
180枚の一筆箋
5年3組フェスティバルの振り返りをしました。
学級集会のあとに続けている振り返りと、今回はじめて取り入れた一筆箋による振り返り。2つの振り返りの話です。
キープとポテンシャルで振り返る
学級集会のあとには、いつも「キープ(Keep)」と「ポテンシャル(Potential)」を出しています。
よかったところ、やり続けたいところがキープ。もっと伸ばしたいところがポテンシャル。それぞれ書いて提出し、共有して、それを見た誰かがまとめる、という振り返りです。
今回、キープとして出てきたのはこんな声でした。
協力してできた
男女仲良くできた
さりげない気遣いをしてくれる人たちがいた
盛り上げてくれるような場面がたくさんあった
楽しかった、笑顔がたくさん見られた
ポテンシャルとしては、こんな意見が出ました。
「人数が少なかったので、もっといろんな人を喜ばせたい」
「時間や人数の偏りが生まれてしまったところは、調整できるのではないか」
かなり質の上がったポテンシャルだと感じました。
8回の学級会を重ねたからこそ
それもそのはずで、学級会を8回目行ってきました。
子どもたちが、いいところやクラスの改善点を繰り返し見つめ、改善し続けてきた結果なのだと思います。
この実践は、【生井先生】の実践を、そのままクラスに落とし込んで行っています。直接お話しする機会があり、「こういう状況なのですが、どうしたらいいですか」と相談させていただけたことも、続けられている理由のひとつです。
やってみることも大切。そして、やり続けることもとても大切。身をもって実感しています。とても力のある実践だと感じています。

書写の時間に、一筆箋を
その後の振り返りは、オリジナルです。
書写の時間に、子どもたちへ一筆箋を配りました。
「一筆箋って何か知ってる? 調べてごらん」
子どもたちが調べると、「ちょっとしたお礼や連絡事項を書くもの」と出てきました。
「ちょっとしたお礼を伝えたい人はいますか?」
そう尋ねると、「同じフェスティバルの人」「同じお店の人」「ステージで頑張っていた人」にお礼をしたい、という声が上がりました。
「そうだね。じゃあこれを使って、中心線に気をつけながら書いてみよう」
こうして、めあてが決まりました。
文はAIで、字は自分の手で
ただ、文章を考える時間はもったいないなと思いました。そこで、こちらはAIを活用。5年生らしい、フェスティバルにふさわしい3文ほどのお礼の文を、100個考えてもらいました。
それを子どもたちに配り、「この例文を真似してもいいし、自分らしく書き換えてもいいよ」と伝えました。
さらに、下に敷く下書き用のシート(縦書き5列の線)も配りました。これを下に敷くと、自然と中心線が取れるようになっています。
罫線のない紙なのに、あら不思議。中心線の取れた、美しい文字が書けます。子どもたちも、書いてみて驚いていました。

「もっと書きたいです」
さらにすごかったのは、こんな声が出たことです。
「同じお店の人はもっといるので、もっと書きたいです」
ある程度予想していたので、「まだ書いてもいいよ。2枚、3枚と書きたい人は書いていいよ」と、多めに用意しておきました。すると、みるみるうちに減っていきました。
2枚、3枚と書く人。もらうとやはり返したくなるので、返す言葉を考える人。渡して、嬉しそうにしている人。
「こんなにお手紙をもらえたの、初めて。嬉しい!」
「これは、僕のお宝のファイルに入れないと」
そんな声も聞こえてきました。
180枚が、なくなった
気づくと、用意しておいた30枚綴り×6冊、180枚がすべてなくなっていました。
休み時間にも書き続けて、渡している姿がありました。なんとも素敵な光景でした。
たった3文のお礼を伝えること。でも、「書きたい」と思える相手がいること。そう思える感謝の心を持てていること。見ていて、なんとも嬉しい気持ちになりました。
机間指導を終えて自分の机に戻ると、私の机にも、そっとお手紙が置いてありました。
本当に、優しい子たちです。今日も、とても幸せを感じました。

6年生を送る会へ
きっとこのフェスティバルは、これから大きな形になっていくと思います。
クラスを超えて、学年を超えて、人を楽しませる。それが「6年生を送る会」までつながると信じて、実践を続けています。