
No.60 晩ご飯
待つ時間はどれ位なのか、同居人に尋ねる。
あと5分でUberのスタ丼が届くとのこと。
はら減った〜
今日はろくな物を食べてない。
数本の仕事メールを返しているうちに
世界をにんにくで包み込むかのような、芳しい香り放つ丼が手元に届いた。
お味噌汁と温泉卵もついているではないか。
デスクに並べてフタを開ける。
では、さっそく。
「いただきま..........あ?」
愛犬の視線に気づく。
待たれている。
「いや、あのね、君のご飯は1時間後なんだよ」
でもやはり、待たれている。
仕事を放置し、席を立つ。
キッチンへ行き、愛犬用の肉を焼く。
焼けたら、小さなお口サイズに細かく切る。
カリカリに添え、食器を洗いながら冷めるのを待つ。
どうやら私も
やっぱりご飯は一緒に食べたいらしい。
お待たせしました、ご飯だよ。