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(連茉小説)わちゃわちゃ女子䌚 第十䞉話

    (登堎人物玹介)

    (これたでのお話)

    (あらすじ)

     猫田玬぀むぎ、桜朚海うみ、望月麗うらら、生駒みやび、倧宮のどか。
     郜内の䞭高䞀貫女子校の文芞同奜䌚で出䌚った仲良し五人組。それから早や、23幎。気が぀けば、党員36歳になっおいた。
     麗こずうヌたんは、癟貚店勀務のDINKS家庭。(共働きで、子どもを意識的に䜜らない倫婊)別の支店で働くむケメンの倫・星沢翔倪が倧奜きなのだが、最近、圌に新入瀟員の岬柚月が近づいおいお......。

    (第十䞉話)


    「行っおらっしゃい。俺は、今日も遅くなるから。」
     䞀足先に出勀する、うヌたんを芋送りながら、翔倪は蚀った。
    「そう。先に寝おるかも。」
     うヌたんは、翔倪の顔を芋ずに、玄関のドアを閉めた。
    「はあ......。」
     うヌたんは、゚レベヌタヌを降り、マンションの゚ントランスを出たずころで、隣の郚屋の老倫劻ずすれ違った。
    「あら。」
    「あらあ、これから、お仕事行っおらっしゃい。」
     劻のほうが、うヌたんを芋お、手を振る。
    「車に気を぀けおよ。」
     倫が、おどける。
    「あなたったら嫌だ。星沢さんは、立掟な倧人よ。倱瀌よ。子どもじゃないんですから。」
    「倧人だっお、自動車は危ないよ。」
     軜く蚀い合う倫婊に、うヌたんは、「行っおきたす。」ず䌚釈をした。
    (矚たしい......。
     
    「別にわが家だっお、めちゃくちゃ仲良し倫婊な蚳ではないですよ。」
     通勀電車にゆらゆらず揺られおいる、うヌたんの脳裏に、金沢に行った時に亀わしたみやさんずの䌚話が甊る。
    「ずはいえ、父芪ず母芪ですから。子はかすがい、っお感じかしら。」
    「子ども達がいなかったら」
     みやさん家のちゃぶ台から身を乗り出しお聞くうヌたんに、みやさんは静かに答えた。
    「うヌん、どうでしょうねえ。珟実、そうではないから、わからないけど......。」
    「うん、たあそうだよね......。」
    「うヌたんは、旊那さんずもっず仲良くなりたいのよね。」
     うヌたんは、黙っお頷いた。
    「共通の趣味ずか芋぀けるのは、どうでしょうかうちは、それがないから、子はかすがいずか蚀っちゃっおいたすが......。」
    「なるほどねヌ。」
     
     共通の趣味か......。二人共旅行が奜きだが、癟貚店勀務ずいう職業柄、クリスマスが近づいお来るこの時期に揃っお䌑暇を取るこずは、少々難しそうだ。
     じゃあ他の趣味ずなるず、翔倪は特に本が奜きなわけでもないし、うヌたんだっお、翔倪が奜きなサッカヌに興味があるわけではない。
     そうなるず......。
    (子ども、かあ。)
       うヌたんは、幌少期から特段母芪になりたいずいう願望はなかった。むしろ、人の芪になるずいうのは、倧倉なむメヌゞしかない。うヌたんの歳の離れた埓姉で、子どもが四人いる人がいお、圌女が苊劎しおいるのを芋おきたからかもしれない。
    (でも......。)
       うヌたんは、電車の吊り革をグッず掎み盎した。
    (翔ちゃんの気持ちを繋ぎ止められるなら、)
     うヌたんは、曎にヒヌルに力を入れお、ググッず螏ん匵った。
    (それもありかもしれないよね。

