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アカリウム深層 ミステリー小説 | 萌野零の小さな事件簿3

    今回は赤髪のあかりさんのミステリー小説募集企画に参加しました。

    ゲームになったら嬉しいです!

    どうぞご覧ください!

    【主な登場人物】

    宿泊客  萌野もえの 零れい
    宿泊客  仲根なかねアリス
    宿泊客  新出にいで レエラ
    宿泊客  有井ありい 瑛瑠える

    支配人  工藤くどう 華澄かすみ

    ※この物語はフィクションです。
    実在の人物・施設名・事件などには一切関係ありません。

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    【AQUA NOVA】外観

    人類初の深海ホテル【AQUAアクア NOVAノヴァ】

    専用の潜水艇でのみホテルに行くことが可能であり、神秘の世界で過ごせるとオープン前から注目されている。

    ホテルの目玉は深海ビュー客室。

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    客室

    そしてホテルの中央に位置するダイニングに飾られた人魚【ノヴァ】の像。

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    ダイニング

    ゲームコーナーのクレーンゲームではノヴァちゃんぬいぐるみがGETできる。

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    ゲームコーナー

    プレオープンの今日、抽選で選ばれた4人の宿泊客が訪れていた。

    萌野もえの 零れいもその一人。

    夕食後、深海BARでオリジナルカクテル【人魚の涙】を飲みながらバーテンダーと話していた。

    カウンターには宿泊客の仲根なかね アリスもいるが、だいぶ酔っ払っている。

    しばらくしてアリスはBARをあとにした。

    それから少し経った頃。

    支配人の工藤くどう 華澄かすみがBARにやって来た。

    実は華澄と萌野は幼なじみなのだ。

    抽選▪︎▪︎で選ばれたのは、そういうことだ。

    「華澄も一杯飲む?」

    萌野が声をかけると、

    「仕事中~。それより事件発生!ロビーの壺が割れてて。誰かが倒して割っちゃったんだと思うわ。」と、華澄。

    萌野は華澄と一緒にロビーに向かった。

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    事件現場 ロビー

    壺の一つが割れている。

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    割れた壺

    「特注で制作してもらった大事な壺なのに。
    割ったのに逃げるなんて許せないわ!」

    華澄は昔から正義感が強い。

    「零、犯人探すの手伝って!あなた最近探偵になろうかなって言ってたじゃない。お願い!」

    「わかったわ!最近推理が調子いいの♪」

    萌野は探偵役を引き受けた。

    「夕食前には壺は割れていなかったから、夕食後に犯行があったはずだわ。従業員は私を含めて4人。バーテンダーはBARで零と話してたし、キッチンスタッフ2人と私は夕食の片付けをしていたからアリバイがあるわ。」

    「となると、容疑者は私以外の宿泊客3人ね。
    仲根アリスさん、新出にいでレイラさん、有井ありい瑛瑠えるさんに聞き込みよ!」

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    仲根アリスの部屋をノックした。

    「はぁい。」

    酔っ払ったアリスが出てきた。

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    仲根アリスの部屋

    「ロビーの壺が割れていたので聞き込みをしてます。夕食後にBARにいましたが、BARを出た後、どこに行きましたか?」萌野が聞いた。

    「BARを出た後はぁ、ダイニングにお水を貰いにいきましたぁ。その後スタッフさんに部屋に連れてきてもらいましたぁ。ロビーには行ってないですぅ。部屋に帰る途中にロビーから誰か出てくるのを見たなぁ。」

    「誰ですか?!」

    「よく見えなかったの。スタッフさんならわかるかもぉ。」

    「ありがとうございました!」

    そう言って、部屋を後にした。

    酔っ払っていて、どこまで信じていいものか。

    「テーブルに水が置いてあったから、言っていることは間違いないと思うわ。キッチンスタッフに確認してみよう。」

    萌野達がキッチンスタッフに確認したところ、アリスの証言が正しいこと、誰がロビーから出てきたのかがわかった。

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    次に来たのは、新出レイラの部屋。

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    新出レイラの部屋

    「ロビーの壺が割れていたので聞き込みをしてます。夕食後はどこにいましたか?」

    「夕食後?ん~部屋に戻って、部屋からは出てないわ…。」

    萌野はテーブルを見た。

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    缶ジュース

    「あの缶ジュースはまだ買ったばかりではありませんか?まだ冷たそうですよ?ロビーの自販機でしか買えませんが。」

    萌野の追求にレイラはばつが悪そう。

    「ごめんなさい。本当は缶ジュースを買いにロビーの自販機に行きました…。30分くらい前に。でも壺は割れていませんでした。それは本当です!」

    (もう少し証拠が必要か…。)

