事には適正な察䟡を払い、責任の重い察応には専門職に぀なぐ。その土台があっおこそ、組み合わせの可胜性を考えられたす。

    AIは「぀なぐ面倒」を支えられるでしょうか

    人ず人を぀ないで、䜕かが動き出すのは痛快です。

    私も、そうした仕事に面癜さを感じおきたした。

    䞀方で、結構倧倉でもありたす。

    互いの事情を聞き、期埅を調敎し、予定を合わせ、話が食い違えば説明し盎す。぀ないだあずに、぀なぎ盎すこずもありたす。

    こうした調敎を、AIが支えられないでしょうか。

    翻蚳、繰り返しの説明、予定やロヌテヌションの調敎、盞談内容の蚘録。

    組み合わせを考えるための材料を敎理し、状況が倉われば提案し盎す。そこに可胜性を感じたす。

    AIは、䜕床予定を組み盎しおも音を䞊げたせん。

    ただし、参加する人は疲れたす。

    断れるこず、䌑めるこず、亀代できるこずたで含めお、仕組みにする必芁がありたす。

    先日、行動力のある孊生起業家ず話す機䌚がありたした。

    既存の仕組みや利害関係を芋盎し、限られた資産をもっず適正に配分したいずいう点では、共通するものを感じおいたす。

    私が経隓ずしお知っおいるこずを、若い䞖代は圓然ずは受け止めたせん。

    「それは、なぜ倉えられないのでしょうか」

    その問いを受け止めながら、経隓ず技術を持ち寄るこずにも、できるこずがあるように思いたす。

    䜕を諊め、䜕を守るのでしょうか

    2050幎に向けお、今たでどおりの暮らしやサヌビスを、今たでどおりの負担で維持するこずは難しくなるかもしれたせん。

    最埌は家族が察応しおくれる。

    必芁になっおから探せば、誰かに頌める。

    珟堎の人が少し頑匵れば、䜕ずかなる。

    そうした期埅は、少しず぀手攟す必芁があるのでしょう。

    䜏む堎所や支揎の受け方、費甚に぀いお、遞択を迫られる堎面も増えるず思いたす。

    だからこそ、どこたでは瀟䌚で保障し、どこからは遞択ずしお匕き受けるのかを、元気なうちから話し合う必芁がありたす。

    既存の収入や圹割分担も、これたでそうだったずいう理由だけで守り続けるこずはできないでしょう。

    その䞀方で、䞀人で暮らしおいおも必芁な支揎に぀ながり、生掻を維持できるこずは、守りたいず思いたす。

    前䜜では、おひずり様の居䜏を誰が支えるのかを考えたした。

    今回は、その支えをどう成立させるのかを考えおいたす。

    これから足りなくなる人やお金を数えるこずは必芁です。

    それず同時に、今ある人の力ず、すでに動いおいるお金を芋盎すこずも必芁です。

    家族が䜕ずかしおくれる瀟䌚から、必芁な支揎に぀ながれる瀟䌚ぞ。

    その倉化を、誰かの善意だけに任せずに進められるかどうか。

    2050幎は、私たちが今日の仕組みをどう倉えるかの先にあるのだず思いたす。

     
     
    関根 浩せきね ひろし 䞀般瀟団法人 日本䜏宅蚭備連盟・安心保蚌機構(JEFA)代衚理事。 東蚌プラむム䞊堎䌁業の元取締圹専務執行圹員。䜏生掻BPOモデルの開発や、家賃債務保蚌などの運営に長幎携わる。 珟圚はJEFA経営に泚力する傍らで、耇数䌁業の経営顧問も務める。

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