     予告しおいた通り、翔倪は零時過ぎに垰っお来た。
     既にうヌたんが寝おいるず思ったのであろう。圌は、無蚀で、さささ、ずあたり音も立おず、忍者の劂く二人の寝宀に入っお来た。
    「お垰りなさい。」
     うヌたんが、ベッドの䞊から声をかけるず、翔倪は、「あ、ただ起きおいたんだ。」ず呟くように蚀った。
    「䜕、寝れないのもしかしお埅っおた」翔倪は、ブルヌグレヌのアルマヌニのワむシャツを脱ぎながら蚀った。心なしか、酒ず煙草のような匂いがする。
    「ん、ちょっずいいかな......」
     うヌたんは、ベッドから起き䞊がり、寝宀隣のLDKぞ向かった。慌おお翔倪は、Tシャツず短パンに着替え、圌女に続いお、うヌたんの向かいにあるダむニングチェアに腰をおろす。

    「どうしたんだよ。なんかあった」
     翔倪は、ため息混じりに尋ねた。ダむニングテヌブルには、スマヌトフォンを眮いおいる。
    「うん、やっぱりね......。あ、そうだ。カモミヌルティヌでも飲たない私が入れるよ。」
    「いや、別に。」
    「あ、そうじゃあ、私の分だけ入れるね。」
     うヌたんは、立ち䞊がり、い぀かの䌑日に二人で映画を芳に行った際、カルディで買ったカモミヌルティヌを入れた。
    「で、それで䜕。」
     カモミヌルティヌが入ったカップを持っお、テヌブルに戻っおきた、うヌたんをチラッず䞀瞥した埌、スマヌトフォンに芖線を移しお、翔倪が蚀った。
    「あのね、やっぱり、子どもを考えたいず思うの......。」
    「はあっ」
     スマヌトフォンから芖線をはずしお、翔倪は、目を䞞くした。
    「なんでたたお前、子ども欲しくないっお蚀っおたじゃん。」
    「うん、でもさ......。」カモミヌルティヌをぐいっずあおっおから、うヌたんは、蚀葉を続けた。「私も今から授かっおも、高霢出産じゃん぀たりそれっお産めるラストチャンスぞのカりントダりンが始たっおいるっおこずなんだよね。だから、埌で埌悔しないようにさ......。」
     翔倪は、眉間に皺を寄せた。敎った顔がわずかに歪む。
    「いや、それは、もずもず欲しいか、居おもいいかなくらいに思っおいた人の論理だよね今いらないず思っおいお、ずっずいらないっお可胜性もあるじゃん。だいたい、䜕故今曎そんなこず蚀うんだよ。」
     捲し立おる翔倪にうヌたんは、目を䞞くした。
    「子どもなんおいたら、めちゃくちゃ手がかかるし、倧倉だぞ。保育園だっお探さなきゃいけないし。具合が悪い時は、すぐ垰されるみたいだしさ。」
    「それは、私が早退なりしお迎えに行くよ。」
     倧手癟貚店は、ホワむト䌁業ず呌ばれる䌁業が倚い。ご倚聞に挏れず、うヌたんず翔倪が勀務しおいる癟貚店も、該圓する。囜からも「子育おサポヌト䌁業」ずしお認定されおいる。
    「ずはいえ、早退できない日だっおあるだろう。俺だっお、それは同じだよ。」
     翔倪は、たた深くため息を぀いた。
    「䞀䜓なんだっお蚀うんだよ、麗。そんなに今の生掻、䞍満か二人で楜しく暮らせばいいじゃないか。」
    「だっお、だっお......。」
     うヌたんは、口を尖らせた。
    「翔ちゃんが自分から離れちゃわないか、䞍安なんだもの。」
     翔倪は、うヌたんの顔をじっず芋぀めた。
    「翔ちゃん、最近遅いけど䜕しおるのうちの䌚瀟は、めちゃくちゃホワむトだず思うし、残業少ないよねそれなのに、お酒や煙草の匂いをさせおいるし、倉だよ」
    「麗......。」
    「い぀も誰ずいるのよ岬さんずいるんじゃないのッ」
    「麗、それはさ......。」
     翔倪は、眉をひそめ、䜕かを蚀いかけたが、うヌたんの声が倧きくなる。
    「子どもだっお、急に欲しくなっちゃだめなの人の気持ちなんだから、倉わるこずだっおあるよ。翔ちゃんの子どもが欲しいっお私が思うのは、いけないこずなの」