    「ありがとうございました。」

    萌野達は部屋をあとにした。

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    最後に来たのは有井瑛瑠の部屋。

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    有井瑛瑠の部屋

    「壺が割れていた事件で聞き込みをしてます。夕食後はどこにいましたか?」

    「さっきまでゲームコーナーでクレーンゲームをやってました。ノヴァちゃんぬいぐるみが欲しくて。ゲットできたんですよぉ!ベッドに置いてあります。証拠になりますか?」

    確かにベッドにノヴァちゃんぬいぐるみが置いてある。

    「クレーンゲームの後はどこかに行きました?」

    「ロビーには寄らず、部屋に戻りました。」

    (…この人嘘をついてる。)

    「ありがとうございました。」

    2人は部屋をあとにした。

    「華澄、事件解決したらノヴァちゃんぬいぐるみちょうだい!」

    「わかったわ!報酬はぬいぐるみね。解決できそう?」

    「任せて!もう一回ロビーを見せて。」

    ロビーに着き、割れた壺を見ている。

    「…やっぱり!犯人がわかったわ!華澄、宿泊客を集めて。」

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    宿泊客がロビーに集まった。

    「今から深海ホテル壺割れちゃった事件の犯人を明らかにします。」

    「まず壺が割れたのは夕食後。夕食前に割れていなかったのを支配人が確認しています。夕食中は皆さんダイニングにいましたので、その後に割れたと考えています。」

    「支配人とキッチンスタッフ2人は夕食後の片付けをしていたということでアリバイがあります。」

    「そしてバーテンダーと私は夕食後、BARでお話をしていました。」

    「残るは宿泊客の皆さんというわけです。
    まず仲根アリスさん、夕食後しばらくはBARでご一緒してましたが、ダイニングに寄ってから部屋に戻ったということですね?」

    「はい。」アリスの酔いも覚めてきたようだ。

    「キッチンスタッフに確認しましたら、酔っ払ったアリスさんがダイニングに水をもらいに来たとのこと。その後スタッフがアリスさんを部屋まで送り届けてくれたようです。部屋にコップの水が置いてありましたし、間違いないでしょう。アリスさんは犯人ではないです。」

    「次に新出レイラさん。レイラさんは夕食後、一回部屋に戻ったが缶ジュースを買いにロビーに行ったということですね?」

    「はい。私がロビーに行ったときには壺は無事でした。」レイラ。

    「アリスさんを部屋に送る途中、スタッフさんがレイラさんがロビーから出てくるのを見たんです。その時の様子は至って普通で、とても壺を割ってしまった直後とは思えないとのことでした。」と、萌野。

    「最後に有井瑛瑠さん。瑛瑠さんは夕食後にゲームコーナーのクレーンゲームに挑戦していたということでした。」

    「はい。ノヴァちゃんぬいぐるみをゲットしました。」

    「ゲームコーナーの後は、そのまま部屋に戻ったということですが合っていますか?」

    「はい。部屋に戻りました。」

    「あなたは嘘をついています!」

    瑛瑠は驚いている。

    「最初に聞き取りした際に、壺が割れていたとしかお伝えしなかったのにロビーには寄らなかったと言いましたよね?そこに違和感を覚えました。」

    「それはたまたまじゃないかしら…?」

    「決定的な証拠はこれです。」

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    割れた壺

    「割れた壺に混ざってトライデントが落ちていました。これが何かわかりますか?」

    「…。」瑛瑠は黙っている。

    「これはノヴァちゃんぬいぐるみが持っているトライデントです。あなたの部屋のぬいぐるみにはトライデントがありませんでした。あなたはぬいぐるみを持ってロビーに行ったはずです!」

    「…はい。ごめんなさい。私が割りました。」

    「なんでそんなことをしたんですか?」

    華澄は聞いた。

    「わざとじゃないんです。嬉しくて、はしゃいでいたら、ぶつかってしまいました。」

    「正直に話してくだされば、こんな騒ぎにはならなかったんですよ?」

    「ごめんなさい。」

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    こうして萌野は見事に事件を解決した。

    本人も反省していたので警察には連絡せず、注意だけで済ませたそうだ。

    翌日、報酬のノヴァちゃんぬいぐるみをバッグに詰め、萌野は潜水艇に乗り込んだ。


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    30代までは仕事や家事育児に全力投球。40歳で心の不調を経験したことをきっかけに「自分のこと」を大切にしていこうとnoteを始めました。小説や4コマ謎解きなどの創作活動を中心に、等身大の経験も発信して、皆様と一緒に人生を豊かにしていきたいです。よろしくお願い致します。

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