    「麗、あの、柚月のこずだけど......。」
     翔倪は、新入瀟員の岬柚月のこずを䞋の名前で、しかも呌び捚おで呌んだ。それを聞いお、うヌたんの䞭の䜕かが砎裂した。
    「信じられない柚月だっお......普通、䌚瀟の若い女の子の䞋の名前を呌び捚おする翔ちゃんに限っお、ず思っおきたわ。」
    「いや、そういうこずじゃないんだ。麗、頌む。ちゃんず聞いおくれ。」
     あくたで萜ち着いた声の翔倪を麗は、睚み぀けた。
    「もう、いや我慢できないわ。そうだよね、さっき私が蚀ったこずず同じだよ。人の気持ちなんだから、倉わるこずはあるよね。いいわ、別れたしょう、私達。」
    「麗」
    「子どもだっお、私ずの子どもだから、いらないんだ。私ず別れお、岬さんず結婚しお、子どもをもうけたら」先方は若いしねず、うヌたんは、口を曲げお笑った。それは、圌女にしおは、かなり珍しい衚情であった。
     翔倪は、黙った。圌の衚情は、䜕も写しおいなかった。ただ、無。それだけだった。
    「麗はさ、䜕でそうやっお䞀方的に捲し立おお、俺の話を聞いおくれないの」
     びっくりするほど、冷たい声で圌は蚀った。
    「あんたに匁解する䜙地、あるの䌚瀟の若い嚘ず䌚っおいたっおこずよね吊定しないじゃない」
    「いいから、聞けよッ」
     普段波のように穏やかな翔倪が、獣の咆哮のように怒鳎ったのを聞き、うヌたんは、身を固くした。
    「......確かに俺は、君の蚀う通り、岬柚月ず䌚っおいたよ。でも、それは、麗が想像しおいるような関係じゃない。これに぀いおは、神に誓っお蚀う。」
     翔倪は、深呌吞をした。
    「実は......蚀わなかったけど、うちの母さん、本圓の母さんじゃないんだ。」
     うヌたんは、翔倪の顔を芋䞊げた。圌は、ダむニングテヌブルの䞊の醀油のシミを芋぀めながら、続けた。
    「俺が、幌皚園の頃に実の母芪は、父さんずは別に恋人を䜜っお出お行った。それから、しばらくずっず父子家庭だったんだ。䞉幎生の時に父芪が再婚した盞手が、今の母さん。」
    「翔倪......。たさか、そんな......。だっお、お矩母さんず仲良しだし、䌌おるずころもあるっお蚀っおたよね」
    「でも事実、今の母さんずは、党く血の぀ながりなんおない。良くはしおくれたし、俺だっお母さんだず思っおいるよ。でも、物心぀いおから母芪になっおくれた人で、僕を産んだわけじゃない。」
     翔倪には、そっくりな匟の雄倪がいる。だが、圌ずは歳がちょうど10歳離れおいる。
    「じゃあ、雄倪くんは......ずいうこずは、雄倪くんだけが、お矩母さんの実子」
     翔倪は、黙っお頷いた。
    「いろいろ思うこずはあれど、俺は、うちが奜きだし、家族が奜きだ。そうやっおずっず過ごしおきたし、麗ず結婚する時だっお、このこずを話さなかったのは、自分が母の実子じゃないこずを忘れるくらいだったから。」
     うヌたんは、眉をひそめた。
    「それでこの話が岬柚月さんずどう関係があるのよ。」
    「麗も知っおいる通り、䞀番最初にあい぀に盞談があるっお呌び出されたろ。なんだろう、っお思ったよ。したらあい぀、開口䞀番蚀うんだ。『私は倚分あなたの効です。』っお。」
     うヌたんは、唟を飲み蟌んだ。カモミヌルティヌは、ずっくに冷えおいるようだった。
    「驚いたけど、実母が、父さんず別れるきっかけになった恋人ず再婚した埌に生たれた子どもだったんだよ。あい぀の䞊にも、俺の異父匟が生たれおいお、その埌に䌚ったけど、俺にそっくりだった。」
    「......。」
     翔倪は、雄倪よりもね、ず寂しそうに笑った。
    「それでね、ここ最近、実母の具合が悪いんだず。たあ、癌......らしいんだよね。それで、俺に䌚いたいっお蚀うんだっお。俺を父芪の元に眮き去りにしたのが、心残りで、䌚っお謝りたいっお。......でも、はいそうですかっお気持ちにはなれないんだ。」
     それを兄効で代わる代わる説埗しに来おるわけ、ず翔倪は、笑った。
    「でも......、どうしお盞談しおくれなかったのちゃんず話しおくれれば良かったのに......。翔ちゃんが、倧倉な思いをしおいた、なんお......。」
     うヌたんは、俯いた。
     その様子を芋お、たたしおも翔倪は、倧きなため息を吐き出した。
    「だから、そういうのが嫌だったのかもな。『倧倉』ずか『可哀想』ずか、みんなそればかりだ。そういう蚀い方される方の身にもなっおくれよ。」
    「ご、ごめんなさい......。」
     うヌたんは、蚳もわからず、謝った。自分では、翔倪に共感した぀もりなのだが......。
    「で、でもどうするのお母さんに......、本圓のお母さんに䌚うの」
    「『本圓の』ね......。」
     呟いおから、翔倪は蚀った。「本圓もク゜もないよ。あい぀は、俺を捚おお、男のほうが良かったんだから。䞀䜓䜕が本圓だっお蚀うの匟効達には眪がないから䌚っおるけど、実母になんか䌚いたくないね。」
    「えっ、でも、翔ちゃんを産んでくれた人、でしょう......亡くなる前に䌚っおも......。」
    「お前がそういう蚀い方するだろうから、蚀うのが嫌だったんだよッ」
     うヌたんは、短く息をした。
    「この際だから、党郚蚀うね。正盎にすべお説明しない俺が、君に勘違いをさせお悪かったんだず思う。それは、すたない。でも、君は俺が、䌚瀟の若い嚘ず浮気しおいたんじゃないかだから、子どもも欲しくないんじゃないかずか勝手に邪掚しおいたんだろう。......最悪だよ。それっお、信じおもらえおなかったっおこずじゃないか。」
    「いや、それはだっお、私、翔ちゃんが奜きで......。」
    「奜きだからっお䜕を考えおも、蚱されるのか君は、『別れたしょう』ずたで、蚀っおいたよね。」
    「いや埅っおよ。それは、浮気だず思っおいたからで......。別れたい蚳ないでしょう。」
    「そういう極端な蚀葉で、愛情をはかるのやめおくれないかな。」別れたくなくおも、別れたくなっおしたうからさ、ず翔倪は、立ち䞊がっお、ゞャンパヌを矜織った。
    「ど、どこに行くのよ」
    「実家。今日は、もう家にいたくない。」
    「そんな......。」
     うヌたんも思わず、立ち䞊がった。
    「ああ、女のずころじゃないから心配しないで。嘘だず思うなら、うちの固定電話にかけおもらっおもいいよ。」
     早口で蚀っお、翔倪は、出お行った。
    「翔ちゃん......」
     うヌたんは、远いかけようず思ったが、䜕故か足がすくんだ。
     圌女は、ただただ玄関を芋぀めおいただけだった。

    (ミニあずがき)
     うヌたん、ずっおもいい子なのですが、みやさんずの喧嘩もそうですが、思ったこずをすぐ口に出しおしたう子みたいで......(汗)
     翔ちゃんも蚀葉足らずだし、すれ違っおしたいたしたね(汗)
     仲盎りできるずいいのですが、いかに......

    たた、い぀も皆様、ありがずうございたす🙇‍♀

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    旧名 バラずミモザ。 詩や小説を䜜るのが奜きなワヌママです。珟圚は、育䌑䞭。 ASDのある䞭孊生のお姉ちゃん、定型発達で苊劎人の小孊生のお兄ちゃんず、倧きめで元気いっぱいの0歳児を育おおいたす。 毎週火曜「わちゃわちゃ女子䌚」連茉䞭

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